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音楽 (一般)アーカイブ

0001-01-01

SchoenbergLP.jpg 私の趣味のひとつはクラシック系の音楽とくに近代から現代の音楽をきくことです. このカテゴリーにはそういう音楽の CD やビデオなどに関する話題をあつめています. ただし,音楽批評に関するものはここからわけて,音楽評 アーカイブ にまとめています. 上位のカテゴリーはメディア・アート・イベント・エンターテイメントです.

なお,このページは 音楽 (一般) アーカイブ のページの先頭に表示されるように,意図的に投稿日時を 0001-01-01 00:00:00 としてあります (実際の投稿日時は 2007-11-03 16:17 です).

おもくなるのをさけるためにアーカイブのページには写真がはいらないようにしていますが,個別ページにある写真をここにいくつか引用しておきます.

2007-05-29

シェーンベルク12 音音楽はきいておもしろいものでないという意見をもっているひとがおおい. しかし,私は,それはきいておもしろくなるまで,くりかえしきかなかったからだとおもいます. 難解な音楽というのはほかにもありますが,シェーンベルクの音楽はそのなかでもとびきりのものです. アヴァンギャルドの音楽をさまざまきいているひとでも,シェーンベルクを一度で理解するというわけにはなかなかいかないのではないかとおもいます.

つづく…

2007-09-13

おおきなイベントはいろいろな波及効果をもっています. 1964 年の東京オリンピックが日本とくに東京のインフラにおおきな影響をあたえたことはよく知られています. 東海道新幹線,首都高速,いくつかの競技場など,さまざまなインフラが整備されました. これらのインフラほどではないでしょうが,音楽も影響をうけたようにおもいます. また,1970 年の大阪万博も音楽的にインパクトをもっていたようにおもいます.

つづく…

2007-09-23

オーストリアにあるシェーンベルク・センターがアルノルト・シェーンベルク (Arnold Schönberg) の作品の演奏など数 10 のビデオを YouTube (ユーチューブ) にアップロードしています. 演奏のほとんどは断片ですが,みじかい曲のなかには全曲おさめられたものもあります. ホルスト・シュタインの指揮,ヘルマン・プライの語り (シュプレヒ・ゲザング) による 「ワルシャワの生き残り」 のビデオはきくにあたいします. 演奏だけでなく録音や映像も比較的よく,演奏をひきたてています.

つづく…

オーストリアにあるシェーンベルク・センターがいろいろなビデオを YouTube (ユーチューブ) にアップロードしています. シェーンベルク・センターはオーストリアにある組織であり,おおくのビデオは英語で語られています. しかし,日本語のビデオもアップロードされています.

つづく…

2007-09-24

ストラビンスキーの代表作といえばまず 3 大バレエということになりますが,3 大 「バレエ」 といわれているにもかかわらず,ほとんど演奏会形式でだけ演奏されています. チャイコフスキーのバレエがたいていバレエとして演奏されるのとはおおきなちがいです. しかし,YouTube (ユーチューブ) でみれば,すくなくともその一部がバレエとしてみることで,より,たのしめることがわかります.

つづく…

YouTube (ユーチューブ) にボリショイ・バレエによるストラビンスキーの 「火の鳥」 と 「ペトルーシュカ」 がアップロードされていることは 「ボリショイ・バレエによるストラビンスキーの 3 大バレエ」 に書きました. ここにはボリショイによる 「春の祭典」 はみつけることができなかったのですが,ほかのバレエ団やダンスによるそれがみつかりました.

つづく…

2007-10-21

YouTube (ユーチューブ) に,グラフィック・スコアつきで,いくつかの Xénakis (クセナキス) の作品が投稿されています. 画面にはスコアにおける演奏位置が赤い線で表示されます. あまり映像を有効につかったものとはいえませんし,解像度がひくくてスコアはよみとれませんが,Xénakis の音楽のつくりがよくわかります.

つづく…

YouTube (ユーチューブ) にある Xénakis (クセナキス) の音楽を楽譜とともにきかせるビデオについては 「Xénakis の音楽を楽譜とともにきかせる ― YouTube にて」 という項目で書きました. おなじようにして Ligeti (リゲティ) の音楽をきかせるビデオもありますが,グラフィック・スコアのおもしろさからいくと,こちらのほうがうえです.

つづく…

2007-11-02

世間では iPod (アイポッド) と iTune (アイチューン) に注目があつまっているが,この,すごくこまぎれで音楽を売買する世界は,どうやら私には無縁の世界である. むしろ,クラシックの世界ではやっている CD 数 10 枚組というまとめ売りの世界のほうが私にはずっと興味がある.

つづく…

2007-11-08

交響曲作家のおおくは 9 曲 (マジック・ナンバー !) くらいの交響曲をつくっています. それでは,一生のあいだにかいた交響曲がそれぞれもっとも個性的であり異質なものをふくんでいる作曲家はだれでしょうか? 私はそれはベートーベンだとおもいます.

つづく…

2007-11-19

吉松隆 交響曲工房」 をみました. これだけおおくの情報を Web に書いている作曲家はめずらしい. デビュー作品の 3 回のオーケストラ演奏会でもらった著作権料が 7800 円だったとか,どうやって作曲しているかという話題がおもしろい.

つづく…

2007-11-22

クセナキス (Xénakis) というギリシャの作曲家は数学的な理論をつかって作曲したことで有名です. 数学をつかうということは,アルゴリズムによる作曲 (algorithmic composition) をおもいおこさせます. しかし,アルゴリズムによって音がきめられてしまうような音楽が人間のこころにひびくとはおもえません. クセナキスの曲にはたしかに,アルゴリズムできめたのではないものが感じられます. それは,おそらく,数学的な理論をつかいながらも彼自身がえらびとった音だとかんがえられます.

つづく…

2008-01-17

東京文化会館小ホールでひらかれた,上記タイトルのコンサートを家族 3 人でききにいった. 家族でききにいくのはそれなりの関係があるからなのだが,それは秘密にしておこう. 「3 ジェネレーション」 とは作曲家・松永通温の作品をその娘の松永加也子と孫の平野花子とが演奏することを意味している.

つづく…

2008-02-03

ニコニコ動画のコメントについてはいろいろ書いてきましたが,それは掛け声のようなものだと,いまになって気づきました. 歌舞伎では 「掛け声」,オペラでは同様の行為が 「クラック (claque)」 とよばれています. ニコニコ動画やそれにつづくメディアがこういう伝統的な行為をどう発展させていくことになるのか,あるいはそうならないのか,興味がもてます.

つづく…

2008-02-14

NHK の木曜ドラマ 「鞍馬天狗」 をなにげなくみて,その音楽にひきつけられました. 作曲したのは服部隆之です.

つづく…

2008-12-06

地デジの音量」 という項目で NHK の地デジは音量がおおきすぎると書いたが,音量がおおきすぎるのはそれだけではないらしい. Courrier Japon 2008 年 12 月号の 「音量は 15 年前の 4~8 倍に: メタリカ・ファンもうんざり! iPod 普及で 「音楽がうるさい」」 では,iPod の音量がちいさいために CD の音量をあげなければ売れなくなっているという.

つづく…

2009-01-03

ウィーンフィルのニューイヤー・コンサートは毎年,世界中に中継されている. 今年の指揮者バレンボイムは恒例のあいさつのなかに,中東の平和をのぞむみじかいメッセージをこめていた. イスラエルとガザで毎日多数の死傷者がでる状態がつづいているが,その切実なメッセージは,とくに日本の聴取者にどれだけつたわったのだろうか?

つづく…

2009-02-01

ピアノをならっている私のこどもが発表会に参加したので,きのうは家族みんなでききにいった. 雨のなか母をつれていくために自家用車をつかったが,迷路のような道のため,予想どおり,まよってしまった. しかし,なんとかまにあって,いろいろな演奏をきくことができた.

つづく…

2009-03-29

新書 1 冊で中世から現代までの西洋音楽史を論じているが,中心は古典派からロマン派の音楽にある. それは,音楽が特定の作曲家の作品として演奏され,おおくのひとに消費された時代の音楽ということだ. 現在でも古典派やロマン派の作品が演奏されつづけているが,もはや特定の作曲家がそれほど有名になることはなくなっている.

これまで,音楽史というのはとおい過去から未来へとずっとつづいていくものだとかんがえてきた. しかし,著者がえがく西洋音楽史は中世にほそぼそとはじまり,古典派,ロマン派の時代にはおおきなながれになったが,もしかすると現代にはきえようとしているながれである. こういうながれをえがくには,新書というメディアが適切だったのかもしれない.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 西洋音楽史@ [bk1]西洋音楽史@Amazon.co.jp

つづく…

2009-05-10

私がこどものころは,音楽を録音した媒体といえばまず LP (long-play records) だった. 1 枚 2000 円するのがふつうだった. 当時は現在よりはるかに所得がすくなかったから,そんなにたくさん買えるものではなかった. ところが,現在では CD 1 枚が 2000 円以上するものもあるとはいっても,所得をかんがえれば当時よりずっとやすい. しかも,最新の録音でなければ 1 枚 1000 円以下で買えるものもすくなくない. そうなったおおきな理由のひとつはネットで不法に音楽ファイルがタダでやりとりされているからだ. しかし,それはともかくとして,平均をこえる所得があるひとにとっては,音楽飽食の時代になってしまった.

つづく…

2009-06-08

ストラビンスキーの代表作として 3 大バレエすなわち 「火の鳥」,「ペトルーシュカ」,「春の祭典」 がある. バレエといいながら,これらの作品はほとんど通常のコンサート形式で演奏され,バレエとして上演されることはまれだ. やはりこのような劇的な音楽にはそれにふさわしい映像がついたほうがたのしめる.

つづく…

2009-06-28

20 世紀音楽は作曲や演奏という行為の否定にまでつながったが,おおくの 「作品」 は一般人には縁のないものだった. この本はそういう音楽を作曲家の 「作品」 として,つまり 19 世紀的な見方で紹介している. ヴァーグナーにはじまり,ドゥビュッシー,シェーンベルクなどを経て,20 世紀末までのさまざまな作曲家と作品が 400 ページ以上にわたって,とりあげられる.

こういう古典的な論じ方になった理由のひとつは,作曲や演奏の否定が成功しなかったことにあるのかもしれない. この本をみて,CD やネットからそれらの作品をひろいあげてきくのも,わるくないだろう. しかし,岡田暁生の 「西洋音楽史」 に書かれているように作曲家の時代がとうにおわってしまっている現代においては,いわゆる 「現代音楽」 以前の部分をのぞけば,この本は一般人には無縁の過去の遺物をならべているだけだとおもえる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 20世紀音楽@ [bk1]20世紀音楽@Amazon.co.jp

つづく…

2009-09-04

出版年をよくみずに古書を買ってしまった. 2005 年に出版されているのだが,YouTube が登場したばかりのときだ. YouTube やニコニコ動画はは無償だあって 「コンテンツ・ビジネス」 ではない. それらをのぞけば状況は当時とそれほどかわっていないかもしれない. しかし,すくなくとも iPod はあったはずだし,ある程度はあつかわれているが,それも考慮していない部分もある. いまからみる価値はほとんどないだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 変貌するコンテンツ・ビジネス@ [bk1]変貌するコンテンツ・ビジネス@Amazon.co.jp

つづく…

2009-10-05

クラシック系の近現代音楽が趣味のひとつだ. これまでもときどき CD 評を書いてきたが,最近,HMV のレビュー欄も充実してきているので,アマゾンと HMV に CD 評を書きつつ,このブログにも書いていくことにした.

つづく…

フィギュア・スケート NHK 杯の一部をみた. サン・サーンスの交響曲第 3 番 「オルガンつき」 をつかっている競技者がいて,ひさしぶりにききたくなった. 20 年ほどまえにアメリカで買ったオーマンディの CD をとりだしてきてきいたが,音がわるくて,満足できなかった.

つづく…

2010-04-02

スーパー・オーディオ CD (SACD) が登場してからだいぶたつが,これまで,ためしてみる機会がなかった. 最近ようやくマーラーの交響曲 2 曲の SACD 版を買ってためしてみて,おもっていた以上のちがいがあることがわかった.

つづく…

2010-04-03

テレマン (Telemann) の Tafelmusik の CD を買った. これまでテレマンの曲のレコードを買ったことはたぶんなかったが,一部の曲はリコーダーでは中学生のころから演奏していた. そこでもっていたテレマンの曲のイメージとはバッハとは一線を画していたが,この曲の最初の序曲 (Overture) はバッハの管弦楽組曲 3 番の序曲にとてもよく似ている.

つづく…

最近買った CD や SACD をみてみると,ロンドン・フィル (LPO),ロンドン交響楽団 (LSO) の演奏がおおい. 買うときにオーケストラを意識することはあまりないのだが,なぜだろうか? 廉価版をえらぶことがおおいことと関係があるのだろうか?

つづく…

2010-06-14

演奏者という立場から,さまざまな 20 世紀音楽の魅力をかたっている. 副題に 「現代音楽」 とあり,シュトックハウゼン,ハルトマン,ケージなどの作曲家をあつかっているが,マーラー,ドビュッシー,ストラビンスキーなどにもページをさいている. 19 世紀の作曲家についてはほとんどふれていないが,著者がロマン派と現代の作曲家をわけへだてなく理解し演奏していることがつたわってくる.

帯には 「「現代音楽」 入門」 とあるが,この本を読むと聴衆の立場で現代音楽を理解するのにどれだけやくにたつかはわからない. 理解するにはむしろ先入観なく聴くのがよいようにおもえる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 新しい音を恐れるな@ [bk1] 新しい音を恐れるな@Amazon.co.jp

つづく…

2010-08-11

プリペアド・ピアノのための曲としてはジョン・ケージのものが有名だ. プリペアド・ピアノはピアノの内部にクギやコルクやその他のものをいれて,ピアノの音色をかえたものだ. といっても,楽器屋でつくっているわけではなくて,通常はピアノ奏者が自分で準備する. 楽器としての音をつくるのだから,つまりはピアノ奏者が自分で楽器をつくっているということになる.

つづく…

2010-11-12

インターネットで音楽がきけるようになるまえは,あたらしい音楽をきくには放送できくか,コンサートやまちできくしかなかった. 1 曲 1 曲,全体をきくか,クラシックならすくなくとも楽章全体をきくのがふつうだった. しかし,いまや iTunes でもインターネット上の他のいろいろなサイトでも,音楽をつまみぐいすることが容易になった. 曲全体をきくには買わなければならないが,つまみぐいするだけならタダだ. だから,ますます,つまみぐいがおおくなる.

つづく…

2010-11-27

1989 年ごろ,私はアメリカのピッツバーグに住んでいた. そのころ,まだ日本では CD (コンパクト・ディスク) はたかかったが,アメリカでは 6 ドルくらいでけっこうよい演奏が手にはいった. 演奏評などをたよりに買った CD のひとつが Zdenek Macal (Zdeněk Mácal,ズデニェク・マーツァル,ズデネク・マーカル) 指揮のドボルザークの新世界 (交響曲第 9 番,オーケストラはロンドン・フィル) だ. この指揮者,アメリカにいくまではまったく知らなかった. それどころか今回しらべるまで,あいかわらず知らなかったのだが,中古で買ったレコード芸術Wikipedia の項目のおかげで,いくつか,わかってきた.

つづく…

2011-12-11

妻が参加している合唱団の演奏会で 「間宮」 という人名をみて,間宮芳生 (みちお) という作曲家のこと,間宮林蔵や間宮海峡のことなど,いろいろ想像した. あとでしらべてみると,林蔵と芳生とは旭川という地名でつながっていることがわかった.

つづく…

2011-12-24

「レニングラード国立バレエ」の公演が日本でおこなわれようとしている. このなまえを新聞でみるたびに,レーニンの亡霊をみるおもいがする. 「レニングラード」 はかつてロシアの首都だったこともあるサンクト・ペテルブルクのソ連時代のなまえだ. このバレエの中心演目であるチャイコフスキーの時代も,現在も,このまちはサンクト・ペテルブルクとよばれている. それなのに,なぜ 「レニングラード国立バレエ」とよばれるのか? 疑問があるので,すこししらべてみた.

つづく…

2012-07-02

最近は国際線の機内でみられる映画やきける音楽の種類がふえている. トルコ航空でもさまざまな映画や音楽が鑑賞できる. とくに,音楽としてはトルコの音楽が豊富に用意されている. こういうときでもなければきかないから,伝統音楽からポップスまで,ためしにいろいろきいてみた.

つづく…

2012-07-16

トルコのカッパドキアに出張した際にトルコ航空機の機内でいろいろトルコの音楽をきいて,メモしておいた. それについては 「トルコ航空の機内できけるトルコの音楽」 に書いた. さて,このメモにもとづいて CD が買えるかどうか,MP3 などで曲を手にいれることができるかどうかをためしてみた. その結果,けっこう入手困難なものがあるということがわかった. MP3 のファイルをおいているサイトはけっこうあり,試聴はできるのだが,日本には売れないというところが多い. ごまかす手はあるとおもうが,そこまでする気はない.

つづく…

2012-07-17

イスタンブール中心に中東各地をまわってコンサートをきき,CD をあつめた著者の経験談だ. なんと 2011 年のエジプトの革命時にカイロにいたという. そのときの経験もあわせて書いている.

インターネットで世界の情報があつめられる時代だが,音楽に関しては (も?) いかないとわからないことが多いようだ. CD や MP3 にしても,日本にいるとなかなか手にはいらないものもあるようだ. ライブとなれば,もちろんだ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 21世紀中東音楽ジャーナル@Amazon.co.jp

つづく…

サラーム 海上 著 「21 世紀中東音楽ジャーナル」 という本を読んだ. イスタンブール中心に中東の音楽のライブや現地の話題を書いているが,末尾に CD のリストがある. もちろんトルコのものもおおい. ところが,先日私がトルコ航空機のなかできいてえらんできたものとは,まったくかさなっていない.

つづく…

2012-07-26

同人音楽の中心イベントはコミケ (コミックマーケット) から派生した M3 という即売会だという. そういう同人音楽とともに,この本では初音ミクやニコニコ動画も話題としてとりあげられているが,それらと同人音楽との関係はよくわからない. どこか,同人音楽というものをつかみそこねている感がある. しかし,「同人」 をむすびつけているのはイベントやメディアだから,そこに注目するしかないのかもしれない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 同人音楽とその周辺@Amazon.co.jp

つづく…

2012-12-20

はげしい偏頭痛からはじまってはげしい耳鳴りからついには全聾にいたり,精神・神経症にもなやまされた作曲家の自伝だ. 想像を絶するくるしみのなかで,2 回の自殺をはかるが,いきのこった著者は全聾だからこそ 「闇の音」 をとらえ,作曲をめざすという.

きこえなくても楽譜からオーケストラの音を完全に把握できるという著者の才能や,ある施設で出会った少女をはじめとする何人かのひととのきずなが著者をささえている. 耳がきこえない作曲家というとおもいだすのはベートーベンだが,すくなくとも壮絶さにおいては著者のほうがはるかにまさっている. 著者の音楽作品とともに,これもまた,えがたい作品だということができる.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 交響曲第一番@Amazon.co.jp

つづく…

2013-03-14

ベートーベンを頂点とするドイツ中心の音楽史に対して,著者はヴィヴァルディをはじめとするイタリア音楽に賛辞をおくる. 現在はドイツ音楽のなかでもモーツァルトがたかく評価されているが,かつてはそうでなかったことも書かれている. たかく評価されると,まつりあげられがちだが,モーツァルトの時代にはクラシック音楽がそんなに高尚なものではなく,現代でいえばジャズやミュージカルに相当するようなものだったという. それほど新鮮な内容でもないが,著者がドイツ中心の音楽史を斬っていくところは小気味よくもある.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 反音楽史@Amazon.co.jp

つづく…

2013-06-25

クラシック・コンサートを中心とする舞台芸術の 「売り方」 について書いている. 定期会員をどうやって確保するか,それ以外にどういう売り方があるか,というような地味な話,クラシック関係者以外にはあまり必要のないような話が多い. 他の分野のマーケティングにもやくだつような話がないわけではないが,芸術を売るためのもうすこし画期的な話があってもよさそうなものだ.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 芸術の売り方@Amazon.co.jp

つづく…

2016-08-14

著者は 20 世紀はじめの無調音楽の時代から 20 世紀おわりまでの,さまざまな「現代音楽」とその作曲家をとりあげている. そして,それを今後の展望にまでつなげている. しかし,今後にまでつなげるにしては,このせまい世界にとじこもったままの評論になっているようにおもえる. 「ポピュラー音楽」へもわずかに言及しているが,ジャズや民族音楽などとの接点を模索した「現代音楽」作曲家のこともふくめて,とりあげられていない重要な話題が多いようにおもう. もうすこし視野をひろげていくと,音だけにこだわったこの議論の弱点がみえてくるようにおもえる. AKB をはじめとして,現在の「音楽」はむしろ音以外の要素がおおきい. それらをとりあげないかぎり,「黄昏」というよりはむしろ博物館の標本に関する議論にしかならないようにおもえる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 黄昏の調べ

つづく…

2017-04-19

カンブリア紀には現在存在するすべての動物の「門」が出現したといわれている.それ以降ももちろん生物の進化はつづいているわけだが,カンブリア紀にくらべるとちいさな変化でしかない. それと並置してよいかどうかわからないが,音楽に関しては 1960 年代にほとんどのことがためされて,それ以降の変化は比較的ちいさいようにおもえる.

つづく…

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