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記号論・記号学アーカイブ

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ProLingCover.jpg このカテゴリーには記号論・記号学などに関する話題をあつめています. 上位のカテゴリーは言語・コミュニケーションとネットワーキングです.

なお,このページは 記号論・記号学 アーカイブのページの先頭に表示されるように,意図的に投稿日時を 0001-01-01 00:00:00 としてあります (実際の投稿日時は 2012-05-27 09:19:38 です).

おもくなるのをさけるためにアーカイブのページには写真がはいらないようにしていますが,個別ページにある画像をここに引用しておきます.

2007-04-13

最近,自分の研究テーマに関するいろいろなキーワードを Google (グーグル) でいれてみて,おもいのほか上位に自分の Web ページがランクされていることに気がつきました. また,おもわぬページが上位にくることがあるのもわかりました.

つづく…

2007-09-10

[ Corresponding English page ]

1981 年のことですが,私は修士論文のテーマとして 「プログラミング言語の言語学」 をえらびました. これはプログラミング言語を (自然言語の) 言語学の手法をつかって分析するこころみです. Web 上で英語でもすこしだけ内容を紹介していたため,最近この論文に興味をもち,学会のチュートリアルで紹介したいというひとがでてきました. そのために Web ページに英語の要約と目次ものせました. このブログでもこの論文について紹介したいとまえからおもっていましたが,これをきっかけにすこし書いてみようとおもいます.

つづく…

2008-06-09

[ Corresponding English page ]

私が修論で提案した 「プログラミング言語学」 について最近フランスからといあわせがあったことは 「プログラミング言語の言語学 ― 日本語の修論にいまフランスから照会が」 という項目に書きました. きのう,今度は国内からといあわせがあって,関連研究があるかどうかをしらべました. 上記の項目にも書いたようにプログラムを人間が書いた言語表現としてあつかう視点からの研究はすくないのですが,Masaru Ohba と Katsuhiko Gondow による識別子の構造解析に関する研究がみつかりました.

つづく…

といあわせがあったことを機に,修論で書いたプログラミング言語学について再考したことは 「プログラミング言語学 「形態論」 のその後」 にも書きました. といあわせにこたえたり,「その後」 の研究をしらべているうちに,2 つのことに気がつきました. プログラミング言語学と OSS (オープンソース・ソフトウェア) との関係と, MSR (International Working Conference on Mining Software Repositories) という学会のことです.

つづく…

2008-06-19

ほんとうに,てまをかけて図をかくべきなのか ?」 という項目にすこし書きましたが,村山 涼一 の 「論理的に考える技術 ― 図形化すれば考えはこんなにまとまる」 という本では論理的にかんがえるための訓練として,文章を読んだり書いたりするときにその内容を図形化 (視覚化) してみることをすすめています. ほかにも論理を図によつて表現することをすすめる本はすくなくありません. たしかに,訓練として有用なばあいもあるでしょうが,私には,図にしなくても箇条書きにするだけでほぼ必要がみたされてしまうようにおもえます.

つづく…

2012-05-12

コンピュータ言語やその理論,とくに再帰を記号論的な見方で分析している. 記号論と人工言語とをむすびつけるそのやりかたは斬新だ. これら両方の分野に精通した人は非常にわずかだとかんがえられるから,どちらの分野のひとにとっても,この内容は新鮮だろう.

しかし,一応は両方を知っている立場からすると,このむすびつけかたはいささか強引だとおもえる. 記号論の対象は人間の言語や記号であり,記号の概念も解釈も人間のものだ. ところが,著者がそれをコンピュータ言語にあてはめるとき,そこには基本的に人間はいない. 機械が解釈するものとしてのコンピュータ言語と人間の言語の記号論を対応させるのには違和感がある. また,いまさら記号論なのかという気がしないでもない.

コンピュータ言語も人間が書くものだから,記号論や言語学の手法をとりいれるのにもっとべつの視点もある. 著者もところどころアドホックに人間の視点をいれてはいる. しかし,それをもっとすすめた議論は実は存在している. 金田 泰 著 「プログラミング言語学をめざして」がそれなのだが,(Web にはアップされているが) 残念ながら手書きの修士論文でおわっているためほとんど知られていないし,議論は浅い.

いずれにしても,この本はいくつかの賞をとり,英語でも出版されている. 著者あるいはこれらの本を読んだだれかが (私もふくめて) これをきっかけとして,さらにすすんだ議論や周辺の話題をほりおこしてくれればよいとおもう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 記号と再帰@ [bk1]記号と再帰@Amazon.co.jp記号と再帰@GoogleBooks

つづく…

2012-05-21

著者はこの本に 「記号学を超えて」 という比較的わかりやすいタイトルをつけておきながら,最後になってそれを 「確信に反対して」 にかえることを 「提案」 している. つまり,著者はこの本そのものを脱構築しようとしている (しかも最後までその過程にある). それがこの本を理解するのをむずかしくしているといえるだろう. しかし,記号学 (の先) にはそういう道しかのこされていないのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 記号学を超えて@ honto記号学を超えて@Amazon.co.jp

つづく…

2012-05-27

70 歳をこえるころまで鉄のカーテンのむこうにいたバフチンはクリステヴァに発見され西側で知られるようになったという. 著者はロシア内に秘められていたバフチンの若い時代からたどっていく. そして,クリステヴァが注目した 「ポリフォニー」 の概念や,それを論じたドストエフスキー論をはじめとするバフチンの主要な議論を紹介している. 新書というかぎられたスペースのなかで,よく,バフチンそのひとからその思想まで,全体像をみせてくれている.

評価: ★★★★☆

関連リンク: バフチン@Amazon.co.jp

つづく…

Amazon.co.jp でみるかぎり,日本語に訳されたチェーザレ・セグレの本は 2 冊だけだ. 2 冊とも論文集だが,この本はボッカッチョなど,ふるい作家の文学をもとに展開された記号学的文献学の論文集であり,1979 年に出版されながら 2008 年にようやく和訳された. とりあげられた作品はあまりなじみのないものなので,読みこなすのはなかなか困難だろう. また,レオナルド・ダ・ビンチをあつかった章の訳出はもう 1 冊の訳本と重複しているという理由で省略されている. 私にはちょっと読みこなせなかった.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: テクストと文化モデル@Amazon.co.jp

つづく…

2012-05-28

「記号論と社会学」 というタイトルではあるが,内容の大半は記号論入門だ. 入門書としてはわかりやすいが,あまり新鮮さはない. 社会学のながれの一部としてレヴィ・ストロースがとりあげられているが,これは記号論に興味をもってきたひとにはおなじみのなまえだ. この本が出版されたのは 2004 年だが,内容は 1980 年代に話題になったことだ. それというのも,この本はもともと 1886 年に大学で発行されたものをもとにしているということがわかって納得した.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 記号論と社会学@Amazon.co.jp

つづく…

2012-07-13

タイトルから想像されるようにソシュール,レヴィ・ストロース,ロラン・バルトなどとの関係がふかい話題がおおいが,修辞学に 2 章がわりあてられている点に特徴がある. 修辞学というとふるくさいイメージだが,これを読むと (はっきり書いてはないが) チョムスキーとの関係も感じられる. 1980 年代に出版されたものであり新鮮さはないが,もう一度,ことばについてかんがえてみるにはよいだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 文化記号論@Amazon.co.jp

つづく…

2013-01-21

30 年以上まえに手書きで書いた修士論文を手書きのままで Kindle 本にした: 「プログラミング言語学をめざして」. おどろいたことに,私自身が出版されたことを確認するまえに,すでに 1 冊売れた.

つづく…

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