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DIY (日曜大工) とものづくり・実験:3 次元印刷 (3D printing)・CAD

デザイナとのコラボレーションその後

螺旋 3D 印刷に関して,2017 年にはいろいろデザイナとのコラボレーションをめざして活動してきた. しかし,うまくいかないので,もうしばらくひとりですべてをやるアプローチをとることにし,2018 年にはそのやりかたでやってきた. 最近,昨年までの研究開発成果をとりこんで,もう一度デザイナとのコラボレーションをめざし,東京都のデータベースに登録している 4 人のデザイナと話をしてきたが,いまのところ,うまくいっていない.

2017 年にデザイナとのコラボレーションをめざして活動してきたことに関しては,つぎのような項目に書いてきた.

(書いた項目はほかにもあるが,ここには全部あげることはしない.)

しかし,2 年前にはそれがうまくいかなかった. そのおもな理由は,その時点では螺旋 3D 印刷によってなにができるのかが十分にしめせなかったことだといえるだろう. デザイナとのコラボレーションによっておもしろいものをみつけたいとかんがえていたが,リスクをとってそこまでいっしょにやってくれるデザイナはいなかったということだ.

そのため,もうしばらくひとりですべてをやるアプローチをとることにし,2018 年にはそのやりかたでやってきた.

そのなかで,螺旋 3D 印刷でできること,つまりつくれるかたちや模様・テクスチャの自由度もふえた.

そういう研究開発成果をとりこんで,今年,もう一度デザイナとのコラボレーションをしようとかんがえた. 2 年前にやったのと同様に東京都のデザイナ・データベースをさがして,そこに登録している 10 人弱のデザイナとコンタクトをとってきた. 「照明」あるいは「照明器具」をキーワードとしてさがせるデザイナの数は減少していたので,それをはずして検索された 4 人のデザイナと話をしてきた.

結論としては,すぐにコラボレーションできるひとはみつけられなかった. 螺旋 3D 印刷でつくれるようになったかたちやテクスチャをみせても,なかなか,それをいかすデザインをするという方向にはいかなかった. つまり,私やコンピュータがデザインしたものにはあまりふれずに,デザイナ自身がデザインしたものを提案し,それを螺旋 3D 印刷したものとあわせていかすところは私が全部やらなければならないという方向だ. 私がつくったものがあまり興味をひかなかったということなのだろう. 提案してもらったものも,私自身がかんがえたことのあるものが多かった. それをきちんとつくることはプロダクト・デザイナのほうが得意だとはおもうが,私にできないことを提案してもらったというふうにはおもえなかった. 結局,デザインのほとんどの部分は私自身がやらなければならないし,戦略はもちろん,戦術を かんがえ販路をさがすのもみな私自身がやらなければならない. ということは,ちょっとしたアイデアをもらう以外は,これまで私がやってきたのとおなじことをまたくりかえすだけだ. これではコラボレーションする意味がない.

4 人のデザイナと話をするなかでえられたものはあるから,これからも必要に応じて話はしたいとおもっているし,部分的にデザインを依頼する可能性もあるが,とりあえずは私自身がすべてやるアプローチを継続せざるをえない.

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