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生活アーカイブ

0001-01-01

tetu_bn_161.gif 書評・読書カテゴリーには私が Amazon や BK1 に投稿した書評や,本について書いた文章をあつめています. 以前はすべての書評をひとつのページにいれていましたが,書評の数がおおくなり,書評・読書カテゴリーのページがながくなりすぎたので,書評・読書カテゴリーを分割しました. 書評以外のカテゴリーにあわせて, DIY (日曜大工) とものづくりWeb とインターネットインタフェース,アメニティとデザインセキュリティ・安全・安心と秘密・プライバシー保護メディア・アート・イベント・エンターテイメント仕事と起業心理思想・哲学・宗教情報学・計算・プログラミング政治・法律・憲法教養・教育と学習歴史環境・エネルギー生活知的生産とリテラシー社会・経済言語・コミュニケーションとネットワーキング というように書評を細分するようにして,書評カテゴリーのページにはそれらに分類しづらいものをあつめました. なお,このページは各カテゴリーのページの先頭に表示されるように,意図的に投稿日時を 0001-01-01 00:00:00 としてあります (実際の投稿日時は 2007-11-03 10:39 です).

2007-12-02

従来の照明に関する本のおおくは専門家向けであり,一般の読者を想定したものでも,なかなか,おおくのひとが手にとって読めるようなものではなかった. この本の著者は,おおくのひとに親しめるように,本のなかにいろいろなくふうをしている. タイトルの 「頭がよくなる」 というのも (あまり肯定する気にはならないが) そのひとつだろう.

あかるさばかりをもとめてきた従来の日本の照明のありかたに疑問をなげかけ,安眠や効率アップなどのために読者が自分でできるくふうをいろいろと紹介している. 電球の色をかえたり,ろうそくをつかったり,時と場合によって照明をかえたりすることをすすめている. ただ,省エネ・温暖化対策への配慮もすこしあったほうがよかったのではないかとおもう. また,この本のなかでは科学的な知識もいろいろ紹介されているが,それと著者の意見とがはっきり区別されていないところがすこし気になる.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 頭がよくなる照明術@ [bk1]頭がよくなる照明術@Amazon.co.jp

つづく…

2008-05-05

タイトルの 「モノの捨て方」 にひかれて買ったまま読まずにいた本を最近,読んだ. たしかに最初の章にはモノの捨て方が話題にされていて,常識を捨てることが大事だということも感じさせる. しかし,それ以降の章はタイトルにこそ 「捨てる時代」 がかぶされているが,内容はモノを捨てることとは関係がない. 話題になっていた 辰巳 渚 の本に便乗しようとしたのだろう. もっと独自性をうちだしたほうが価値ある本になったのではないかとおもえる.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: モノの捨て方で人生が変わる@Amazon.co.jp

つづく…

著者はモノを捨てることと情報を捨てることとをくべつしていない. そこがこの本の画期的な点なのかもしれない. 常識を捨てなければどちらも実現できない. しかし,やはりモノを捨てるのと情報を捨てるのとではちがうとおもう. 情報は電子化してかさばらないようにできる. 捨て方の技術に関してはこの本を読むまえから私が実践していることもあって,納得できる点がおおい. しかし,上記のように基本的なかんがえかたにおいて同意できなかった.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「捨てる!」技術@ [bk1] 「捨てる!」技術@ [bk1]「捨てる!」技術@Amazon.co.jp「捨てる!」技術@Amazon.co.jp

つづく…

2008-05-06

この本は著者の花粉症との想像を絶するたたかいの記述からはじまる. さいわい私はそれほどひどい花粉症ではないので,これはひとごとなのだが,著者とおなじくらいくるしんでいるひとにとってはヒントがえられるだろう. 後続の章では花粉症に関する俗説や花粉症がまちがった政策からうみだされたことなどがのべられていく. 私自身もこれまでえていたまちがった知識をただすことができた. ただしい知識をえることが今後の花粉症対策にむかうための世論形成にやくだつだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 花粉症は環境問題である@ [bk1]花粉症は環境問題である@Amazon.co.jp

つづく…

2008-05-08

辰巳 渚 の 「「捨てる!」 技術」 をはじめとして,捨てること,整理することに関する本がおおい. 私自身は,本はともかく,情報がつまっていないモノに関しては捨てるのがおしいとはあまりおもわなくなったのですが,それにもかかわらず,最近は捨てるのがますますおっくうになってしまいました. それは,環境・リサイクルのせいです.

つづく…

2008-09-14

露地栽培とくらべるとプランター栽培はどうしても面積がかぎられる. そのため収量もすくなくなりがちだが,この本にはプランターにおどろくほどぎっしりと野菜がつくられた写真にみちている. これならプランターでも常時たべられるだけの量が収穫できるだろう. ただ,うすい本のなかに数 10 種類の野菜のつくりかたがかいてあるので,それぞれについては記述がものたりない.

評価: ★★★★☆

関連リンク: プランター菜園@ [bk1]プランター菜園@Amazon.co.jp

つづく…

2008-09-21

プランターによる野菜づくりの本は何冊かあるが,そのなかで 「かんたん! プランター菜園 コツのコツ」 (上岡 誉富 著) が実用性重視であるのに対して,この本は室内においてもよい見栄え,あるいは緑のある生活を重視している. ひとつの鉢にいろいろなハーブをうえたり,ガラス容器をつかったりといったくふうによって,それを実現している.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: コンテナで野菜づくり@ [bk1]コンテナで野菜づくり@Amazon.co.jp

つづく…

2008-09-30

食品に関する 4 つの見解である自然主義,科学的進歩主義,平等主義,グローバル主義のそれぞれに配慮しつつ,有機食品や従来の交配による食品の改良にも危険があり,遺伝子くみかえのほうが危険がすくないとかんがえられるばあいもあると論じている. 遺伝子くみかえよりはるかに危険なものとして狂牛病もとりあげられている.

全体としてとくに過激な議論はなく,遺伝子くみかえを正当に評価しているとおもう. しかし,1 章でいきなり有機食品への大腸菌や毒素の発生の問題が論じられているのには,いささかおどろいた. 有機食品を攻撃するのが目的ではないが,インパクトがつよすぎるようにもおもえる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 遺伝子組換え食品@ [bk1]遺伝子組換え食品@Amazon.co.jp

つづく…

2008-11-27

「メタボ」 をキーワードとして検索すると,メタボリック症候群の存在を当然の前提としている本がおおいことがわかる. そのなかで,この本は 「メタボ」 基準に根拠がないことを批判し,「メタボ旋風」 にのせられるとかえって病気になる危険さえあることを警告している.

著者は末尾でカステルの議論を引用しながら,現代においては健康管理も個人にまかされていた 「規律訓練」 から人々を全体として管理する 「ポスト規律訓練」 に移行していると指摘する. それは,いたるところに監視カメラが設置される監視社会への移行にもつながっているといえるのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「脱メタボ」に騙されるな@ [bk1]「脱メタボ」に騙されるな@Amazon.co.jp

つづく…

2008-12-02

著者は男性のウェスト 85 cm という基準など,日本のメタボリック症候群の基準は諸外国とはまったくちがっていて 「捏造」 されたものだと主張する. また,血圧やコレステロールなどの基準もひくすぎて,それにもとづいて投薬するとかえって危険だという. 指摘は非常に具体的であり,各種の統計がふんだんに引用される. また,こうした基準が製薬会社などとの癒着に関係しているのではないかということも指摘される.

本書の指摘がすべてただしいわけではないだろう. しかし,盲目的にメタボ基準を信じて従うのでなく,批判的にとらえて,自分でコントロールしていくほうが,より健康な生活をおくれるのではないかとおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: メタボの罠@ [bk1]メタボの罠@Amazon.co.jp

つづく…

2009-01-09

読みはじめて最初は,これがワークライフバランスの本だとはおもえなかった. 「バランス」 ということばがはいっている以上は 「ワークライフバランス」 とは仕事と生活とを天秤にかけるイメージなのに,この本に書いてあるのは,およそそうでないからだ.

しかし,読んでいくにつれて,この本に書いてあるのは仕事と生活とを両方ともたのしもうということであり,そうすることによって両者が調和する,それが 「仕事と生活の調和」 という,「ワークライフバランス」 の日本語訳の意味なのだと感じた.

読者としてはおもに女性を想定しているが,もちろん男性が読んでも,えるところがあるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ワークライフバランス@ [bk1]ワークライフバランス@Amazon.co.jp

つづく…

2009-01-17

サブタイトルや著者の肩書きにふくまれている 「ワークライフバランス」 ということばには,仕事と生活を天秤にかけるようなイメージがある. しかし,この本が主張しているのは,仕事と生活の両方にしっかりとりくむことで相乗効果があるということである. とくに,おなじような仕事をしている夫婦は著者の経験からまなぶことができるだろう. 仕事をうまく家庭にもちこむ方法が書いてあるからだ. 家事を夫に 「教え」 てはいけない (自分でまなばせる) というのも重要な指摘だろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: あなたが輝く働き方@ [bk1]あなたが輝く働き方@Amazon.co.jp

つづく…

2009-08-27

ネット副業にだいぶページをさいているが,それだけでなく,従来的な副業もふくめて,パランスよく書いている. いろいろなケースもとりあげ,税金や保険,詐欺などについても書いている. 新書 1 冊では十分な情報があるとはいえないが,副業をはじめたいというひとが最初に読むにはよい本だろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: サバイバル副業術@ [bk1]サバイバル副業術@Amazon.co.jp

つづく…

いろいろな副業を成功させてきた著者の経験にもとづく本である.副業をはじめようというひとの参考になることはまちがいないが,もうすこしはばひろさがほしい.税金についても 40 ページくらいさいているが,制度がかわっているのでここはあまり参考にならない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 副業生活のすすめ@ [bk1]副業生活のすすめ@Amazon.co.jp

つづく…

2009-08-29

この本を読めば,副業に関するさまざまなノウハウ,さまざまな種類の副業,法人などに関する法律知識,経理など,広範な知識をえることができる.ほかの本にはなかなかここまで多様な内容はふくまれていない.ただ,法律の部分はふるくなってしまった…

評価: ★★★★☆

関連リンク: プチ起業らくらく成功法@ [bk1]プチ起業らくらく成功法@Amazon.co.jp

つづく…

2009-09-04

「母親中央型」,「父親別室型」 など,寝室のつかいかたと家族の関係や子供の成長などがどういう関係にあるかを調査した研究結果を一般向けに紹介している. 視点はユニークであり,家庭のありかたにもいろいろ示唆をあたえてくれる. ただ,あまり信じすぎないほうがいいようにもおもえる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 子どもの将来は「寝室」で決まる@ [bk1]子どもの将来は「寝室」で決まる@Amazon.co.jp

つづく…

2009-11-14

生命保険の種類や会社ごとの特徴の解説は,すでに保険を買ったひとには自分の保険がどういう目的のどういう種類のものかを再確認するのにやくだつだろう. もちろん,これから買おうとしているひとにもやくにたつ.

しかし,自分のかんがえをおしつけている部分はちょっと鼻につく. 掛け捨て保険は掛け金がかえってこないのは当然なのに,カネをドブにすてるかのように書いている. かたよったかんがえに読者はまどわされないようにする必要があるだろう. また,あきらかな誤植が版をかさねてもなおっていないのも気にかかる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: こんな生命保険は今すぐやめなさい!@ [bk1]こんな生命保険は今すぐやめなさい!@Amazon.co.jp

つづく…

自分の生涯のなかでいつどのくらいの保障が必要かをみつもることができれば,この本にしたがってどういう保険をいくら買えばよいか計算できるだろう. そんなこまかい計算をしなくてもこの本がやくにたつ部分はあるが,こまかいプラニングに対応しているところがこの本の特徴といえるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: あなたの「生命保険」払いすぎ!@ [bk1]あなたの「生命保険」払いすぎ!@Amazon.co.jp

つづく…

この本は生命保険の内容をあつかうのでなく,セールスマンがどうやって客を説得するのか,わるくいえばダマすのか,そのさまざまな手口を分析している. ダマされないためにはこの本をよんでおくとよいだろう. といっても,オレオレ詐欺と同様に,知っていてもダマされてしまうのをなかなか,ふせげないのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 生命保険の「罠」@ [bk1]生命保険の「罠」@Amazon.co.jp

つづく…

2009-12-25

著者はこれまでに 「危ない間取り」 をはじめ,家族の生活と住宅との関係に関する本を何冊か書いている. この本には 「危ない間取り」 の話をはじめ,居場所,個室,夫婦の寝室,こども部屋などというさまざまな問題を新書というボリュームのなかで論じている. 家族のきずながうしなわれるのはこういう間取りに原因があることがおおいという. 家族関係に問題をかかえているひとは,この本でなにかヒントがえられるかもしれない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 住まいに居場所がありますか?@ [bk1]住まいに居場所がありますか?@Amazon.co.jp

つづく…

2010-01-26

「発見力」 ということばからは科学的あるいはビジネスにつながるものごとを発見することをおもいうかべる. この本ではそれも意味しているが,それよりも周囲のひとへの 「気づき」 を意味している. それがさらに 「気くばり」 につながっていく. 「発見力」 と 「気づき」,「気くばり」 はちがうものだとおもうが,著者はそれをあえて 「同義」 としている. すくなくともそれらをかさねてみることが著者の視点であり,両方をあわせて訓練するのがこの本のねらいということだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「発見力」の磨き方@ [bk1]「発見力」の磨き方@Amazon.co.jp

つづく…

タイトルからわかるように,おもに日本人の食のマナーやたべものに対する姿勢などについて書いている. 日本で外国の料理をたべたり,海外で食事したりする機会もおおい時代だから,そこにも当然,配慮しているし,日本人の文化であっても世界で通用する部分もあるだろう. しかし,「テーブルの上に左手をのせる」 という項目があることからもわかるように,基本的には日本の文化について書いている. この項目は 「マナーの理由」 という章のなかにあるが,説明されてもやはり理由はわからなかった.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「いただきます」を忘れた日本人@ [bk1]「いただきます」を忘れた日本人@Amazon.co.jp

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2010-02-01

哲学者である著者は,21 世紀にはだれもが研究や勉強をするための書斎を必要とするという. 仕事とはべつに自宅で 「研究的生活」 をすることをすすめている. このすすめは,この本で紹介されているように著者がすみかをかえるたびにさまざまな書斎をもってきた経験からきている.

といっても,著者自身もいつもめぐまれた書斎で研究的生活をしてきたわけではない. 場所はかぎられていても,書斎を確保し,研究的生活をおくる. だれもができることではないとしても,またこの本から研究的生活の必然性がよみとれるわけでないとしても,この本から触発されることはいろいろある.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 研究的生活の方法@ [bk1]研究的生活の方法@Amazon.co.jp

つづく…

2010-07-02

家づくりの過程でのさまざまな罠について書いている. そのなかには施主がかかりやすい罠もあるが,おおくはハウスメーカーがかかった罠の話である. 施主も自分である程度それをチェックできるだろうが,おおくの点は専門家にチェックしてもらう必要がある. 著者はそういうチェックをすることを仕事にしている. そうは書いてないが,結局は家づくりに失敗したくなければ,こういう専門家にたのむ必要があるということになるのだろうか.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: なぜ 90%の人が家づくりに失敗するのか@ [bk1] なぜ 90%の人が家づくりに失敗するのか@Amazon.co.jp

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2010-08-14

モノを材料モノ,道具モノ,愛着モノの 3 つにわけて,整理のしかたをきれいに体系化している. それなりに納得のいく理論だ. イラストも著者自身が書いていて,わかりやすい.

しかし,日常のモノの整理は 「生活」 そのもののはずなのに,この本からは生活臭がまったくしない. たしかに冷蔵庫や本やその他いろいろなモノが登場して,どう整理すればよいのかが語られている. しかし,結局は理論だけでおわっていて,具体性に欠けている.

著者自身がこれを実践しているのか,疑問におもえてくる. この本にしたがって整理しようとしても,最後のところでいきづまってしまうだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「挫折しない整理」の極意@ [bk1] 「挫折しない整理」の極意@Amazon.co.jp

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2010-09-22

制服やナンチャッテ制服についての本であり,最近 「コスプレ」 ということばからうける印象とこの本の内容はかなりちがっている. しかし,スチュワーデスとかナースとか,学校の面接をうける子供の母とかの役割を演じるための服装としての制服の話であるから,アニメの登場人物を演じるための服装とそれほど差はないともいえるだろう. そういう意味ではやはり 「コスプレ」 の本なのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: コスプレ@ [bk1] コスプレ@Amazon.co.jp

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2010-10-19

1 級建築士である著者が,自分の親もふくめて,シニアむけのリフォームについて書いている. 3 つのツボは 「動線」,「収納」,「インテリア」 ということで,それぞれを説明している. 具体例もいろいろあげられていて応用できるとはおもう. しかし,3 つのツボを個別に論じているので,総合的にどう解決されているのかがよくわからない. 住宅雑誌によくある紹介記事のほうが,全体がイメージとしてつかめるようにおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 40代からの住まいリセット術@ [bk1] 40代からの住まいリセット術@Amazon.co.jp

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前半は高利回りの運用はやめようとか,カネの計算ばかりするのはやめようというような話ばかりで,ちょっとうんざりする. 「老後に本当はいくら必要か」 というタイトルでカネの計算ばかりしているひとを釣って,それをやめさせようというのか!?

ところが,もうすこしよみすすむと定年後に起業するのも選択肢のひとつという話がでてくる. オイオイ,高利回りの運用より起業のほうがずっとあぶないんじゃないか!? なんだかよくわからない本だ.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 老後に本当はいくら必要か@ [bk1] 老後に本当はいくら必要か@Amazon.co.jp

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2010-11-22

著者は歯科医と歯科技工士だが,同業者に疑問の目をむけている. とくに,インプラントの危険をするどく指摘している. 歯をうしなったとき,どういう治療をするべきか,あるいは,うけるべきかがテーマだ.

しかし,いささか疑問におもうのは,著者が 「歯が最終的に抜ける大きな原因は,歯周病やムシ歯」 とみとめながら,それを防止する方法については書かずに 「歯にも寿命があります」 とか,「50 歳を過ぎたら徐々に歯は抜けていくもの」 とか書いていることだ. まず歯が抜けるのを予防するのが第 1 だろう. それについて書いてないのは疑問だ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 歯医者の言いなりになるな!@ [bk1] 歯医者の言いなりになるな!@Amazon.co.jp

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2011-02-21

太平洋戦争末期には配給も激減してまともなものがたべられなくなったことは,以前からいわれているとおりだ. おもしろいのは戦時下でももっと余裕があったころだ. もともとゆたかではなかった一般国民の食卓に 「代用食」 なるものがはいってきて,むしろたべものの幅をひろげているようにもみえる. とはいえ,婦人雑誌のレシピは国民がほんとうにたべていたものとはちがうから,そこはくべつするべきなのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 戦下のレシピ@ [bk1]戦下のレシピ@Amazon.co.jp

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2011-03-07

目からウロコ! というほど,おどろきの内容ではない. 健康に関心のあるひとなら知っていることがおおいだろう. しかし,知らないこともあるだろうから、復習のような意味で読んでみる価値はあるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 健康常識にダマされるな!@ [bk1]健康常識にダマされるな!@Amazon.co.jp

つづく…

2011-03-08

「疲れない体」 をつくるには,なにを食べ,なにをすればよいか,などが書いてある. もちろん,いろいろな専門家の意見をまとめて書いたのだろうが,なぜ食べるとよいのか,なぜするとよいのか,その根拠がほとんど書いてない. また,それをいったのが誰なのかもまったく書いてない. 矛盾する話も書いてある.

結局はなにを食べ,なにをするかは読者しだいなのはたしかだが,そうはいっても,もうすこし根拠を書くべきだろう. これでは,どうしたらよいのか,わからない.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: 男40代からの「疲れない体」のつくり方@ [bk1]男40代からの「疲れない体」のつくり方@Amazon.co.jp

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2011-03-12

著者が中国各地でたべたおいしいものについて書いている. そのなかには高価なものもあるが,まちなかで売っている庶民的なたべものもある. やすいたべもののなかにも,おいしいものがある. 著者はそういうものをたくさん紹介している. 私も中国のあっちこっちに行って,たべたい!

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 中華美味紀行@ [bk1]中華美味紀行@Amazon.co.jp

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2011-06-12

いい街とはどういうまちなのか,さまざまな観点から分析されている. そのなかには,目地のこまかい街であること,低層で同業種の店が複数あり若い店員がいる商店街があること,自転車をいかせることなど,さまざまなことがあげられている. 住宅が低層だとなにがよいのかも,くわしく書かれている. 住むまちをえらべるひとにとって,また,まちづくりに参加するひとにとって,参考になる点が多々あるだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 東京 いい街@ [bk1] 東京 いい街@Amazon.co.jp

つづく…

2011-08-08

放射線ホルミシスつまり低量の放射線をあびるとかえって健康になるという研究についての本のなかのひとつだ. 放射線ホルミシスの本はあやしげな出版社 (失礼!) からしか出版されていないが,その効果をみとめる科学的な研究がおこなわれている. この本はその効果についてやや断定的ではあるものの,ていねいに議論しようとしている. けっしていかがわしい内容ではなく,学会などで報告された結果を客観的につたえようとしている.

ところが,ほかの本でもあるのだが,わずか 100 ページくらいのこの本の後半はマイナスイオンの話だ. なぜこのようないかがわしい話題をあわせて本にする必要があるのか,しかも本の案内や帯などにはまったく書いてない内容を書く必要があるのか,まったく理解できない. したがって,この本の前半は★★★★だが,後半は★なので,平均すると★★★の評価しかできない. 残念だ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 放射線ホルミシスの話@ [bk1] 放射線ホルミシスの話@Amazon.co.jp

つづく…

放射線ホルミシスつまり低量の放射線をあびるとかえって健康になるという研究についての本のなかのひとつだ. 前半は放射性のあるラドン温泉や放射線ホルミシスの専門家への取材などにもとづいて書かれているので,放射線ホルミシスについて知ることができる. しかし,ことの真偽にあまり気にして書かれてはいない.

3 章からは 「ホルミシス寝具」 やマイナスイオンについて書かれていて,放射線ホルミシスとは関係がないし,前半に書いてあることよりずっとあやしい. エセ健康法のひとつといってよいだろう.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: 放射線ホルミシスが体にいい!@ [bk1] 放射線ホルミシスが体にいい!@Amazon.co.jp

つづく…

2011-11-01

マンションの大規模修繕を管理会社のいうままにすると大損する,大規模修繕は管理組合中心でやるべきだと著者は主張する. 管理会社や業者のウソをみぬく方法や,修繕のコストをさげ,品質をあげるためのポイントや実例がいろいろあげられている. しかし,成功するためにはすくなくとも組合理事長が,それなりのやくわりをはたさなければならない. そんなに安易な方法はないということだ.

評価: ★★★★☆

関連リンク: マンション管理大損のからくり@ [bk1]マンション管理大損のからくり@Amazon.co.jp

つづく…

塗装を中心とする修繕工事をてがけてきた著者は,管理会社や業者のいいなりになるマンションの大規模修繕のムダを指摘する. 著者の会社ではどうやってコストダウンをはかっているかを,足場,下地補修,塗装など,工事の項目にそって説明している. 4 章だけは他の章とはちがって,著者のビジネスとくに自己破産させた会社について書いている. マンションの大規模修繕とは直接関係はないが,これはこれでおもしろい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: まちがいだらけの大規模修繕@ [bk1]まちがいだらけの大規模修繕@Amazon.co.jp

つづく…

2011-11-02

マンションの管理組合が修繕計画をたてて,それをどのようにすすめていけばよいかが書かれている. 建物の各部分や設備についてそれぞれくわしく説明し,計画についても詳細な項目があげられている. ここまでやる管理組合はなかなかないのではないだろうか. ここまで書かれると,むしろ,退いてしまう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: マンション管理大損のからくり@Amazon.co.jpマンション管理大損のからくり@Amazon.co.jp

つづく…

あるマンションで大規模修繕工事がどのようにすすめられたかを記録している. 総会は紛糾し,管理組合役員は苦労をかさねて,ようやく工事を実現している. こうならずにすませるにはどうすればよいか,この本からまなぶことができるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: マンション管理組合@Amazon.co.jp

つづく…

14 の大規模修繕の実例がとりあげられている. ヒントになる点はいろいろあるが,各例の記述はあまりにみじかい. もうすこしくわしく書かないと,これからとりくもうという管理組合の参考にはなりにくいようにおもえる.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 解決! マンション大規模修繕@Amazon.co.jp

つづく…

2011-11-04

もともと 2 冊だった本を 1 冊にまとめている. 前半はひたすら食にこだわっている. ゲテモノの話もあるが,ほかにはないおいしいものもある. 特大のウナギを料理した話,料理人に刺身をつくらせた話もある. 後半は宿が中心だか,もっとはばひろい話だ. マサイ族の家にとまったら,その妻といっしょに寝ることになったという話もある. アフリカも最近は変化がはげしいが,それ以前の時代の文化を知ることができる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: アフリカを食べる/寝る@ [bk1]アフリカを食べる/寝る@Amazon.co.jp

つづく…

図表が多用されていて,大規模修繕を全体的にとらえるのによい. また,事例の写真が多数掲載されているので,わかりやすい. 事例のなかには,いたみがひどくて修繕が必須だったケースもあり,それほどではないが定期的に大規模修繕をするのがよいとかんがえて実行されたケースもあるようだ. 築 17 年ではじめての大規模修繕をしているケースもある. いろいろなケースをみることで,読者が自分のマンションをどうすればよいか,ヒントがえられるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: マンションの大規模修繕@ [bk1]マンションの大規模修繕(改訂版)@ [bk1]マンションの大規模修繕@Amazon.co.jpマンションの大規模修繕(改訂版)@Amazon.co.jp

つづく…

2011-11-20

ひとの腸の話だけではなく,肝臓,胃などのほかの臓器はもちろん,実験動物としてのマウスからエリマキトカゲ,ナマコなど,いろいろな話がつぎからつぎへ登場して,あきさせない. 生活習慣病の話もいろいろ書いてあるが,メタボリック・シンドロームによっておこること,それを防止するための食事,長寿のための 2 つの食事法などについても書いている. どこがやくにたつかは,ひとによってちがうだろうが,いずれにしても読んで損はないだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 腸! いい話@ [bk1]腸! いい話@Amazon.co.jp

つづく…

2011-11-26

腸によい食材や料理を紹介している. 一番強調されているのは食物繊維だ. だが,紹介されている料理にはどれだけ食物繊維がふくまれているのか,どれだけたべればよいのかは,この本をみてもわからない. 数字をみたくないひとのための本なのかもしれないが,量を気にするひとには向かないだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 腸を健康にする食べ方@ [bk1]腸を健康にする食べ方@Amazon.co.jp

つづく…

アーユルヴェーダというインドの医術にもとづく食の本である. 「ネバネバのものはよくない」 など,日本でよくいわれているのとはちがうことがいろいろ書いてある. よくいわれている方法をためしてもダメなひとはためしてみる価値があるだろうが,インドと日本の気候やひとの体質などのちがいがおおきいのではないだろうか. まずは日本でよくいわれることのほうをためしてみたほうがよいようにおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 毒を出す食 ためる食 (文庫)@ [bk1]毒を出す食 ためる食 (単行本)@ [bk1]毒を出す食 ためる食 (文庫)@Amazon.co.jp毒を出す食 ためる食 (単行本)@Amazon.co.jp

つづく…

著者は現役時代から広島県工業試験所で日本酒にかかわってきた. 著者は日本酒は純米酒であるべきだとかんがえていて,この本ではそういう著者のかんがえが展開されている. しかし,世の中にはそれとはちがうかんがえがあること,そのなかには尊重するべきかんがえもあることもみとめている.

酒の趣味はひとによってちがう. だから,読者は著者のかんがえが自分にあっているのかどうかを,みきわめるべきだろう. すくなくとも私のかんがえとはあっている. 著者が評価している純米酒専門の福光屋の酒 (たとえば福正宗) はやすくてうまいとおもう. もちろん著者はもっと値のはる酒も評価しているが,やすくてうまいものに関して意見が合ったことはうれしい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 純米酒を極める (文庫)@ [bk1]純米酒を極める (新書)@ [bk1]純米酒を極める (文庫)@Amazon.co.jp純米酒を極める (新書)@Amazon.co.jp

つづく…

2011-12-08

つくり酒屋にうまれて醸造試験所などではたらいてきた著者は,酒造りの方法とくにその歴史を中心に,日本酒を語る. 太平洋戦争後,日本酒は短期間に辛口から甘口,そしてまた辛口になったというところに居身をひかれた. しかし,それは戦中に酒造りがすっかりだめになっていたことと関係があるのではないだろうか. そのあたりの負の歴史についてはまったくふれられていない. この本だけで日本酒がわかるわけではないだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 日本酒@ [bk1]日本酒@Amazon.co.jp

つづく…

2011-12-20

ベルギービールは多種多様で,結局のところ 1 本 1 本,飲んでみなければわからないのだろうが,著者はその魅力をいろいろな面から紹介している. 味,香りはもちろん,グラスのえらびかた,製造法,料理との関係などなど. 巻末には 100 ページにわたって個々のベルギービールが紹介されている. 新書なので残念ながら写真はないが,そのぶん,文章でしっかりと紹介されている.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ベルギービールという芸術@ [bk1]ベルギービールという芸術@Amazon.co.jp

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2012-01-30

著者は日本のふつうの家の照明より 2 桁くらい暗い,提灯や行灯のようなあかりに魅力を感じている. 省電力がもとめられる LED や蛍光灯の時代に白熱灯で対抗するにはそれしかないだろう. たしかに,太陽と同様の連続スペクトルをもつ白熱灯は魅力的だろう. しかし,1 桁以上暗いあかりで満足するひとがどれだけいるのだろうか? やはり,おおくのひとにとっては,連続スペクトルをあきらめて LED や蛍光灯をうまくつかう方向しかないのではないだろうか?

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 日本の照明はまぶしすぎる@ [bk1]日本の照明はまぶしすぎる@Amazon.co.jp

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2012-02-04

プロローグには 「人生 80 年時代の定年の迎え方」 などと書いてあるのだが,なかをみると,定年がちかづいたら会社でもおとなしくすることをすすめたり,いままでためこんできたものを捨てることをすすめたり,定年後が 「老後」 だということを強調しているようにみえる. 積極的にチャレンジすることをすすめている部分もあるが,全体的には保守的であり,これからの日本でいきのこっていけないのではないかという印象をうける.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 定年の迎え方@ [bk1]定年の迎え方@Amazon.co.jp

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2012-02-25

著者は 3 回東大に入学し,それぞれ 1 年生から経験している. 2 度めは医学部にいき医者になったが,50 歳をすぎて今度は文学部を卒業したという. その 4 年間のさまざまな講義がとりあげられているが,そのなかでもフィリピンのスラムや囚人のまちにいった経験が詳細に書かれていて,その危険やきたなさにおどろかされる. 歳をとっても 4 年間じっくり大学に籍をおいて講義をきくことでえられるものはすくなくないと感じさせる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 人生は五十からでも変えられる@ [bk1]人生は五十からでも変えられる@Amazon.co.jp

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2012-03-28

著者のライフログへの思い入れがつたわってくる. そして,それをのこすために,いろいろなくふうをしてきたことも… しかし,ライフログに思い入れのない者には,この本を読んでもなぜそんなにライフログにこだわるのかがわからない. モノローグのような印象だ. 著者はブログもライフログに似たものだとかんがえているようだが,自動的または半自動的に記録されるものとブログとのあいだには,おおきなちがいがあるだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 記憶する道具@ [bk1]記憶する道具@Amazon.co.jp

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2012-04-24

この本をはじめ,「忙しい,忙しい」 と言うことをネガティブにとらえている本が多い. 時間をうまくつかえば,そんなことをいわなくてもすむということだろう. しかし,ほんとうにそうなのだろうか? そこに疑問をもちつつ読んでいくと,この本にはひとを説得する材料に欠けているようにおもえてくる. 付録の 「時間とお金を奪う! いらないモノリスト」 なんて,おおきなお世話だ.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 「忙しい」という人ほど…@ [bk1]「忙しい」という人ほど…@Amazon.co.jp

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2012-04-27

時間のつかいかたに関して,さまざまな提案をしている. いろいろなことを同時並行でやることで時間を有効につかえるというのは,ほかのひともいっていることだ. しかし,「気が散る先を,自分にとってプラスになるものにする」 というのはオリジナルなのではないだろうか. この本のなかには,ほかにもいろいろヒントがある.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 夢をかなえる時間術 (文庫)@ [bk1]夢をかなえる時間術@ [bk1]夢をかなえる時間術 (文庫)@Amazon.co.jp夢をかなえる時間術@Amazon.co.jp

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2012-05-05

著者によれば 9 割の病気は医者にかからず自分でなおせる 「ウソの病気」 だという. いまの医療制度ではホントの病気もウソの病気もおなじようにあつかっているから,いろいろの問題が発生するという. 100% 賛成できるわけではないが,おおくのひとが同意できる部分があるのではないだろうか.

制度改革は個人ではできないが,個人でできることもいろいろ書いてある. ウソの病気をみわけて自分でなおすこと,自分でなおすために必要な自己治癒力の強化のしかた,医者のいいなりになって不健康になることがあること,病気にならないためにストレスをなくすことなどだ. 自分の健康と医療制度の問題を理解するのにやくだつ本だ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 9割の病気は病気ではない@ [bk1]9割の病気は病気ではない@Amazon.co.jp

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2012-05-06

親世代にはデジタルツールを買ってあげるだけではつかいこなせないが,iPad などのつかいかたをおしえてあげればつかえるようになり,親孝行になるというわけだ. しかし,普通はなかなかこの本に書いてあるようにはいかないのではないかとおもえる. iPad ではジェスチャーが誤認識されることがすくなくない. そういうとき,どうしてよいかわからなくなる. 歩数計のような特定用途のツールでも,おもうようにはうごかず,つかいこなすのはかならずしも容易でない. だから,この本を読んでもやっぱり,どうしたらよいかわからない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 最高の親孝行@ [bk1]最高の親孝行@Amazon.co.jp

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うすい本のなかで,国民健康保険の制度,現状,課題などをまとめている. しかし,制度はともかくとして,現状や課題の把握はよわい. たとえば,保険料不払いの問題に関しては 市町村国保担当者に取材して,そのいいぶんである 「2 割は悪質な保険料滞納者」 ということをそのまま書いているが,不公平感など,そこにある問題にふれないまま 「悪質」 と書くのはいかがなものか. 課題の解決は容易であるかのように書いているが,年金と同様に積み立てられた保険料の目減り問題もあるだろうし (時事通信社の健康保険組合での問題が顕在化しているが,他にもたぶんあるだろう),さまざまな問題がこの本ではあつかわれないままになっている.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 国民健康保険@ [bk1]国民健康保険@Amazon.co.jp

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「医療保険」 がタイトルにふくまれる本のおおくは民間保険だけをあつかっている. そのなかで,この本は公的な保険と民間保険をあわせてあつかっている. しかし,これで 「なんでも」 わかるのかというと,全然そうではない. 保険にはいるかどうか,あるいは健康保険についてかんがえるときでも,それにほんとうに利点があるのかどうかをかんがえる必要があるだろう. 健康保険がかかえる問題点や,民間保険にはいる場合とはいらない場合との比較などが書かれていなければ 「なんでも」 わかるとはいえないだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 医療保険のことがなんでもわかる本@ [bk1]医療保険のことがなんでもわかる本@Amazon.co.jp

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2012-05-12

冒頭で 「数 10 人診ると 1 日に同じ説明を繰り返すことは日常茶飯事」 と書いている. 患者が本を読んでその内容をあらかじめ理解していれば,説明しなくてもよいということだろう. しかし,そもそも医者にかからなくてすむ患者がへらせるかどうかが問題なのではないだろうか.

よくある 9 割の病気のなかでも医者にかからなくてよいものと,かかる必要があるものとがあるはずだが,それはこの本のなかであまりくべつされていない. それなら,家庭医学事典のほうがやくにたつだろう. やってきた患者に対しては,1 日に何度くりかえそうとも,ていねいに説明する必要があるだろう. だから,よくある病気についてよくまとめられた本だとはおもうが,効果には疑問がある.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 9割がよくある病気@ [bk1]9割がよくある病気@Amazon.co.jp

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2012-05-21

著者は中国が中国医学を国際標準にしようとしていることをはじめ,漢方にせまるいくつかの危機を感じている. 危機といえば明治になって漢方が西洋医学のかげに追いやられてしまったことが一番の危機だったのだろうが,それでも西洋医学にとりいれられることでいきのびてきたことが書かれている. それが日本における漢方の特徴にもなっているが,弱体化されたことは否定できないだろう.

中国医学には漢方にない弱点があることもたしかだろうが,この本に引用されている文献が中国の 1800 年以上まえの文献であることからしても,中国には勝てないようにおもえる. 著者も 「東アジアの医療が世界に貢献すること」 がおおきな目的だと書いているが,中国や韓国と対立するよりは,協力するなかで日本の漢方の立ち位置を確立していくことが必要なのだろうとおもえる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 日本人が知らない漢方の力@ honto日本人が知らない漢方の力@Amazon.co.jp

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2012-05-28

著者は,もともとは西洋医学をおさめた医師だが,現在では日本ではめずらしい,漢方とはちがう中国医学の専門医のようだ. 国立がんセンターに勤務していたこともあるということだが,西洋医学によるがんの治療には批判的なようだ. しかし,基本的には西洋医学と東洋医学とが共存していくのがよいとかんがえているようだ. この本には中国医学のたちばから,病気や健康に対するかんがえかたや,さまざまな症状に対する治療法がかかれている. エキスの抽出にこだわる漢方への疑問も書かれている. 現在,中国でおこなわれている医療との関係はわからないが,こういうひとが中国医学と西洋医学,そして漢方をつないでいけるとよいとおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 中国医学の健康術@Amazon.co.jp

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2012-07-15

101 ものことが書いてあれば,すべてはできない. また,たぶん全部やったらやりすぎで,うまくいかない (ボケる ?!) だろう. 読んで気にいったことだけやればいいのだとおもう. 101 も書いてあれば,気にいることはきっとみつかるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 100歳までボケない@Amazon.co.jp

つづく…

2012-07-23

生きがいをみいだせるような具体的なことについて書いているわけではないが,どうすれば生きがいを感じられるようになるか,どうやって生きがいをみいだせばよいか,などの問いにこたえてくれる本だとおもう. 60 歳をすぎてからあらたな研究をはじめて,72 歳で 「老いの泉」 という大著を書いたベティ・フリーダンの話がおおきくあつかわれている. また,チクセントミハイの 「フロー」 が老いの生きがいとむすびつけられている. ほかにもいろいろ,生きがいをみいだすためのこころがまえにかかわる話がとりあげられている. 老人だけでなく,もっとわかいひとにもうったえかけるちからのある本だとおもう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 老いの生きがい学@Amazon.co.jp

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2012-07-25

「老い」 は死ぬことではない. 歳をとれば死についてもかんがえてみる必要はあるだろうが,私が知りたいのは 「生きかた」 であって,「死にかた」 ではない. しかし,タイトルから受けた印象とはちがって,この本のおもなテーマは 「死にかた」 だった. とくにページをさいているのはローマの哲学者セネカの死にかただ. セネカの生き方についても書いているが…

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 達人の老い方@Amazon.co.jp

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2012-07-28

「親を長生きさせる」 というが,その親というのは何歳くらいをかんがえているのだろう. それによって,やるべきことはずいぶんちがってくるのではないだろうか? 「コラム」 に登場するのが 30 〜 40 歳のひとであることからすると,親は 70 代くらいをかんがえているようでもあるが,よくわからない. そういうわけで,この本に書いてあることは具体的な 「親」 のイメージにむすびついていない.

電動歯ブラシをおくるとか,エスプレッソ・マシンをおくるとかいうことが書いてあるが,おくったものはほんとうにつかってもらえるのだろうか? この本を読んで安易に親孝行をこころみても,自己満足におわる可能性がたかいだろう.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: 親を長生きさせる 31 のこと@Amazon.co.jp

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歳をとった親が自分だけでは管理できなくなった,あるいはもともと気にしていない健康に関する注意点をこどもがケアしようという趣旨だ. 2 〜 4 章は客観的な観察や計測にもとづいて親の生活を改善しようという提案だ. 5 章は著者の最近の本にもあるもっと 「おせっかい」 な内容だ. 友人をつくらせたり旧友にあわせたり,パソコンや電気製品をつかわせたり,などなど. この本では年齢など比較的具体的な設定をあたえているので,自分の親にあてはめていいかどうか,ある程度判断できるだろう. 親になにをすればよいか,ヒントをあたえてくれるかもしれない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 親を元気に@Amazon.co.jp

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2012-07-31

高齢者の 「いきがい」 に関する本はすくなくないが,趣味的な内容のものがおおい. そのなかで,この本はボランティアや高齢者だけの会社など,社会に貢献する内容の具体例が多数とりあげられている. 社会に貢献できれば,それだけいきがいとしてつよいものになるだろう. そこまでできないひとのためには,講座などでまなぶ・おしえるという内容もある. なかには 90 歳で仕事をしている例もあげられているが,おおくは 70 代だ. もうすこし高齢のひとにできることはなにかということも知りたい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: いきいきシニアライフ@Amazon.co.jp

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2012-08-12

「空室ゼロ」 をめざす本には賃貸経営者が書いた本が多いが,この本はインテリア・コーディネータによる本だ. だから経営者にはひびかないということはいえる. しかし,空室が多くなる原因をさぐり,対策として資金や業者のことから,外観,間取り,色使い,照明,水回り,キッチン,収納,セキュリティまで,ひととおり書いてある. 全部をやれば相当な費用がかかるが,なかにはあまり費用がかからないこともあるので,一読すればきっとヒントがえられるだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 空室ゼロにするリフォーム&リノベーション@Amazon.co.jp

つづく…

入居者のこころにふれるマーケティングの方法から,管理会社や不動産会社との信頼をきずく方法まで,さまざまな内容が書かれている. マーケティングに関しては,現地看板の設置や部屋の写真のとりかたなどは気づいていないひとが多いだろうとおもえる. 関連する会社とのつきあいに関しては,相手をかんがえ,誠意をもって対応することなど,当然のことだがかならずしもできていないことに,もう一度,気づかせてくれる.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 満室革命プログラム@Amazon.co.jp

つづく…

賃貸市場は完全に買い手市場になっているにもかかわらず,おおくの間借り人はその利点をいかしていないようだ. この本では従前からの部屋のみさだめかたにくわえて,ルームシェアのようなあたらしいつかいかたのすすめや,借り手にもできるリフォーム,敷金・礼金がゼロの時代にもまだのこっている更新料をなくすこと (交渉など) について,はらってしまった敷金をとりもどす方法などが書いてある.

この本を読んで,主張するべきことはどんどん主張しよう! 大家にとっても,文句もいわずに逃げ出されるのはかえってこまるのだ.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 家を借りたくなったら@Amazon.co.jp

つづく…

そろばん勘定のはなしがさきにたっているが,仲介業者や管理会社との連携が重要であること,とくに入居者の情報を管理会社からききだすべきであることが書かれている. カラーテレビ・ドアホンや照明などの内装設備,清掃やゴミについての記述も参考になる. 他の本にあまり書いてないこととして,部屋で死者がでたときのあつかいがある. いざというときのために,知っておく必要があるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 満室経営バイブル@Amazon.co.jp

つづく…

お客様 (入居者) の立場にたつのが重要だということはほかの本にも書いてあるが,この本では 「入居者に 「部屋」 を提供するのではなく,「暮らし」 を提供する」 ということばで表現されている. そのために,「そこで生活してみる」 こともすすめている. それによって,さまざまなことに気づくという. 内見者もお客様なので,お礼の気持ちをつたえるのが重要だという. 後半は間取りやインテリアの具体例だが,ここも 「お客様」 を想像しながら読むのが重要なのだろうが,そこまでできなかった.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 勝ち組賃貸経営術@Amazon.co.jp

つづく…

この本の後半はさまざまなリフォームの例であり,特別,興味をひかれるものはなかった. しかし,前半では現入居者がおきざりになっている (へやがうまっているあいだはなにもしない) ことのまちがいや,内見客にメジャーや間取り図などをサービスするとよいことなどを指摘している. リフォームにおいても 「お客様」 の立場にたつことが重要だということだ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: マンション満室経営の極意@Amazon.co.jp

つづく…

この本は,特徴のないワンルーム・マンションは空室が多い,それでも賃貸業をするのであれば勉強して差別化をはかる必要があると主張する. たしかに,そのとおりだ. それを認識していなかったおめでたいひとには,この本を読むことがきっかけになるだろう. しかし,記述は抽象的であり,あまり,やくにはたたない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 賃貸氷河期@Amazon.co.jp

つづく…

物件購入とそのための融資に 2/3 のページをさいている. そのあとにリフォームの話題がつづくのだが,そこにはいかにしてリフォームをやすくあげるか,そのノウハウが書かれている. これは賃貸物件だけでなく,自宅のリフォームなどにおいてもやくにたつ情報だとおもう. もっとも,トイレのリフォームが 5 万円でできたというのは,まとめて発注したからだろうが…

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「不動産経営」50の戦略@Amazon.co.jp

つづく…

2012-08-13

入居率がわるいアパートをまるごと買い取ってリノベーションし,優良物件にかえる方法について書いている. 家賃はさげずにデザインやコーディネーションをきちんとすることによって価値をたかめることをすすめている. 内見者はへやにはいってから数秒の印象で入居するかどうかをきめると書いているが,多数掲載されたリノベーション後の写真には内見者に即座にうったえるであろう印象的なものがおおい. 設備やアロマの種類,広告写真のとりかた (広角で 200〜300 枚とるなど),内見者のあつめかたなどについてもヒントになることが多数書かれている.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 入居率が悪い物件を買いなさい!@Amazon.co.jp

つづく…

空室にしないためにはどういう設備をいれればよいか,コストをかけずにリフォームするにはどうすればよいか,といったことが話題としてめだっている. また,入居者のためにもどういう管理会社をえらぶべきか,管理会社とどういう関係をむすぶべきかといったことについても,いろいろ参考になるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 儲かる大家さんの賢い選択@Amazon.co.jp

つづく…

2012-08-14

マンションのリノベーションに関する本はすくなくないが,著者のやりかたの特徴は多数のへやをシリーズごとにまったくことなるデザインを採用することだ. こうすることでシリーズごとに入居待ちするひとがでるという. それ以外にも本書には 「顧客創造」 とか 「デザインだけでなく,物理的・経済的な付加価値まで意識する」 というような話が登場するが,それがどういう効果をあげているのかはよくわからない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 入居者20人待ちのワンルーム経営@Amazon.co.jp

つづく…

これは空室対策の本ではなくて,ネットオークションで家具を買う方法についての本だ. 大半のページはどうやってネットで格安の家具や電気製品を買うかということの記述にあてられている. しかし,この本のタイトルは 「満室術」 だ. それならば,そうやって入手した家具などをどうやってマンションにつかうのか,その戦略を書くべきだろう. それなくして 「満室術」 というタイトルをつけるべきではないだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 山田式1円満室術@Amazon.co.jp

つづく…

空室をなくすための内見者によい印象をもってもらうための部屋の整備や小物のつかいかた,外壁などのカラー・コーディネーションの方法,広告のだしかた,収益をあげるためのトランクルーム,コインランドリー,広告スペースなど,入居者にながくいてもらうためのこころづかいなど,さまざまな方法が書かれている. きっと,ヒントになることがあるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 空室が満室に変わる究極の方法@Amazon.co.jp

つづく…

2012-08-15

著者マンションの売買・仲介をしているが,この本では管理会社の選択・あるべきすがたやリフォームについて書いている. 管理会社はオーナーの立場にたつべきだと書いているが,それでは入居者はどうなるのか? リフォームについても経営者が書いた本にくらべると型どおりに書いているだけで,迫力が欠けている.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 空室率40%時代を生き抜く!@Amazon.co.jp

つづく…

著者は手をかけず空室ばかりになっている物件をやすく買い,夫とともに DIY でリフォームし,管理にも汗をながす. みずからそうじなどをするなかで,入居者との人間的な関係をきずいている. そのやりかたで 200 戸もあつかっているというのだから,すごい.

ただ,DIY なのでリフォームも自己流であり,プロならやらないようなあやしいこともやっている. しかし,それによってコストがおさえられ入居者にやすく提供できているのだとすれば,それでもよいのかもしれない. なんでも分業の世の中だから,逆にこういう,なんでも自分でやるやりかたは貴重だといえるかもしれない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ボロ物件をお宝に変える不動産投資術@Amazon.co.jp

つづく…

2012-08-17

家をもたないほうがよい場合もあることはたしかだろう. しかし,賃貸屋が書いた本は,当然,賃貸のよい面が強調されている. 家を買うとキャッシュ・フローがわるくなるというのがこの本のおもな趣旨だが,それにはいくつかの前提がある. まず,買うのが新築マンションだと仮定しているが,中古マンションを買えばキャッシュ・フローはよくなるはずだ. また,キャッシュ・フローは悪化するかわりに最後まで資産がのこることになる. その資産をリバース・モーゲージに利用することができれば,キャッシュ・フローも改善されるはずだ. この本だけで判断すると,まちがうことになるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 一生賃貸!@Amazon.co.jp

つづく…

2012-09-16

この本全体のテーマが 「節約」 ということになっているが,内容のおおくは 「節約」 ということばでとらえるには違和感がある. たとえば 「教育費・養育費が大変だから子どもを作らない」 という項目がある. 節約というのは経済の問題だが,この項目などは経済以外の要因がおおきい. 人生のなかでのさまざまな選択をどう判断するべきか. それを 「節約」 ということばのもとでかんがえるのは,おかしいだろう. 節約のためにこの本を買うというのは 「やってはいけない節約」 だろう.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: やってはいけない節約@Amazon.co.jp

つづく…

2012-11-01

著者は大学医学部教授でありながら,現代の西洋医学を否定するような内容を書いている. 医師を信じて治療をつづけながらも健康を回復できないひとに,もっとべつの道があることを示してくれる.

著者が主張していることは決して非常識なことではない. それぞれの主張内容は,ストレスをなくすこと,からだをあたためること,くすりにたよりすぎないことなど,もっともなことだ. しかし,それを全部あつめると,現代医学にするどく,きりかかってくる.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 免疫革命@Amazon.co.jp

つづく…

2012-11-29

著者は病気の治療を医者にまかせるのはまちがいであり,患者が病院や医者をえらび,医者のアドバイスにしたがって治療を自主的に選択するのが重要だという. 医者である著者にとっては,それをしないでおいて医者の責任を追及されたら,かなわないということだ.

医者には専門があり,それ以外はよくわからないのが普通だから,患者が医者の専門をみわけることが重要だという. だから,そのための方法が書かれている. すべての患者がそんなにかしこくはなれないだろうが,医者にかかったのに病気がわからず命をちぢめるようなことにならないためには,かしこく医療をうけるためにこの本を読むのがよいだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 「名医」のウソ@Amazon.co.jp

つづく…

2012-12-01

基本的にはミトコンドリアの研究を一般向けに紹介した本だが,生活習慣病やガンや遺伝性の病気との関係,老年病や老化との関係,人類や生命の進化との関係など,一般人が興味をもつさまざまな分野に話題をひろげている. ミトコンドリアについても健康や病気についてもあやしげな知識をふりまく本が多々あるなかで,この本は正確さをうしなわずにしかもいろいろなことが想像できるように書かれたすぐれた本だといえるだろう.

評価: ★★★★★

関連リンク: ミトコンドリアのちから@Amazon.co.jp

つづく…

2012-12-20

ストレスをなくすにはいろいろな方法があるはずだが,この本の 2/3 以上の部分は食事や栄養の話だ. いろいろ書いてあるが,それがなぜ腸によいのかは,かならずしもわからないままだ. 食事・栄養以外では瞑想や環境のととのえかたなどについても書いている. いずれにしても,医者が書いた本ではあるが根拠があまりはっきりしないから,民間療法とあまり差はないだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 腸ストレス@Amazon.co.jp

つづく…

2013-01-13

疲れやすいひとに,さまざまな疲労症状ごとに対策をしめしている. 「デトックス」 つまり毒素を排出することで健康になるというかんがえかたにもとづいて系統的に書かれている. しかし,毒素とはなにか (毒素という一つのことばでよべるものなのか?),この本に書いてある方法でなぜそれが排出されるのかということは書いてない. つまり,科学的な根拠はまったくないので,信じることができない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 疲れないカラダの作り方@Amazon.co.jp

つづく…

2013-01-21

妻やともだちとの関係や仕事・学習・趣味など,さまざまなことが書いてある. しかし,たいていは常識的または現在の生活をすこしだけかえる程度のことだろう. 現代の 60 代にはこの程度のことしかのぞめないということかもしれないが,これからの日本をいきるにはまったく不十分な部分があるようにおもう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 文庫@Amazon.co.jp単行本@Amazon.co.jp

つづく…

仕事のこともかいてあってよさそうなものだが,あまりない. 「ライフワーク」 とか 「何をのこせるか」 というのがそれにあたるのだろう. 大半のページは家族や友人,恋愛などにあてられている. 疑問なのはよく似た話が別の章に書いてあることだ. きれいに整理するのがいつも最善とはかぎらないが,もうすこし整理したほうがよいようにおもう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 文庫@Amazon.co.jp単行本@Amazon.co.jp

つづく…

2013-06-14

「DNA 医学の最先端」 が主要なタイトルであるようにみえるが,著者の研究テーマは 「自分の細胞で病気を治す」 ことにある. 免疫や病気やがん治療などについてひろく書きつつ,最後は 「自分の細胞」 の話になる. その実験に関して学会などが課す倫理的な制約も議論されている.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: DNA医学の最先端@Amazon.co.jp

つづく…

2013-12-01

「3D プリンターのすべて」 だけをレビューする. 3D 印刷や 3D プリンタについて最近はいろいろ書いたものがあるが,たいていはつかってもみないで書いているようにみえる. この記事では実際につかってみて,さまざまな問題点をかぎられた記事スペースのなかにうまくとりこんでいる. 一般人にとっては 「高級機種」 である Replicator 2X でも,つかいこなすのはたいへんだということがよくわかる.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 日経 TRENDY 2013年 11月号@Amazon.co.jp

つづく…

2014-02-22

「糖化」 による害やその防止策をわかりやすく説明している. 食後の血糖値の変化などはグラフで表示されている. 「糖化」 に関する本のなかにはそれをふせぐこと一点ばりの本もあるが,この本では現実的なやりかたでバランスをとって防止することをすすめているところがよい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「糖化」を防げ@Amazon.co.jp

つづく…

「糖化」 や AGE の害を説明して,AGE 摂取や生成をへらすにはどうすればよいかについて徹底的に書かれた本だ. しかし,AGE 摂取をへらすこと一点ばりの本であり,へらせばほんとうに効果があるのか,また AGE 摂取をへらすためにたべものや生活をおおきくかえることによってどういう影響があるのかはわからない. もっと生活バランスに配慮する必要があるだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 「AGE」を減らしなさい@Amazon.co.jp

つづく…

2014-03-13

処方されたくすりについてしらべるためのカタログ的な本はたくさんあるが,くすりについて一般むけに書かれた解説書はほかにほとんどないようだ. くすりはどう作用するのか,くすりについてなにに気をつけたらよいのか,薬剤師はなにをしているのかなどについてわかりやすく書かれたこの本は貴重だ.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 薬剤師しか知らない薬の真実@Amazon.co.jp

つづく…

2022-04-14

痛風に関して検索していて,この本の痛風・高尿酸血症に関する章がサンプルとして出版社サイトにあるのをみつけた. 痛風に関してはこれまでも Web 上で,内科医・外科医から,その他いろいろ見聞きしてきたが,この本 (章) には今まで知らなかったさまざまなことが書いてある. 高尿酸血症などに関する最近の分類 (私はどれにあたるか不問のまま治療をうけてきた) や,欧米では無症状時の薬物治療に否定的であること,クエン酸による尿のアルカリ化が有効な場合があること (しかしこの本にもその説明はない),アルコールは痛風につながるが「ワインでは影響はない」と記述されているなどなど. 薬学や医学に関係ない私でも (サンプルは印刷できないので) この章だけでこの本を買う価値があるとおもって買い,マーカーで線をひきまくった. 医学の本にはべらぼうに高価なものが多いが,薬学の教科書なので (?) 安い.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 循環器/腎・泌尿器/代謝/内分泌 (臨床薬学テキストシリーズ)

つづく…

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螺旋 3D 印刷技術を使用してつくったこのような「3D デザインランプ」を 3d-dl.com で売っています.

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