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ブログと画像の親和性 ― 読み手の問題は解決したが,書き手についてはこれから (?)

翔泳社刊 「アルファ・ブロガー」 において 山本 一郎 はブログと画像の親和性がひくいことを指摘し,ブログの今後に関して悲観的なみとおしをのべています. この本が出版された 2005 年の時点ではまだそうだったかもしれませんが,いまは事態が変化してきているのではないかとおもいます. そのことについて書いてみます.

「アルファ・ブロガー」 (p. 206) のなかで 山本 一郎 はつぎのようにいっています.

ブログは,意外と動画や画像に対する親和性が低いことがわかってきたんですよ. 誰かが調べたんですけど,日本でもアメリカでもそれ以外の国でも,画像があまり貼られないという結果が出ている. アフィリエイトプログラムは別格として,ブログ周辺のサービスって,具体的ないいサービスがまったく立ち上がっていない. 例えばペットが貼ってあるとか動画が貼ってあるというのはあるけど,みんないちいち見ちゃいないじゃないですか.

つまりブログはテキストである. テキストであるがユーザエージェントに,大量のテキストを読み説くリテラシーの高い人しかブログの読み手にならない. [後略]

たしかにブログにはりつけられた動画をみないということはあったのでしょう. 私も動画の再生はさけてきたようにおもいます. しかし,静止画だったらみるのではないでしょうか. 一瞬しかみないかもしれないが,それで十分です. ブログの文章がつまらなければとばして読むのとおなじで,つまらない写真は一瞥するだけでおわる. しかし,おもしろければもうすこしじっくり,みるでしょう.

動画をみないのは,従来は動画はみるにたえなかったからなのではないでしょうか? ブロードバンドでなければ画質がわるいものしかみられないし,ブロードバンドになったらなったで,みんながアクセスするとサーバがもたなかった. それが上記の取材の時点での現状だったのでしょう. しかし,いまや YouTube (ユーチューブ) や ニコニコ動画の出現で状況はかわっています. いまだったらこれらのサイトにおかれた動画をはりつけておけば,みてもらえるのではないでしょうか? とくに,ニコニコ動画におかねをはらっているひとだったら,きっとみるのではないでしょうか?

ただ,ここまで書いてきたのは読み手のことであって,書き手にとっては画像をつくってアップロードするのはそんなに容易なことではありません. 写真をとってみても,PC にとりこんだりサイズをあわせたりするのは,てまのかかる仕事です. また,YouTube やニコニコ動画がでてきたからといって,動画をつくるのがそんなにかんたんになったわけではありません. 画像をブログにのせるのは,そういうてまをかける価値がある画像があるときにかぎられるでしょう. 私は Movable Type をつかっていて,ときどきブログに写真をのせていますが,これはけっこう,てまがかかります. もっとかんたんに画像をはりつけられるようにならないと,なかなか,きやすく画像をのせようという気にはなりません. 動画ならなおさらのことです. しかし,これは技術的に解決可能な問題なのではないかとおもいます.

キーワード: ユーチューブ

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コメント (1)

ドギー:

山本一郎は今までに架空のリサーチデータをでっちあげたりして、問題になっています。
検索エンジンで「山本一郎」を検索してみてください。
ベネッセの架空のリサーチをつくり、それをもとにソニーを批判したりもしていました。しかしベネッセに問い合わせたところ、そのようなデータはありませんでした。
ネタになるならどんな嘘でもつく人物です。
指摘されてる嘘は1つや2つどころではありません。

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