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政治・法律・憲法アーカイブ

0001-01-01

Horiemon.jpg このカテゴリーにはおもに政治や法律・憲法に関する話題をあつめています. 上位のカテゴリーはカナダからのブログです. 外交・国際関係官僚制政治家構造改革と民営化民主主義災害と政治裁判員制度小泉純一郎内閣麻生太郎内閣野田佳彦内閣鳩山由紀夫内閣菅直人内閣, に関する話題はサブカテゴリーに分類しているので,そちらをみてください.

このページには書評もふくまれていますが,政治・法律・憲法に関する書評のページにはそれらの書評だけをあつめています.

なお,このページは 政治・法律・憲法 アーカイブ のページの先頭に表示されるように,意図的に投稿日時を 0001-01-01 00:00:00 としてあります (実際の投稿日時は 2007-11-03 18:49 です).

おもくなるのをさけるためにアーカイブのページには写真がはいらないようにしていますが,個別ページにある写真をここに引用しておきます.

2006-05-15

3 つの章のうち 2 つはソビエト崩壊の予測に関係している. しかし,3 章では突然,日本の非武装中立論を批判している. 1990 年前後の小室直樹の本は饒舌で脱線が多いが,それにしても…

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ソビエト帝国の崩壊@Amazon.co.jp. (品切れになっているので,古書があるときだけ買えます.)

つづく…

この本は教育基本法制定から改正論の歴史と条文の抽象的な解釈がのべられているが,改正論の背景となっている現在の教育における具体的な問題点との関係がのべられていない. 改正に反対するのであれば,すくなくとも,いま教育現場でおこっているさまざまな問題が教育基本法に起因するものでないことをしめす必要があるし,できれば問題を解決するうえで教育基本法がどう役立つのかをしめしてほしい. こうした記述がない以上,改正への反対論としては失敗しているとかんがえざるをえない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: いま、教育基本法を読む@ [bk1]いま、教育基本法を読む@Amazon.co.jp

つづく…

2006-06-03

10 数年まえだったら,問題の本質にせまらずにただ表面をうわすべりするだけの,このようなものいいに対して,もっと共感をおぼえただろう. しかし,もはやサヨク的な信念をもてなくなったいまでは,もっと本質をえぐってもらわないかぎりは共感することができなくなってしまった. 本質にせまれない理由としてはこの本に収録されている文章のおおくが字数のかぎられた新聞やジャーナルの記事だからということもあるだろう. しかし,80 ページをついやしている 「禁煙ファシズム」 に関しても単なる事実とそれに対する意見の列挙以上に深い議論にはなっていない.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: 国家に隷従せず@ [bk1]国家に隷従せず@Amazon.co.jp

つづく…

2007-05-12

憲法改正というとすぐに第 9 条の話題になります. 日本の将来をきめるうえで第 9 条をどうするかがおおきな問題であることはまちがいありません. しかし,第 9 条にとどまらず,国民が主体的に憲法をえらびとって自分のものにすることが重要だとおもいます. そこで,ここでは憲法における情報・通信の保護と情報通信技術 (ICT) との関係についてかんかえてみたいとおもいます.

つづく…

2007-05-19

憲法第 9 条についてかんがえるとき,日本の周辺国の状況やアメリカとの関係など,かんがえるべきことはおおい. ところが,この本の著者たちはそういうことをいっさいかんがえずに,ほとんど空理空論だけで憲法第 9 条を論じている. この本がよく売れているときくと,危険を感じざるをえない.

しかし,この本を批判的に反面教師として読むことができれば,得るところはあるのではないかとおもう. つまり,この本の問題点は湾岸戦争以前に日本がおちいっていた問題点だとおもえるからだ. とはいえ,おおくの読者にとってはそういう読み方をするのはむずかしいのではないだろうか.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 憲法九条を世界遺産に@ [bk1]憲法九条を世界遺産に@Amazon.co.jp

つづく…

2007-08-10

「大論争」 というと,国民の権利のありかたや,憲法における天皇や国政組織のかたちなどについて論争がくりひろげられるさまを想像してしまう. ところが,この本のおもな内容はそれとはまったくちがっていた. 日本国憲法はマッカーサーがきめたのか国会がきめたのか,国際法上有効なのかどうか,などなど,憲法の制定過程などに関する議論がほとんどである. 民主主義にとって手続きが重要であることはもちろんだが,もっと内容に関する議論が必要なのではないだろうか.

この本の解説のなかにも 「この 50 年間,憲法改正 (中略) の論議が深まったということはなかったのである」 とかかれているが,それはいまだに議論のおおくが具体的な憲法の内容にふみこまずに,手続きなどに関する不毛な論争をくりかえしているだけだからではないだろうか. もっと条文の内容にたちいって議論しないかぎりは,いつまでたっても議論はふかまらず,日本の民主主義もふかまらない. そして,気がついたら,むりやり国民投票にかけられているということになりかねない.

こういう “からっぽの議論” が 50 年前にはじまっていたことを確認する意味で,この記録は貴重なものだといえるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 50 年前の憲法大論争@ [bk1]50 年前の憲法大論争@Amazon.co.jp

つづく…

2007-10-28

山一証券以来,不正をおこなった企業が政府機関の処分をうけて倒産・破産する事件がつづいています. もうだいぶまえのことりなりますが,ライブドアと村上ファンドはだれの記憶にものこっているでしょう. 最近ではコムスンや NOVA (ノヴァ,ノバ) があります. これらの企業のなかには行政処分の内容によっては事業撤退をまぬがれたケースもあるのではないでしょうか. 処分によってその企業だけでなく顧客までおおきな影響をうけていますが,顧客である国民までまきこむ,きびしすぎる処分がおこなわれているようにおもわれてなりません.

つづく…

2007-11-10

ここ数年のあいだに,生活保護をうちきられて,ついには餓死にいたるという事件がときどき発生しています. 生活保護の予算が削減されていることが背景にありますが,はたしてそれだけの問題なのでしょうか? 「福祉」 というものの本質がみうしなわれた結果なのではないでしょうか?

つづく…

参議院議員選挙以来,衆議院とのあいだで 「ねじれ」 が発生しています. いま国会では法案がほとんどとおらない状況になっています. この状態を打開するために福田首相は民主党の小沢代表と 1 対 1 で会談して,自民-民主-公明 の大連立を提案しました. この提案はうけいれられず,小沢代表の民主党代表辞任表明,辞任撤回という騒動をまきおこしました (この顛末については 「人間くさい政治ドラマ ― 小沢民主党代表辞任騒動」 という項目でも書きました) が,これで 「ねじれ」 問題はふりだしにもどってしまいました. はたしてこの状況を打開するのに大連立以外にどのような方法があるのでしょうか?

つづく…

2008-05-13

もともと日本の福祉はヨーロッパを規範としていました. しかし,1990 年代の不況から脱却するため,小泉政権下でいわばやむなく,よりアメリカにちかい政策がとられてきました. その甲斐あって景気はほぼ回復したわけですが,いまその 「大手術」 の後遺症になやまされているわけです. これから本格的な制度改革をめざさなければならないわけですが,そこでアメリカ型をめざすのか,ヨーロッパ型をめざすのかが問題だといわれてきました. しかし,最近の状況をみると,めざすべきはヨーロッパ型に独自のいろづけをした政策だということはあきらかなようにおもわれます.

つづく…

2008-05-14

中国は南京事件で 30 万人が虐殺されたと主張しています. この数字が非常にうたがわしいことは,おおくのひとが指摘しています. 30 万人という数が捏造されたのには,日本軍を糾弾するためにそういうおおきな数字が必要だったからではないかとかんがえられます. つまり,先日の四川省の大地震でも死者数が 3 万人をこえるのではないかといわれていますが,中国では数万人にのぼる死者数をだすことがしばしばあります. インパクトをあたえるにはすくなくとも 10 万をこえる数字が必要だったのではないでしょうか? これは,おなじ数字をだしても日本人と中国人とでは,うけとりかたがちがうということを意味しています.

つづく…

2008-05-15

本をよまなくなり,モラルも低下し,若者はちょっとしたことで死にたくなり,リベラリズムは弱体化し,寛容さがなくなり,… といった現代日本の問題点を “劣化” ということばでくくって論じている. とりあげられている問題には深刻な問題がおおいが,そうした問題が発生しているのは日本の社会や政治が “質的” に変化しているからであって,それを “劣化” という量的なことばで,ひとまとめにしてとらえようとしているところにおおきな疑問がある. 旧体制勢力からみればこうした変化は “劣化” にほかならないかもしれないが,私にはこれは産みのくるしみだとおもえる.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: なぜ日本人は劣化したか@ [bk1]なぜ日本人は劣化したか@Amazon.co.jp

つづく…

2008-05-16

ヨーロッパ型にちかづけるべき日本の福祉政策」 という項目では,生活保護の予算が削減されるとともに自立可能なひとには自立をうながすという方針がたてられたことが原因で問題がおこっていることについて書きました. 生活保護をうけるひとはいわば競争社会の敗者ですが,公正な社会の実現のためには,すくなくとも敗者やその家族がいつまでも敗者の立場にあまんじなければならないことを避けなければなりません. そのためには 「機会の平等」 を確保する必要があります. ところが,現在,現場でおこっていることは 「機会の平等」 が確保されるまえに無理に自立をうながしているために,機会が不平等なまま,いつまでも底辺からぬけだせないでいるひとがおおいということだとおもえます.

つづく…

2008-05-18

著者は 2005 年に 「しのびよるネオ階級社会」 という本を書いて,おおきな反響をえた. そのなかには批判もおおかった. 本書はその最初から名指しでそういう批判に反論している. 5 章までは比較的ていねいに反論をこころみていて,議論がかたよっていることが気にはなるものの,いろいろ示唆をあたえている. しかし,本書のタイトルとおなじタイトルをもつ 6 章になると,おおくのひとの名前をつぎつぎにあげて,揚げ足取りな議論をはじめる. これ以降の章はもはや読む価値がない. 後半の章が前半をだいなしにしていて,興ざめである.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: ネオ階級社会を待望する人々@ [bk1]ネオ階級社会を待望する人々@Amazon.co.jp

つづく…

2008-06-11

日本では基本的には両親のうちのいずれかが日本人であるときに子供も日本国籍をえることができます. しかし,最近問題になっている婚外子の問題をはじめ,子供が無国籍になってしまうばあいがでてきます. これは人権上,不適切なあつかい (機会不平等) であり,このようなことがおこる原因になっている国籍法には根本的な問題があるようにおもえます. 国内でうまれた子供にすべて市民権をあたえるという米国の制度のほうが民主的だとかんがえられます.

つづく…

2008-07-05

「インテリジェンス」 という専門用語は国防・外交などにおける情報分析を意味している (らしい). タイトルには 「仕事に役立つ」 とあるが,民間の仕事のための情報分析の本としては他に適切なものがあるから,この本は政治における情報分析や 「仕事」 における分析とのちがいを知るためのものとかんがえるべきだろう.

民間の情報分析とくらべると,直観によるバイアスを軽減し 「当然の前提」 を再検討する必要がある (「サイエンス」 を重視する) ことは同様だが,「アート」 あるいは 「ヒューリスティクス」 におおきなやくわりをみとめている点にちがいがある.

ケーススタディのひとつとして看護師による殺人がうたがわれた事件がとりあげられている. ここではマトリクスをつかった分析を読者の演習問題としている. ここから感じたのは,これまで 「アート」 の世界だった裁判に 「アート」 を知らない裁判員がはいったときに,その不足をおぎない裁判をより客観的なものにしていくために 「サイエンス」 をとりいれることができるのではないかということである.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 仕事に役立つインテリジェンス@ [bk1]仕事に役立つインテリジェンス@Amazon.co.jp

つづく…

2008-07-28

著者は 2007 年に最高裁で同日に判決がだされた 5 件の中国人による戦争被害賠償請求において,独立に判決をだすべき裁判官が談合したのではないかというネタを執拗に論じている. 談合が問題なのかどうかもよくわからないが,明白な証拠がない問題を執拗に追求してみてもはじまらない. さらに著者はさらに判決の理由欄に理由以外の蛇足を書くことを越権行為として非難している. しかし,理由以外につたえたいことがあれば書いてもよいのではないだろうか. それを禁止する法律はないようだから… こうしたことをとって最高裁が法を犯しているとか暴走しているというが,誇張された表現である. 重箱の隅をつつく議論だとおもえる.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 最高裁が法を犯している!@ [bk1]最高裁が法を犯している!@Amazon.co.jp

つづく…

2008-08-12

小泉内閣で農水相や党幹事長などをつとめ,郵政解散・総選挙でも中心となってはたらいた 武部 勤 が小泉時代をふりかえるとともに,「改革フォーラム 新しい風」 を代表して今後すすめるべき改革について書いている. どちらも書くに値するテーマだとおもうし,わかりやすく書いているともおもうが,1 冊の新書のなかで両方を論じると中途半端になってしまうようにおもう. 民主党を応援するそぶりもみせながら 小沢 一郎 を攻撃するなど,プロパガンダ的な要素もあって,散漫な印象である.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: それでも改革はやまぬ@ [bk1]それでも改革はやまぬ@Amazon.co.jp

つづく…

2008-08-24

アメリカで殺人事件の陪審員にえらばれた学者が,召喚されて陪審長とされてから無罪の評決をするまでを記憶をたどりながら書いている. 検察が被告が正当防衛でないことを証明できていないことが無罪とする理由だが,その結論を全員が支持するまでに 4 日かかり,その間にさまざまな経験をしている. 著者は陪審員にえらばれて自由をうばわれ,へたをすると投獄さえされかねない 4 日間の経験をした結果,国家にもっともおもい立証責任を課すべきであることを痛感し,それが無罪判決をささえている.

この記述のなかから,アメリカの陪審制度や裁判に関する問題点をかいまみることもできる. この陪審においては理知的な陪審長がうまく陪審をリードしているが,いつもそんなにうまくはいかないだろう. また,時間をかけて証拠品のビデオを再検討したりしているが,そうしなければ検察のいいぶんをそのままみとめてしまっていたかもしれない. こうしたことは裁判員制度についてかんがえるときにも,やくだつだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: ある陪審員の四日間@ [bk1]ある陪審員の四日間@Amazon.co.jp

つづく…

2008-08-26

日本では消費者政策がもっとももとめられていた時代には生産者中心の政策がすすめられてきたが,より生産者政策が重要になってきたいまになって,消費者庁の設立というような消費者政策を重視しているようにみえる. これはもしかすると日本にとって危機的な事態なのではないだろうか?

つづく…

2008-09-15

きのう,NHK スペシャル 「戦場 心の傷(1)兵士はどう戦わされてきたか」 という番組をみた. かつてはベトナム戦争をたたかい,いまはイラクでテロリストとたたかうアメリカの歩兵たち,その訓練の様子や PTSD (心的外傷後ストレス障害) などがえがかれていた. 今後もアフガニスタンのテロリストとたたかわなければならないとしたら,兵士をおくらないようにすることによってこの問題を解決するということはできないだろう. そして,日本にとってもこれは無関係なできごとではないはずである.

つづく…

2008-10-21

世界の食料事情が逼迫するなかで,日本政府は未来を予測せず,過去の分析をもとに 「農政を転換する根拠はない」 といっている. 著者は,いまこそ政策を転換して,減反政策をやめて食料を大増産し,積極的な農家を優遇する政策をとるべきだと主張している. 私もこの本が国民の意識をかえ,食料自給率をたかめる方向に作用することを希望する.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 飢餓国家ニッポン@ [bk1]飢餓国家ニッポン@Amazon.co.jp

つづく…

2008-10-24

この本のタイトルには 「資源」 がふくまれている. たしかに石油のことは書いてあるが,他の資源についてはほとんど言及していないし,レアメタルの宝庫である中国に 「資源がない」 と書いているのは疑問がある.

いずれにしてもこれは経済の本ではなくて国際政治の本である. 日本が今後,パートナーとしてアメリカをとるか,中国をとるか,独立独歩でいくか,その選択の指針をあたえているといえるだろう.

しかし,著者はアメリカ生活がながく,日本人の感覚とはずれがあるようにおもう. 自民党が 3 つに分裂しているという日本の政治のとらえかたもアメリカ的であり,参考にはなるが,疑問である.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 資源世界大戦が始まった@ [bk1]資源世界大戦が始まった@Amazon.co.jp

つづく…

2008-11-11

政府は総額 2 兆円の定額給付金を国民にくばるという.所得制限をもうけるのは給付にてまがかかりすぎて困難だというので全国民に給付する方向だが,麻生首相は高額所得者には辞退してもらうのがよいというような発言をしている. 私は世論動向と同様に定額給付そのものには反対だが,もし全国民に給付するというのであれば,自由につかえるはずのカネをわざわざ辞退するつもりはない. 年末年始の炊き出しなどですぐに消費してもらえるところに寄付するのが給付金の目的からしても一番よいのではないかとおもう.

つづく…

2008-11-14

医者や医療関係者に罵詈雑言をあびせたり特定の治療法を強迫したりする患者つまりモンスター・ペイシェントがこの本のタイトルになっている. しかし,この本がカバーしている範囲はそれにとどまらず,ちょっとしたミスで医者が逮捕されるようになってリスクのたかい検査や治療をさける傾向がでてきていること,医者が信じられずに病院を転々とする患者,医者の過酷な労働など,さまざまな問題がとりあげられている.

医療制度改革に関しては,新自由主義的な改革によってイギリスやアメリカの医療が悲惨な状態になっていること,日本でも小泉改革によって上記のような危機的な状況がもたらされたという. このまま 「小さな政府」 や民営化の政策がつづけられると事態はどんどん悪化していくと著者は主張している. 医療再生のための提案もしているが,十分な内容だとはおもえない.

解決への道はとおいようにおもえるが,意外なことに著者は 「光はうっすら見えています」 と書いている. まず,おおくのひとが実態を理解し,解決にむけた努力をかさねることが必要だろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: モンスター・ペイシェント@ [bk1]モンスター・ペイシェント@Amazon.co.jp

つづく…

2008-11-28

著者は,男ならだれでも,痴漢としてつかまり,冤罪 (えんざい) をきせられる可能性があるという. 「被害者」 の女性が 「犯人」 だというと,警察も検察もそれにしたがって犯人にしたてあげる. それだけでなく,おおくの裁判官は理由にもならない理由で有罪にするという. もと裁判官だった著者が書いているから,信じられる気がしてくる. 痴漢事件のうちどれだけが冤罪なのかはわからないが,もしかすると大半の事件は冤罪なのではないかともおもえる. 重大事件に関しては裁判員制度によって冤罪が減少する可能性もあるが,痴漢は重大事件ではないから,今後も冤罪がなくならないのだろう. 満員電車に乗るときは痴漢冤罪にご注意!

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 痴漢冤罪の恐怖@ [bk1]痴漢冤罪の恐怖@Amazon.co.jp

つづく…

2008-12-03

タイのソムチャイ首相は憲法裁判所の命令により失職した. 首相の政治活動は 5 年間禁止され,最大与党の国民の力党は解党を命じられたという. おおくの市民が空港を占拠して観光客は迷惑をこうむったが,無血にちかいかたちで 「クーデター」 がおこなわれたことは画期的だとかんがえられる.

つづく…

薬事法施行規則の改正によって,かぜぐすりなどの医薬品のネット販売が禁止されようとしている. 私も花粉症のくすりなどをネットで買ったことがあるので,ひとごとではない. すでに楽天のネット署名サイトで署名した. ネット販売は対面販売でないために適切な説明がなされず危険だという理由によって禁止されようとしているのだが,それは販売ページに適切な警告の表示を義務づければよいことではないだろうか.

つづく…

2008-12-04

「諸君!」 12 月号の 渡部 昇一 著 「まやかしの 「A 級戦犯・分祀論」 に終止符を打て」 には 「東京裁判の判決 (judgement) にしたがう」 ことと 「東京裁判 (tribunal / court) にしたがう」 ことが混同されていることの重大性が指摘されている. 戦争に負けた以上は判決にはしたがわざるをえないが,裁判そのものをみとめるべきでないということだ. しかし,なぜ裁判と判決とが混同されてしまうのだろうか?

つづく…

2009-01-09

本書は厚生労働省が無理に医師をへらし,製薬会社や医療機器の会社には手厚く医師や病院にはきびしい政策を撮っていることを批判している. すこし意外だったのは,「医療を軽視する日本政府のあり方は,明治維新で決定的に」 なり,現在,崩壊の危機のなかにある国民皆保険制度の導入時から医療崩壊がはじまっているという指摘である. それでは日本にどういう制度をきずけばよいのか? この本のなかには解をみいだすことはできない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 誰が日本の医療を殺すのか@ [bk1]誰が日本の医療を殺すのか@Amazon.co.jp

つづく…

2009-01-11

非正規労働者によまれているというので 「蟹工船」 を読んだが,それ以来,非正規労働者の見方になれる政治勢力がいるとすれば,それは日本共産党をおいてほかにはないとおもってきた. きょう (2009 年 1 月 11 日) の朝日新聞には,共産党が実際にそういう方向にうごいているらしいことが報道されている.

つづく…

米国人の大多数はオバマ大統領を歓迎しているようだ. しかし,白人のなかには黒人大統領の誕生を良からぬこととおもっているひともいるはずだ. 暗殺というようなことがおこらなければよいが…

つづく…

2009-01-17

これまで,いくつかの国家プロジェクトにかかわってきた. しかし,どうも,国家プロジェクトというものがすきになれない. しばしば税金がむだづかいされているとおもうからだ.

公共事業のむだづかいは糾弾されつづけてきたが,いまだにむだガネがつかわれている. 金額はそれよりちいさいとはいえ,同様のむだづかいはいたるところにあるだろう. むしろ,公共事業のように糾弾されていないがゆえに,もっとむだなカネがつかわれているのではないだろうか. 国家プロジェクトもそのひとつだとおもえる.

つづく…

2009-02-13

イギリスの事情にくわしい著者が,おもにサッチャーからブレアまでの時代のイギリスの福祉政策や医療制度などについて書いている. 「ゆりかごから墓場まで」 といわれた福祉国家イギリスだが,サッチャーの時代に 「聖域なき構造改革」 がおこなわれて,経済は活性化したが医療制度はズタズタにされた. それを修復するはずのブレアも失策をおかしているという. しかし,そういうサッチャーでも無料の医療制度 NHS まではこわせなかったという.

こういうイギリスの現状をもとにして,著者は日本の現状も検討している. いくつかの提案はあるが,決め手はなく,歯切れはよくない.やはり日本は日本独自の道をさがすしかないということだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: カリスマ編集者の「読む技術」@ [bk1]カリスマ編集者の「読む技術」@Amazon.co.jp

つづく…

2009-03-14

「思考停止」 をタイトルにふくむ本が 6 冊はあるが,その意味はさまざまである. この本では法令をはじめとするさまざまな規則をその本来の目的などかんがえずに盲目的に 「遵守」 しようとすることをさしている. 最初にとりあげられている食の 「偽装」,「隠蔽」 の問題においては,実質的には問題がないにもかかわらず規則を 「遵守」 していなかった食品企業をマスコミがバッシングし,そのために食品企業のほうもむだをだしても厳格に規則を 「遵守」 せざるをえなくなっている. 著者はさらに,同様の問題が他の業界についても,また司法や行政についても指摘している.

著者はこうした問題の解決策もしめそうとしているが,それは抽象的だったり,すぐに実現できないものだったりしている. 問題がおおきいだけに,容易に解決策がしめせるものではないということだろう. それは読者にあたえられた課題である.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 思考停止社会@ [bk1]思考停止社会@Amazon.co.jp

つづく…

2009-03-18

タイトルをみて,おもわず買ってしまった. しかし,この話題は最初の 20 ページくらいをしめているだけである. 著者は権力者にはありとあらゆる罵詈雑言をあびせるが同士にはやさしい. それは単に敵と味方をくべつして敵だけを攻撃しているようにしかみえない. 彼自身にはそこに論理があるのかもしれないが,それがこの浅薄な文章からは読者に十分にはつたわってこない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 佐高信の政経外科XI@ [bk1]佐高信の政経外科XI@Amazon.co.jp

つづく…

2009-03-31

白洲次郎が文藝春秋などの雑誌にのせた文章をまとめた本である. 日本国憲法の成立,戦前や米軍占領下の政治にかかわった著者が,政治や政治家などについて,きわめて率直に,あるときは弱点もさらして,書いている. 憲法についてかんがえるときにも,参考になるだろう.

現在の雑誌にこのような文章をのせたなら,たちまちひどい攻撃の対象になってしまうのではないだろうか. プリンシプルの有無をいう以前に,そこに現代の問題を感じてしまう.率直に表現し,率直に読むことをまなびたい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: プリンシプルのない日本@ [bk1]プリンシプルのない日本@Amazon.co.jp

つづく…

2009-04-04

朱鎔基は中国に市場経済を根づかせ 「資本主義を不言実行」 した,もっとも注目するべき指導者である. にもかかわらず,日本ではあまり有名だとはいえないのは,著者によれば日本のマスコミが 「痴呆状態」 だったからだという. それでも 1998-2000 年ころには日本でも朱鎔基をとりあげた本が何冊か出版されていた. しかし,私自身,最近まで朱鎔基に注目していなかったので,これらの本も目にとまっていなかった.

江沢民が中国のナンバーワンだったことは,もちろんよく知られている. 江沢民がみいだされたのは天安門事件がおこったとき上海ではおおきな混乱をおこさずにすんだためだというが,それも朱鎔基がいたからだという. 市場経済化にあたっても地域ごとに具体的な指示をだし正確な数値の報告をもとめたという. また,自分がだした指示にあやまりがあればすみやかにそれをみとめて補足したという.

私はまだ朱鎔基に関する本をこれ 1 冊しか読んでいないので,これが彼を知るのに最適かどうかはわからない. しかし,この本を読めば朱鎔基がどういう人でありどういう経済政策を実行したのかをいろいろな角度から知ることができる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「朱鎔基」@ [bk1]「朱鎔基」@Amazon.co.jp

つづく…

2009-04-16

防衛医科大学校教授の名倉正博被告 (63) が 3 年前に女子高校生のからだをさわったとして強制わいせつの罪にとわれた事件で,1 審,2 審は有罪だったが 4 月 14 日,最高裁において無罪判決がだされた (痴漢裁判 最高裁で逆転無罪). 無罪になったのは画期的だが,どうも判決の内容には疑問がのこる.

つづく…

2009-04-18

自民党も社会党・社民党もソ連型社会主義が崩壊した 1980 年代にやくわりをおえた,かわらなければならないと主張する. ところが,著者は自民党をかえようとした小泉・竹中の政治をするどく批判する. 彼らは 「日本というシステム」 を破壊し,地域コミュニティを崩壊させたという.

社会主義の崩壊に言及し,「新自由主義」 とアメリカ発の 「グローバリゼーション」 を批判してはいるが,著者の視点はほとんど日本のなかにとどまっている. 地域コミュニティや日本の農業など,国内にもっと目をむけるべきであることはたしかだろう. しかし,「新自由主義」 が失敗したからといって 「グローバリゼーション」 もどこかにきえてしまうわけではないだろう. 中国やインドが台頭し,BRICS など,それにつづく国々もあることをわすれた経済政策をたてても,日本をたてなおすことはできないだろう. 視野のせまい,あぶない議論だとおもう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 劇場政治の誤算@ [bk1]劇場政治の誤算@Amazon.co.jp

つづく…

2009-04-29

350 ページをこえる,新書としては大作である. 大学法人化へのみちすじを行政改革とグローバル化,筑波大学の設立,東大医学部紛争にまでさかのぼって検討している.

行政改革とグローバル化はまだそれほどとおい過去のことではないが,筑波大学が設立された時代にはまだ私にはその背景がよく理解できていなかった. 当時は上からの改革ということで反感をもっていたが,この本を読むことで,あらためて改革の必要性を問いなおすことができた. しかし,著者は筑波大学の改革が結局は挫折し,従来の大学にもどってしまったと書いている.

法人化に関してはこの本が書かれたのはまだ進行中の時期だが,各大学のとりくみが紹介されている. その効果に関しては続編に書かれているのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 大学法人化@ [bk1]大学法人化@Amazon.co.jp

つづく…

2009-05-12

たまにしか日本にかえらないというバクチ打ちの著者が,石原慎太郎を斬り,愛国心,教育,性,ドラッグ,死刑,人種差別など,さまざまな問題を論じていく. これで,日本のなかしか見ていない読者は開眼されるのかもしれない. しかし,私にはどうも迫力が感じられない. 退屈な文章だ. チンピラがわめいているようにしか,きこえない (失礼!). めったに日本にいないからズレているということだろうか.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 越境者的ニッポン@ [bk1]越境者的ニッポン@Amazon.co.jp

つづく…

2009-05-16

厚生労働省による医薬品ネット販売規制は一部が延期されたものの,ネットで継続的に購入していない医薬品については 6 月から買うことができなくなるという. 私はこれまで不定期にネット販売を利用してきたので,影響をうける. そのため,反対意見をパブリック・コメントとして投稿した. 以下はその内容である.

つづく…

2009-06-04

小泉改革の時計を逆まわししようと陰謀をめぐらす鳩山総務相」 にも書いた鳩山総務相による日本郵政タタキはその後もつづき,ついには日本郵政の株主総会をまえにして辞任をつよくせまっている. 麻生首相がみとめても所轄大臣として自分は西川社長の再任をみとめないとまでいっている. 改革のじゃまをするうえに首相までバカにしている鳩山邦夫には大臣をやめてもらうのがよいだろう.

つづく…

2009-06-19

ETC を入手できないために,いまだに高速値下げの恩恵をうけられないひとがおおいようだ. 私自身もそのひとりだ. これはいちじるしく公平性を欠いた政策だといわざるをえない.

つづく…

2009-08-24

後期高齢者医療制度は小泉政権下でつくられたはずなのに,いまになっておおさわぎしている. どうしてそういうことになったのか,本書はそのいきさつをあきらかにしている. 重大な制度改革なのだからちゃんと国民的な議論をするべきなのに,しなかった. そのツケをいま自民党ははらわなければならないということなのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 後期高齢者医療制度@ [bk1]後期高齢者医療制度@Amazon.co.jp

つづく…

2009-09-23

前原国土交通大臣は就任したその日に八ッ場ダム建設中止をうちだしたが,地元住民が納得するまで手続きをはじめないといっている. しかし,地元住民は中止の方針を白紙にもどさないかぎり話し合いには応じないといっている. もともと住民はながらくダム建設に反対してきたが,ようやく建設に同意してまもなく,民主党によって一方的に中止がきめられた. 強引に中止するのであれば,そのやりかたはこれまで自民党がやってきたこととおなじだ. 国民のための政治をめざすのであれば,白紙から再検討するべきだろう.

つづく…

2009-10-08

たまたま見たケンプラッツという建築・住宅情報 Web サイトの記事のなかに,先日の衆議院議員の比例代表選挙における年齢別の投票に関するインターネット上でのアンケート結果があった.建築関係者へのアンケートなので一般調査とは結果にずれはあるだろうが,それによると 20 ~ 29 歳では民主党 40.7% に対して自民党 40.7% と同率になっているのに対して,年齢とともに自民党への投票が減り,70 歳以上では自民党は 0 という劇的な結果がえられている.

つづく…

アメリカ人は冷静に判断すればマケインをえらんだはずなのに,まちがってオバマをえらんでしまったという. 著者はオバマ自身の能力にも否定的だが,オバマのスタッフや,これまでの民主党政権とくにカーター政権に対する評価がひくい.

著者はまた,オバマ暗殺の可能性を示唆し,アメリカへのあらたなテロの可能性を指摘する.

著者は国際紛争を解決する最終手段は戦争しかないという. そして,1929 年の大恐慌からアメリカをすくったのはニューディール政策ではなくて第 2 世界大戦だという. それなのに民主党政権はいつも緊張をきらい,外交で失敗するという.

しかし,そういう戦略が現代のアジアにおいては 「合理性のあるものになってきている」 ともいう. また,アメリカ経済回復への可能性のひとつとして,大規模な代替エネルギー産業を起こすことだとも書いている. 全体のトーンはオバマ大統領に否定的だが,よくみれば可能性もしめしている. そして,代替エネルギー政策をはじめとして,実際にオバマはその方向にむかっているようにみえる. 過去にとらわれた著者のおおくの言説よりも,こうした可能性に期待をかけたい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 不幸を選択したアメリカ@ [bk1]不幸を選択したアメリカ@Amazon.co.jp

つづく…

2009-10-14

前原国土交通相が羽田空港の 24 時間ハブ空港化にとりくむという. 大賛成だ. これに対して,きのうは森田千葉県知事が 「冗談じゃない」 とまで言い,成田空港の地元が大反対していることがつたえられた. ところが,1 日たって前原-森田会談がおこなわれて,成田-羽田の一体的運営で合意したという. どうなっているのだろうか?

つづく…

2009-11-14

ちかごろの大前研一の本はグチっぽい.グチをよまされても足しにはならないが,グチりたくなる状況からぬけだすヒントはいろいろとつめこまれている.藤原正彦の「国家の品格」を「思考停止のすすめ」と評しているが,たしかにこの本を読んでよろこんだひとは反省したほうがよいのではないかとおもう.この本を読んで共感した部分があれば,いまの状況からぬけだすように,自分の行動をすこしずつかえていくのがよいだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「知の衰退」からいかに脱出するか?@ [bk1]「知の衰退」からいかに脱出するか?@Amazon.co.jp

つづく…

2009-11-24

民主党政権によるスパコン開発予算削減の是非が議論されている. 世界一をめざすのかどうかというような点が争点になっているが,ほんとうはどうすれば予算をより効率的につかうことができるかを議論するべきなのではないかとおもう.

つづく…

2009-11-28

政府の事業仕分けで科学技術予算も大幅にカットされた. スーパーコンの予算化みおくりが最大の話題になっているが,他の予算も大幅にカットされている. 事業仕分けによって省庁間にまたがる事業のみなおしが可能になり,全体としてはおおきな効果をあげているのはたしかだ. しかし,とくに科学技術予算に関して予算を削減する理由をみてみると,いくつか,おおきな問題があることがわかる.

つづく…

2009-12-03

すでに何人も大統領が暗殺されてきたアメリカ,そして南部に白人優越主義者をかかえるアメリカで誕生した黒人大統領は暗殺される危険がたかいのではないかと危惧してきた. しかし,マスコミなどでその話題がとりあげられているのをほとんどきいたことがない. この本はこの話題を正面からあつかう,かずすくない本だ.

この本では実際に,オバマをねらった事件を,かれが大統領になるまえからリストアップしている. しかし,それだけでは 1 冊の本をうめることはできなかったようだ. 歴代の大統領の暗殺あるいは暗殺未遂事件をとりあげ,オバマの再選を阻止するうごきもとりあげている. オバマに関してはまだ暗殺者の存在がそれほどおおきな問題になっていないのだとしたら,すこし安心してもよいだろうか.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: オバマを狙う「白いアメリカ」@ [bk1]オバマを狙う「白いアメリカ」@Amazon.co.jp

つづく…

2009-12-08

自民党政権時代には決してあきらかにされることがなかった米軍による核兵器もちこみに関する密約の存在が,民主党政権のもとであきらかにされた.

つづく…

2009-12-15

タイトルに 「デタラメ」 というつよいことばをつかうならば,これまでの議論のどこがデタラメなのか,きちんと論じるべきだろう. 著者がこれまでのおおくのジャーナリストなどと意見をことにしていることはこの本を読めばわかる. しかし,従来の議論はデタラメで著者の意見はそうでないと主張するなら,どこがデタラメだったのか,なぜ著者の議論はデタラメでないといえるのかを,もっときちんと論じるべきだろう. たとえば,著者は 「後期高齢者医療制度そのものは悪い制度ではない」 と書いているが,その理由はまったく書かれていない. これでは,おそまつというほかはない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 政策論争のデタラメ@ [bk1]政策論争のデタラメ@Amazon.co.jp

つづく…

2009-12-22

民主党に関してはいろいろ書きたいことがあるが,全部を書いている時間はない. そのなかで,最近の小沢一郎の発言や彼を中心とする民主党の政府に対する行動に関してはひとこと,書いておきたい.

つづく…

2010-05-04

日本語や日本のさまざまな規則の間違いというよりは,おもにあいまいさを突いている. 「あいまいさは間違いではない」 などといってみても,はじまらないのだろう. これは雑学であって,あまりまじめに反論してみてもしかたがない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 日本のルールは間違いだらけ@ [bk1] 日本のルールは間違いだらけ@Amazon.co.jp

つづく…

2010-06-11

民主党政権による事業仕分けで主役をはたした著者が,そのいきさつから経過,結果などについて書いている. 事業仕分けを企画し実行した側からの記録なので自画自賛も感じられる. しかし,事業仕分けの実現にいたる軌跡に関しては,自民党政権時代につみかさねられてきた努力を民主党がひきついで実現されたことが記述されている.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「事業仕分け」の力@ [bk1] 「事業仕分け」の力@Amazon.co.jp

つづく…

2010-07-03

参議院議員選挙がちかづいている. 民主党をすくなくともつぎの総選挙までのあいだ応援したいとおもっているのだが,候補者のなかから経済ツウをえらびたいとおもっても,民主党候補者のなかに適当なひとがいない. 民主党候補者のなかからえらぶのはあきらめざるをえないと,おもいはじめている.

つづく…

2010-07-18

「日本の財政は債務超過になる! 危険だから借金をへらさなければならない」 というようなかんがえかたに対して,著者は債務超過になることはない,国債の金利もずっと,あがっていない,などとこたえていく. 豊富なデータをつかった議論には説得力がある.

しかし,所詮は 「これまでだいじょうぶだったやりかたを,今後もとればよい」 というだけのことだ. これからも長期金利があがらない,国内なら借金をかかえていてもだいじょうぶだ,などといえる保証はない. そういう議論にふれずに著者自身のかんがえだけをのべていくやりかたは歯切れはよいが,危険を感じてしまう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 民主党政権で日本経済が危ない!@ [bk1] 民主党政権で日本経済が危ない!@Amazon.co.jp

つづく…

2010-07-19

国の予算は本来,税金によってまかなわれるべきものだ. ところが,いまや税金より借金のほうがおおくなってしまっている. 借金は若い世代や未来の世代に負担をおしつけるものだと主張するひともいる. その一方で,借金も国内から調達しているのだから債務超過におちいることはなくて,さほど問題はないと主張するひともいる. しかし,どちらもちがうのではないかとおもえてきた.

つづく…

2010-07-23

タイトルは過激だが,内容はそれほどではない. 民主党批判にあてられた章はわずかであり,あとは著者の政治家としての回顧や,いまどういう政策をとるべきかといった内容である.

著者は衆議院議員になって 30 年以上だというが,この本を読んだ印象ではいまも庶民感覚をうしなっていないようだ. 「構造改革」 に関する意見も 「常識的」 だ. 逆にいえば経済・社会に関する専門知識があまり感じられないので,たよりなくも感じる. 本を読むひまもなかなかないということだ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 民主党が日本経済を破壊する@ [bk1] 民主党が日本経済を破壊する@Amazon.co.jp

つづく…

2010-07-24

小泉首相時代に道路公団民営化で中心的やくわりをはたしてきた著者が,石原都知事に説得されて副知事になったいきさつから,参議院議員宿舎の建設をやめさせた話,羽田空港国際化や東京の地下鉄経営統合など,さまざまな話題がとりあげられている. 道路公団の話題もところどころ登場してくる.

副知事としていろいろ努力しているようすはわかるが,あまりまとまりのある本とはいえない. とくによくわからないのは,田中真紀子の税金物納にからむ電話に対応した話など,なぜこの本に書く必要があったのか? まとまりがなくて,作家が書いた本とはおもえない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 東京の副知事になってみたら@ [bk1] 東京の副知事になってみたら@Amazon.co.jp

つづく…

2010-07-26

民主党の中堅と新人を取材して,その行動,カネ,その他さまざまなことを書いている. 2009 年の選挙で民主党に風が吹かなければ,この本も書かれることはなかったのだろう. 民主党にかぎったことではないが,代議士になるには,本人はもちろん家族にもおおきな経済・時間その他の犠牲をしいていることが印象にのこった.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 民主党代議士の作られ方@ [bk1] 民主党代議士の作られ方@Amazon.co.jp

つづく…

2010-09-11

「凜の会」 の郵便不正にかかわったとして逮捕された厚生省の村木元局長に無罪判決がだされた. 検察にひどいめにあわされた村木氏だが,記者会見では 「検察を信じたいとおもっている」 と語った. 検察でのとりしらべで他の関係者は検察がでっちあげたストーリーをみとめたなかで,最後まで否認した 「つよさ」 をもつ村木氏だが,同時に検察官への 「やさしさ」 ももっているということだろう. ぜひ厚労省のしかるべき役職に復帰してもらいたい.

つづく…

2010-11-12

おもに太平洋戦争後の日本の歴史をたどって,国家戦略のなさをうきぼりにしている. 国家戦略をたてようとした政治家についても書かれているが,結局のところ成功しなかった. それは冷戦終結と湾岸戦争以後の日本にとっておおきな課題となっているが,いまも課題は解決されていない. まだ当分は解決できない課題なのだろうが,それだけにじっくりかんがえるべきテーマだ.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 日本に国家戦略はあるのか@ [bk1] 日本に国家戦略はあるのか@Amazon.co.jp

つづく…

2010-11-22

著者は 「コンクリートから人へ」 という民主党の政策のもとでは国がほろびるという. 民主党が公共事業をめがたきにしているかのように書き,それに反論している. たしかに,著者が指摘するように,最近は道路建設などの公共事業費がおさえられているにもかかわらず,過去をみてバッシングをつづけていると,必要な道路建設費などをけずってしまうことになるだろう. しかし,著者がとりあげているデータは都合のよいものだけをとりあげているようにみえるし,議論もあらけずりだ.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 公共事業が日本を救う@ [bk1] 公共事業が日本を救う@Amazon.co.jp

つづく…

2011-01-07

「著作権の世紀」 というタイトルからは 20 世紀のことだけを書いているような印象をうけるが,実際は 21 世紀にはいってからのクリエイティブ・コモンズや 「グーグル・ブック検索」 に関する訴訟と和解などについてが半分以上のウェイトをしめている. これらは著作権に挑戦するこころみのようにみえるが,著者によればクリエイティブ・コモンズは 「著作権を前提にしてその条件を一部緩和したいときに有効なモデル」 だという. 現代におけるこういう意味での著作権に関する諸問題を理解するのに最適な一冊といえるだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 著作権の世紀@ [bk1]著作権の世紀@Amazon.co.jp

つづく…

2011-01-17

このタイトルには違和感を感じる. 「視点をずらす」 というよりは,KY をおそれず,自分の思考や感じ方に忠実に行動してきた著者が書いてきた短文をあつめた本である. 雑多な内容だが,著者の憲法や天皇,オウム真理教などに対する 「世間」 とはちがう著者のかんがえや生き方から,まなべる点があるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 視点をずらす思考術@ [bk1]視点をずらす思考術@Amazon.co.jp

つづく…

2011-01-30

これまで日本は西洋化し,都市化と地方の過疎化とが進行してきた. 著者によれば,このながれをかえるのは都市の 「農村化」 だという. 都市における自然を重視し,日本全体を野の洲 (くに.関東平野),森の洲 (北部),山の洲 (中部),海の洲 (南部) に再編することを提案している.

著者が書いているように,都市の自然環境の整備はすでにすすんできている. 日本を 4 分割するのが妥当化どうかはわからないが,この提案は道州制にちかいものだということができるだろう. 首都は国会で議論したように那須におけばよいという. したがって,それほど独自性のつよい案というわけではない.

この本の文章はいくつかの文章をあつめたものであり,重複している部分がおおいのが難点である. むしろ,ここに書かなかったエピソードのほうがおもしろい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「美の国」日本をつくる@ [bk1]「美の国」日本をつくる@Amazon.co.jp

つづく…

2011-02-03

ハーグ条約に批准するべきかどうか,日本では賛成・反対が相なかばする状態になっている. ハーグ条約では,国際離婚したとき勝手に出身国につれかえられたこどもを配偶者のもとにもどすことをさだめている. 反対派はそれが日本の習慣や法律などにあわないことを理由に批准するべきでないとしているようだが,国際結婚をみとめる以上は国際的なルールが必要であり,すくなくとも出発点はハーグ条約しかないから,批准するべきだろう.

つづく…

2011-03-27

TPP 賛成派にもっとも系統的に反論している. 賛成派は思考停止しているのではないかということまで書いている. たしかに,いま入手できる情報から客観的に判断するかぎりは,TPP に賛成するべき明確な理由はないように感じられる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: TPP亡国論@ [bk1]TPP亡国論@Amazon.co.jp

つづく…

2011-04-05

震災復興の資金をどうやって調達するかが課題になっている. 増税や国債が案としてあがっているが,株のようなものを発行することはできないだろうか?

つづく…

2011-04-15

中国は経済的にはゆたかになったが,政治的には独裁がつづき,言論の自由も制限されている. しかし,この本でとりあげられているアンケートなどには中国人の本音もみえる. 著者は 2022 年までには,ゴルバチョフのような人物がでなくても,民主的な政治改革がなされるとかんがえている. 十分な説得力があるとはいえないが,それがほんとうだと信じたい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 中国@ [bk1]中国@Amazon.co.jp

つづく…

2011-05-21

「精神の空白」 や日本国憲法,戦後の教育を中心として,太平洋戦争後の日本がかかえたままの問題をしめそうとしている. 問題をうみだした元凶はアメリカによる占領時の上からの民主化や国防政策の転換,産業化の成功などだ. 憲法に関しては,非武装中立論に重点をおいて検討している. また,教育に関しては 「公民」 ということばの検討に重点がおかれている.

わかりのよい本ではないし,論旨にも弱点がある. しかし,わかりのよい本で思考停止におちいるよりは,こういう本を読んで読者みずからかんがえるのも,わるくないのではないだろうか.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 戦後日本の盲点@ [bk1] 戦後日本の盲点@Amazon.co.jp

つづく…

2011-06-12

菅政権はハーグ条約加盟の準備をすすめてきた. その問題についてかんがえるためにこの本を買ったつもりだった. しかし,この本に書いてあるのはハーグ条約の問題というよりは,日本の司法の問題をするどく指摘するものだった. 日本の司法関係者もある程度わかっているだろうが,外国人だから気がつく,書ける部分があるとおもえる.

「連れ去り問題」 は司法の問題だけでなく,日本の社会・伝統などからきているものでもあり,ハーグ条約に加盟したからといって解決にはほどとおいが,それが 1 歩になるのではないだろうか.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 子どもの連れ去り問題@ [bk1] 子どもの連れ去り問題@Amazon.co.jp

つづく…

2011-06-21

ウィキリークスとそれをつくったアサンジという人物,それに対してアメリカをはじめとする各国はするどく反応した. その一方で日本政府や日本のマスコミはその重大性を理解せず,非常識な反応をしたと著者はいう. マスコミの無理解をあらわすのが,そこでつかわれていた 「暴露サイト」 ということばだという. また,日本の大手メディアがリークサイトとアライアンスを組むのは絶望的だという.

しかし,ほんとうにそうだろうか? ウィキリークスに対してさわぎたてるのが日本のとる道ではないだろう. 朝日新聞はウィキリークスから情報をえて分析し,記事にしていた. すくなくともネットのちからを知っている国民は,ウィキリークスの能力も限界も知っているだろう. この本のなかには記者クラブの問題点やジャスミン革命の話もでてくるが,それらはウィキリークスとは直接関係ない. 冷静さと判断力をうしなっているのは著者のほうだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: ウィキリークス以後の日本@ [bk1] ウィキリークス以後の日本@Amazon.co.jp

つづく…

2011-07-09

かつて地震予知は期待される「科学」だったが,しぼんでしまった. この本はそれがなぜ科学として成功しなかったかをおしえてくれるとともに,政治的にはいまだに予知が可能とかんがえられていたときの体制がいまだにくずされていない理由やしくみをあばいている. 原発に関しても地震で被害が生じる危険を指摘している. しかし,津波に関して言及している部分はあるものの,ほとんど揺れだけに注目している. 地震予知をめぐる科学と政治それぞれ,そして両者のかかわりについて,もっともするどく書かれた本だとおもう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 「地震予知」はウソだらけ@ [bk1] 「地震予知」はウソだらけ@Amazon.co.jp

つづく…

2011-07-29

グローバル化から日本の経済・財政,政治の問題点など,さまざまな問題をとりあげている. そのなかで TPP に賛成する議論には 1 章以上のスペースをあてている ― ようにみえるが,実は TPP そのものについてはわずかしか書いていない. どの問題も駆け足で論じているだけで,十分には理解できない. 中途半端な議論にだまされてはいけない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 先送りできない日本@ [bk1] 先送りできない日本@Amazon.co.jp

つづく…

2011-07-31

前半は 魚住 昭 の 2 つの対談であり,菅首相の舞台裏など,あまり知らない私にはちょっとおもしろいところがある. 後半は新聞などのマスメディアによる政治取材の変化について書いている. ロッキード事件いらいとだえていた特捜検察とマスコミがつるんでの 「巨悪」 追求がリクルート事件以降おかしな方向にむかっていくさまがえがかれている. しかし,もと記者による追求はなまぬるいうえ,インターネットがまったく登場してこないのはどういうわけか. せまい世界にこもっているからダメなのだとおもわざるをえない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 誰が日本を支配するのか@ [bk1] 誰が日本を支配するのか@Amazon.co.jp

つづく…

2011-12-08

道州制に関するさまざまな選択肢がしめされている. 橋下大阪市長の大阪都構想も道州制への道程だといわれているが,「都制」 以外に 「特別市」,「大都市に関する特例」 という選択肢もあるという. 大崎市長選を機に道州制についてかんがえてみてもよいのではないかとおもった.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 道州制@ [bk1]道州制@Amazon.co.jp

つづく…

2011-12-28

金正日が死亡して金正恩があとをついだ. それによってすぐにおおきな変化はないだろうといわれている. たぶんそのとおりなのだろうが,過去の事例から,サプライズを期待したくなる.

つづく…

2012-04-21

日本人の言うこと,書くことだけをきいていても,日本の政治,安全保障,東日本大震災の全体像はつかめない. 「ゆすり発言」 で更迭されながら震災対応にあたった著者の意見はその穴をうめるのに適切だろう. 日本人の著者が大半の新書のなかで,この本は貴重だ.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 決断できない日本@ [bk1]決断できない日本@Amazon.co.jp

つづく…

2012-09-06

ポピュリズムはものごとを単純化し,ステレオタイプを利用する. だから著者はそれらに対抗する方法をさぐっている. ポビュリズムというとだれもが 小泉 純一郎 をあげる (ステレオタイプ!?) が,著者はそれにくわえて 橋下 徹 や東国原などのなまえもあげている. 政党としては社民党やみんなの党をポピュリズムの手法によっているといい,「事実を無視し,挙行のスローガンをふりま」 いているとまで書いている. その一方で民主党とくに鳩山元首相には好意的だ.

たしかに,ポピュリズムが悪であり反撃するべきものだという観点からはそういうことになるだろう. しかし,政治や政治家を判断するにはその手法だけでなく,経済や社会や,その他もろもろのことをあわせてかんがえる必要がある. この本でもそれをまったくかんがえていないわけではないが,視野狭窄しているという印象をうける. 共感することはできない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: ポピュリズムへの反撃@Amazon.co.jp

つづく…

2012-09-16

外務省に 「ハメられた」 2 人の対話で全体が構成されている. 当時はみえなかったさまざまなことが,みえてくる.

対話なのでそこに登場する話題がうらづけなしに展開されていく. うらづけはなくても,検察がどういうところだったかが知られたいま,検察によって罪をでっちあげられたところなどは 「さもありなん」 とおもわせる. しかし,外務省や当時の外務大臣 田中 眞紀子 からみたら,きっとおなじことがちがってみえるだろう. この本を 100% 信じてしまったら,やはり真実からはとおざかるようにおもえる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 反省@Amazon.co.jp

つづく…

2012-12-17

かつては,小選挙区制によって 2 大政党制を確立することが日本の政治をよくすると私もかんがえていた. しかし,最近の衆議院議員選挙をみると,1 回ごとに野党が大量に得票して政権交代している. 国民の一部は振子のように毎回,投票先をかえているが,それが小選挙区制によって増幅されている. 小選挙区制はむしろ政治を不安定化させているのではないだろうか.

つづく…

2012-12-26

著者にとっては,エジプトでムバラク政権がたおされたことが予想外のできごとだった. これまで私はインターネットのおかげでこれまでできなかった革命がおこったと単純にかんがえてきたが,著者によればそれはただしくない. エジプトでは年長者はムバラクに対立していないし,この革命にかならずしも支持していないという. そういう 「断絶」 の存在をこの本はおしえてくれる. 「断絶」 の存在にもかかわらずムスリム同胞団はうまくたちまわったことが書かれている. それが,(この本は選挙よりまえでおわっているが) 今度はかならずしも若者の支持をえていないにもかかわらず,政権獲得につながったのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 中東民衆革命の真実@Amazon.co.jp

つづく…

2012-12-28

衆議院議員選挙で民主党は惨敗し,日本維新の会と同程度の弱小政党になってしまった. 朝日新聞によればその支持率は 1 桁になっているという. 参議院ではまだ半数にちかい勢力があるが,つぎの選挙では弱小化するだろう. もはや自民党に対抗する勢力になることはないだろう. これは,日本では 2 大政党制そのものが無理だったことを意味しているのではないだろうか.

つづく…

原子炉の再稼働ができなければ電力が高騰し日本の産業に深刻な影響をあたえる状況であるにもかかわらず,原子力規制委員会で再稼働のための条件をあきらかにするのに時間がかかっている. すみやかに再稼働の条件をあきらかにするためには,原子力規制委員会に関して,委員会というものに関する常識をやぶる改革をする必要があるだろう.

つづく…

2013-01-30

中国は大きく広く深く多いので,なかなかとらえられないと著者はいう. 著者自身も「書き進みながら中国は難しいと悲鳴を上げること度々であった」と書いている. この本では中国を国境問題,少数民族問題,政治家,日中関係,将来などの観点で書いているが,中国の大きさ,広さ,深さ,多さにせまれているとはおもえない. 日中関係をとってみても,「謝罪とは,たった一度だけ,相手にこれ以後は有無を言わせないというやり方で行う以外に方法はないのである」と書きながら,すでに「たった一度」ならずおこなっている謝罪を実利的に (つまりカネで) おこなうべきだという矛盾したことを平気で書いている. 中国のむずかしさにせまれているとはおもうが,解決策にはまったくせまれていない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 中国という難問@Amazon.co.jp

つづく…

2013-03-03

この本がかきはじめられたころはウィキリークスに関する本があまりなかったということで,この本の大半はそれを紹介することにあてられている. 「逆パノプティコン」 というキーワードは目をひくだけで,議論にはあまり関係ない. ウィキリークスのほかにはフェイスブック革命をとりあげているが,これらをつなぐ材料はたりていないとおもえる. ウィキリークスがこれからくる革命のはしりという趣旨だが,ウィキリークスのその後の停滞をかんがえると,それも疑問だ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 逆パノプティコン社会の到来@Amazon.co.jp

つづく…

2013-06-04

「維新」 ということばは 「構造改革」 というようなことばよりははるかに重い. 著者が現在の政治や社会に対してつかっていることばは,おどろくほどつよい. いたるところに 「敗戦」 ということばがつかわれ,家庭の機能がうしなわれ,地域が喪失し,教育水準は著しく劣化し,くらしも貧弱になったなどという. そこからたちなおるには単なる改革でなく 「維新」 が必要だという. 「維新」 のみちすじはそれほどはっきりしていないが,「覚悟」 があれば成功する可能性があるということだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 「維新」する覚悟@Amazon.co.jp

つづく…

2013-07-22

私が参院選で投票した選挙区と比例代表の候補者は,いずれも最下位で当選した. いまをときめく (?!) 自民党の候補者なのに,このありさまだ. しかし,これは私の票が最大限いきたということでもある. 比例代表では党名を書くひとがおおいが,候補者名を書くことが自分の意見をよりおおく政治に反映させることになる. 自分の票が候補者の当選によりおおく寄与するとともに,とくに選挙区では予想外のことがおこる. だから,選挙はおもしろくてやめられない.

つづく…

2014-07-02

集団的自衛権をみとめる方向に舵がきられた. しかし,反対は根づよい. おおきな政治的転換には慎重であるべきなのはもちろんだが,十分な知識もないまま反対しているひとが多いようにおもえてならない. 彼らは日本の手足をしばることをめざしているようにみえる.

つづく…

2015-01-24

ジャーナリズムは安部首相を追いかけ,毎日その動向が報道されるが,新聞やテレビをみてもわからないことが多い. この本はそういう,首相だけでなく菅官房長官,そして第 1 次のときもふくめて,あまり報道されない部分を書くことによって,全体像をとらえようとしている. 安部首相に好意的であるようにも読めるが,私も,国民の過半数が不賛成の政策に関してもいずれは正の評価をうけるときがくるのではないかとおもっている.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 安倍官邸の正体@Amazon.co.jp

つづく…

2015-02-20

「民法大改正」ということばを首相からきいて,この本を手にとった. 改正推進派が「大」改正しなければならない理由をほとんど説明していないのが不気味だが,逆にこの本は民法改正とその首謀者である 内田 貢 を不倶戴天の敵のようにあつかい,冷静な批判になっていない. 論点はいろいろ書かれているが,民法を勉強してからでなければわからないことが多い. 改正反対の世論をつくりたいなら,もっと冷静でていねいな説明がほしかった.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 民法改正の真実

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2015-02-26

最近話題になっている民法大改正がスタートしてまもない時期に書かれた本だが,反対論にも配慮しつつ書かれている. 日本や各国の民法の歴史に数 10 ページをさいている. 制定後 120 年間おおきな改正をしてこなかった民法の改正の目的として,現代にあわせることやわかりやすくすることが重視されているが,各国とくにアジア諸国の契約法の統一をリードすることも目的としてあげられている. 国内の必要性から改正されるものだから TPP ほどつよい反対論はないようだが,統一ルールの策定という点では TPP に似ているようだ.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 民法改正

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2015-09-03

9 月 3 日の朝日新聞朝刊 1 面に「集団的自衛権行使は違憲」という山口元最高裁長官のインタビュー記事が掲載された. 憲法解釈の変更と安保法制は日本の将来を左右する重要な問題だから,この記事を読んだひとにも,読んでいないひとにも,すこしかんがえてもらいたいとおもう.

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2017-05-04

安倍自民党総裁 (首相) が日本国憲法の第 9 条改正をとりあげた. ついにここまできたかとおもう. 9 条以外にも重要な改正項目があるなかで,姑息な方法をとらず,対立の焦点になっている 9 条をズバリととりあげたことを評価したい. 安倍氏に私が望むのは国民の憲法議論を推進することだ. 改正・非改正で 2 つに割れている国民が本気で憲法の議論をして融和することを期待したい.

つづく…

2017-10-23

安倍首相が国会冒頭解散してはじまった 2017 年 10 月の総選挙で,私は小選挙区で自民党候補に,そして比例代表としては立憲民主党にいれた. 矛盾しているようでもあるが,政治のダイナミズムをひきだすための選択だとかんがえている.

つづく…

2017-10-27

突然わきおこった衆議院解散,そして希望の党の結党と小池東京都知事の代表就任,立憲民主党の結党,そして選挙と,めまぐるしい政局だった. 希望の党は注目と期待をあつめ,小池代表の「排除」発言で期待がしぼんだというが,冷静にかんがえればもともとそんなにおおきな勢力にはなりえなかったし,そこからそんなにおおきく減ったわけでもないとおもう. マスコミが劇場に仕立てていただけなのだとおもえる.

つづく…

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