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知的生産 アーカイブ

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tetu_bn_161.gif 書評・読書カテゴリーには私が Amazon や BK1 に投稿した書評や,本について書いた文章をあつめています. 以前はすべての書評をひとつのページにいれていましたが,書評の数がおおくなり,書評・読書カテゴリーのページがながくなりすぎたので,書評・読書カテゴリーを分割しました. 書評以外のカテゴリーにあわせて, Web とインターネットアート・イベント・エンターテイメントインタフェースとデザインコミュニケーションとネットワーキング思想・哲学・宗教政治教育と学習歴史環境知的生産社会・経済秘密・プライバシー保護とセキュリティ計算・プログラミング というように書評を細分するようにして,書評・読書カテゴリーのページにはそれらに分類しづらいものをあつめました. なお,このページは各カテゴリーのページの先頭に表示されるように,意図的に投稿日時を 0001-01-01 00:00:00 としてあります (実際の投稿日時は 2007-11-03 10:39 です).

2007-05-18

この本を読んだのはもう 20 年以上まえであり,それ以後は読んでいないが,いまでも文章を書くときにはこの本からえた知識がやくにたっている.読点のうちかたと修飾語のならべかた (ながいものからみじかいものへ) はいつも意識している.とくに理科系むきにはほかの著者による本がすすめられていることがおおいが,私は理科系・文科系をとわず,この本をすすめたい.本多のほかの本 (「殺す側の論理」) の書評で本多勝一を「ばか」よばわりしたが,この本は秀逸である.

評価: ★★★★★

関連リンク: 日本語の作文技術@ [bk1]日本語の作文技術@Amazon.co.jp

つづく…

2007-05-20

梅棹 忠夫 の 「知的生産の技術」 以来,この種の本をいろいろ読んできた. もっともインパクトがあったのが 「知的生産の技術」 であることはいうまでもないが,最近読んだ本のなかではこの 鎌田 浩毅 が出色である. 日本はホワイトカラーの生産性がひくいといわれている. 生産性をさげている原因としてはダベっている時間がながいこともあげられるだろうが,なにもしないでかんがえている (フリをしている) 時間がながいこともあるのではないだろうか. 知的生産の生産性がひくい理由のひとつはいきなりむずかしいことをしようとすることにあるとおもわれる. この本はラクなところからはじめればよいこと,もとめられるアウトプットにできるだけはやくちかづくことを主張している. それは,私自身が実践していることでもある. ほかにもいろいろ,私のやりかたと共通するところがあった. 本にどんどんしるしをつけること,原稿は締切よりずっとはやく書くこと,などなど. 理系であれ文系であれ,やくにたつことはいろいろあるとおもう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: ラクして成果が上がる理系的仕事術@ [bk1]ラクして成果が上がる理系的仕事術@Amazon.co.jp

つづく…

2007-10-06

最近,自分のブログに関してもっと反応をもらいたいとおもいはじめたことをきっかけに,ながらく,つん読していたこの本をよむことにした. この本では 11 人のアルファ・ブロガーへのインタビューの結果が書かれているが,その意見は,当然のことながら,さまざまである. 読者をつよく意識して書くひともいるし,自分のためのメモというつもりで書くひともいる. しかし,読者を意識しているといっても,新聞や雑誌に書くのとはちがって読者からの直接の反応をきくことができる. まだまとまっていないかんがえを読者にぶつけることもできる. ほかにもさまざまなことが書かれている. 私自身は結局,反応をえるために特別のことをするのではなく,自分のポリシーをつらぬいて待つべきなのだと悟った.

評価: ★★★★☆

関連リンク: アルファブロガー@ [bk1] アルファブロガー@Amazon.co.jp, 「ブログと画像の親和性」.

つづく…

2007-10-07

著者は元毎日新聞記者であり,現在もフリー・ジャーナリストである. その経験をいかして,記事や提案書などを書くためのインターネットからの情報収集の方法を書いている. その方法はまず,直観的な世界把握 (クオリア) をもとに,必要な情報要素と取材先を縦横にならべたマトリックスをえがいて全体像を把握する. そして,4 種類のインターネット情報源,つまり新聞や雑誌の (有料) 記事データベース,一般のウェブサイト,個人や企業のブログ,2 ちゃんねるなどのネット掲示板をこの順に調査していく. インターネットをつかった調査は拡散的になりがちなので,「ニューロン型」 という方法をすすめている. これは,拡散的な調査法と直線的な調査法とをくみあわせた方法である. そして,調査途中でのいきづまりをセレンディピティ (偶然の出会い) によって克服することについても記述している.

インターネットで情報収集しているひとは,ある程度はここに書かれたのとちかい方法で情報収集しているだろうが,かならずしも著者ほど確立された方法にしたがっているわけではないだろう. おおくのひとにとって,ここからまなべる点はすくなくないものとおもう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 3 時間で「専門家」になる私の方法@ [bk1] 3 時間で「専門家」になる私の方法@Amazon.co.jp

つづく…

2007-10-27

私は,以前はいろいろ本を読んでもその内容をすぐわすれてしまうことがおおかったようにおもいます. しかし,最近はとくに印象的な本を中心として “書評” をブログに書き,それを Amazon (アマゾン) と BK1 (ビーケーワン) にものせています. こうすることで,ある程度記憶が定着するし,わすれたときには自分が書いた “書評” をみればさらにおもいだします. つまり,Web / ブログ を利用して読書を活性化しているわけです.

つづく…

2008-02-19

「知的生産術」 ということばからは,本やブログの読み書きや取材,パソコンのつかいかたというような,頭をつかうことばかりが想像される. しかし,この本に書かれているのはそれだけではない. 自転車のつかいかた,飲食や睡眠,運動などの生活にかかわることなど,知的生産をたかめるために著者が実行しているありとあらゆることがつめこまれている.

読者がこの本に書かれたことをそっくりまねても,たぶんうまくいかないだろう. 著者は著者にあったやりかたをえらんで,この本に書かれた方法論をきずきあげたが,読者は自分でその方法をさがさなくてはならない. しかし,そのときにこの本はさまざまなヒントをあたえてくれるだろう. 非常に刺激的な本である.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 新・知的生産術@ [bk1]新・知的生産術@Amazon.co.jp

つづく…

2008-02-23

私の常識に反する会社での PowerPoint プレゼン資料づくり」 には,会社で私がつくった PowerPoint ドキュメントが予想しない方向に改訂されて唖然としたことを書きました. それ以来,おおくの日本人が PowerPoint によるドキュメントやプレゼンテーションについてどうかんがえているのかを知るために,それらに関する本をすこし,しらべてきました. その結果,日本にはプレゼンテーションのノウハウと PowerPoint のつかいかたの両方をバランスよく書いた本がみあたらないこと,アメリカにはそういう本があるけれどもかなりぶあついことなどがわかりました.

つづく…

この本は基本的には PowerPoint を買ってもついてこないマニュアルがほしいひとが買うものだろう. PowerPoint がなんのためのソフトウェアなのか知らないひとがこの本をみても,さっぱりわからないだろう. マニュアルであればそれはかまわない. しかし,この本のようにただソフトウェアの機能とそのつかいかただけを淡々と説明されたのでは,自分がやりたいことのためにどの機能をつかったらよいかもわからない.

PowerPoint は汎用性のたかいプログラムだから,まずつかうべき機能がどれなのかを説明する必要があるだろう. この本ではいろいろな目的をもったひとみんなにつかいかたを説明しようとしているが,それでは自分がつかいたい機能がどれなのかはわからない. 私の会社でも PowerPoint のどの機能をつかえばよいのかがわかっていないひとがおおい. それは,こういう情報 (本) がはびこっているからなのではないだろうか.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: ひと目でわかる Microsoft Office PowerPoint 2003@ [bk1]ひと目でわかる Microsoft Office PowerPoint 2007@ [bk1]ひと目でわかるMicrosoft Office PowerPoint 2003@Amazon.co.jp

つづく…

この本にはマニュアルや上記の本などではめだたない,あるいは書かれていない “高級なわざ” が中心に書かれている. PowerPoint の機能や使用法をひととおりマスターしたひとが,短時間でもう 1 歩ふみだすにはよいだろう. PowrPoint がプレゼンテーション用のソフトである以上,PowerPoint の本にはそれをどうつかえばプレゼンテーションが効果的にできるかを書くべきだとおもう. しかし,ここではプレゼンテーションの基本ははっきり書かれてはいない. もっとも,つかわれている例はプレゼンテーションの基本にそったものだということはできるが…

評価: ★★★☆☆

関連リンク: PowerPoint 実践技 & 上級技大全@ [bk1]PowerPoint 実践技 & 上級技大全@Amazon.co.jp

つづく…

この本は企画書における図解のかきかたに関する本であり,他の種類のプレゼンテーションは対象になっていない. したがって,PowerPoint の機能に関するひととおりの説明のあと,「「よい企画書」 とは?」 というところから話がはじまっている. 目的をしぼった本の導入として,これは適切だといえるだろう. しかし,書きたいのが企画書だとしても,図解だけがわかれば書けるわけではないので,これだけで十分というわけではない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 企画・プレゼン図解の極意@ [bk1]企画・プレゼン図解の極意@Amazon.co.jp

つづく…

この本はいきなり図解の話からはじまる. プレゼンテーションにおいて図解は重要なものだといえるだろうが,そういう導入的な話はいっさい書いてない. この本で解説されている図解がプレゼンテーションのなかでどのように位置づけられ,どういかされるべきなのかは,この本からはわからない.

評価: ★★★★☆

関連リンク: PowerPoint の図解が 3 分間で書ける本@ [bk1]PowerPoint の図解が 3 分間で書ける本@Amazon.co.jp

つづく…

この本のタイトルからは PowerPoint による図解のひろい応用をめざしているようにみえる. しかし,なかをみると実はこの本は 「企画プレゼン 図解の極意」 の続編であることがわかる. この本のほうがあたらしくて図解のパターンなどに関してはゆたかになっているが,導入はほとんどない. タイトルから 「企画」 がぬけているためにダマされてこの本だけを最初に買ってしまったひとがもしいるとすれば,不幸だといわざるをえない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 攻めるプレゼン 図解の極意@ [bk1]攻めるプレゼン 図解の極意@Amazon.co.jp

つづく…

“Bible” シリーズとともに有名な “For Dummies” シリーズとはちがって,1 冊で “まにあう” ように書かれている. この本は PowerPoint の機能をざっとみるところからはじめているが,第 2 章はプレゼンテーションの基礎の解説にあてられている. PowerPoint を前提とするのでなく,これからおこなおうとしているプレゼンテーションにどういう手段が適切なのかというところから検討するように書かれている. プレゼンテーションのための部屋のかたちや聴衆・テーブルの配置の代案まで検討されている.

PowerPoint の機能やそのつかいかたの説明も Microsoft Press の「ひと目でわかる Microsoft Office PowerPoint 2003」 などよりはるかにくわしいのだが,やはり私の目からみるとプレゼンテーションの基礎から書いてあるところがよいとおもう. ただし,(まだ内容をよく読んでいないので,からなずしもよくわからないが) いったん機能の説明にはいってしまうと,プレゼンテーションの基本との関係が希薄になっているようにおもえる. つねにそこにたちもどりながら説明することがのぞましいとおもう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: PowerPoint 2007 Bible@Amazon.co.jp

つづく…

2008-03-09

本書は 「通勤時間は長いほどよい」 という逆説からはじまっている. ただし,「通勤電車で重要なのは,座っていくということ」 (p. 44) である. 電車で長時間すわっていられれば集中して読書や思考ができることは私も経験した. しかし,著者は 「いまは職住近接で,朝の時間はさらに有効に使えるようになった」 (p. 113) とも書いているので,逆説はやはり逆説として理解したほうがよいのだろう. 仕事は始業前にはじめて残業はしないのがよいとも書かれている. 仕事に追われるのでなく仕事にむかっていくということだろう. いろいろ矛盾はふくんでいるようにおもえるが,まずこの積極的な姿勢はまなぶことができるし,いろいろヒントをあたえてくれるとおもう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 通勤時間「超」活用術@ [bk1] 通勤時間「超」活用術@Amazon.co.jp

つづく…

2008-04-13

一般的な知的生産の方法ではなくて研究の方法についての本である. さまざまな研究に挑戦しつづける著者がその秘訣を語っている. とくに,他人の知識を利用するためのさまざまな方法に興味をひかれる. そのためには社交的になりなさいというのは私にはなかなか実践しがたいが,メールより電話のほうがきかなかったことまでおしえてもらえるからよいという記述には納得させられる. ほかにもさまざまなことが書かれている. 一部はふるくなっている点もあるが,絶版 (品切れ?) になっているのが惜しい.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 知的生産 考える技術@Amazon.co.jp

つづく…

2008-05-05

著者はモノを捨てることと情報を捨てることとをくべつしていない. そこがこの本の画期的な点なのかもしれない. 常識を捨てなければどちらも実現できない. しかし,やはりモノを捨てるのと情報を捨てるのとではちがうとおもう. 情報は電子化してかさばらないようにできる. 捨て方の技術に関してはこの本を読むまえから私が実践していることもあって,納得できる点がおおい. しかし,上記のように基本的なかんがえかたにおいて同意できなかった.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「捨てる!」技術@ [bk1] 「捨てる!」技術@ [bk1] 「捨てる!」技術@Amazon.co.jp 「捨てる!」技術@Amazon.co.jp

つづく…

2008-05-07

副題が 「52 の法則」 となっているが,この本のエッセンスは 52 もない. 基本はまず,毎週 1 回 2 時間くらいかけて,やるべきことをすべて書きだす. つぎに,そのなかからつぎにやるべきことをきめて,それに専念する. それだけであり,あとはそれをよりよく理解したり,うまくやるための 「法則」 である. 著者も 「複雑すぎるシステム」 を批判しているが,著者の方法 (GTD) は単純で効果的だからこそ,おおくのひとに支持されているのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ストレスフリーの仕事術@ [bk1] ストレスフリーの仕事術@Amazon.co.jp

つづく…

社会学ではフィールドワークが欠かせないが,社会学や社会調査などの本は調査の技術にかたよりがちである. 著者がこの本でつたえたいのは技術でなく,フィールドワークのこころがまえやかんがえかたである. 社会学者でなくてもフィールドワークやアンケートなどの調査が必要になる機会があるだろう. そういうとき,この本が参考になるのではないだろうか. また,これは 「おもてなし」 のこころにも通じているようにおもう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 「あたりまえ」を疑う社会学@ [bk1] 「あたりまえ」を疑う社会学@Amazon.co.jp

つづく…

2008-05-08

「調べる技術」 というと,最近ではまず Web をかんがえてしまうが,オリジナリティのあるものを書くにはいまでも取材が重要ということになるだろう. この本の中心は 「わすれさられた」 取材と執筆のルールを読者につたえることにある. 古典的な取材法と執筆法,そして書くテーマも古典的なテーマのなかからあたらしさをみつけるところに価値をおいているのだろう. しかしそれにしても,変化がはげしくなった時代のなかで 「あらゆるテーマがすでに書き尽くされているのではないかと思えてくる」 と書かれているのを読むと,違和感を感じてしまう. 取材の場を世界にひろげれば,あたらしいテーマはいくらでもあるはずである.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 調べる技術・書く技術@ [bk1] 調べる技術・書く技術@Amazon.co.jp

つづく…

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