第 1 章では地球温暖化への疑問を 100 ページ以上にわたってのべている. 
著者独自の見解であり,根拠はあやしいが,温暖化に関して 「ウソ」 も報道されているから,それを指摘することには意味がある. 
第 2 章はリサイクルの問題点を指摘している. 
リサイクル費用は需給関係によってきめられているわけではないから,資源消費量に比例していると主張している. 
つまり,費用のかかるリサイクルは実は資源を浪費しているということだ.私も以前から高価な 「エコ商品」 は信用しないことにしているし,費用のかかる家電リサイクルからのがれたいとおもっている. 
第 3 章ではこのシリーズ 1 ~ 3 全体のまとめであり,さまざまな問題がとりあげられている. 
1990 年以降の (ウソの) 環境問題は一部の科学者がつくりだしたものだという. 
そして,シリーズ 1 では朝日新聞がヤリ玉にあげられていたが,この本ではあちこちで NHK が批判されている. 
著者は最近の子供は 「科学技術は悪だ」 という印象をもっているという. 
NHK がウソの環境問題をとりあげて悲観的な情報ばかりを報道して若者に悪影響をあたえているので,NHK をみることをすすめていないという. 
1990 年以降,日本人は経済だけでなく科学や歴史など,さまざまな問題に対して自信をうしない,悲観的になっていた. 
自信と希望,そして著者のいう誠実さをもつことが環境問題のただしい解決のためになるということはたしかだろう. 
評価: ★★★☆☆
関連リンク: 
環境問題はなぜウソがまかり通るのか3@
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