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「カーネーション」 ― これまで朝ドラになかった (?) 起業家物語

NHK の朝ドラ 「カーネーション」 は,これまでになくおもしろい朝ドラだ. この時間に職人の話はいくつかあったが,主人公である小原糸子はただの洋服職人ではなくて起業家だ. この話にはアントレプレナーシップ (起業家精神, entrepreneurship) や起業のノウハウがあふれている.

carnation-itoko.jpg 糸子は服をつくりたい一心で女学校をやめて 「パッチ屋」 につとめるが,やがて婦人服づくりをめざす. まだ男もほとんど洋服を着ていなかった,女はさらに着ているひとがすくなかった時代に,社会の変化をいちはやくつかんで起業しようとしている.

最初のおおきな仕事は,まだ和服だった百貨店の制服として洋服をデザインして売りこむ仕事だったが,これは日本橋の黒田屋 (史実では白木屋) の火災で洋服を着ていた女性のほうがたすかったという新聞記事からヒントをえている. 心斎橋の百貨店支配人が early adopter になっている.

しかし,社会の変化をさきどりしていると,かならずしも順調にはいかない. 糸子をまちかまえていたのは 「死の谷」 だ. その後,ぱったり注文がこなくなった. そこをのりこえて成功したということだ.

糸子の父親は呉服屋であり,糸子に経営をおしえようとするが,あまりうまくいかない. 父親とはぶつかってしまう. それは普通のビジネスマンと起業家とのちがいだ. 父親が糸子にすすめる就職先は紳士服店や生地屋だが,それらもふつうのビジネスをしている. そこに糸子がいくと,あたらしいビジネスを始め,イノベーションをおこす. それで店は繁盛するが,糸子のやりかたはかならずしも支持されず,ながつづきしない.

というわけで,「起業」 に関する本に書いてあるような話がいろいろと,それとなく登場する. このドラマではもちろん 「起業」 などということばは登場しないから,知らなければ,みすごしてしまうだろう.

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コメント (2)

マイセン:

ありがとうございます。
「カーネーション」を見ていて思うのは、どんなにIT技術が進んでも、成功するには「パッション」が一番大切な要素であると感じています。

先日,国際学会にいってきましたが,そこでも研究者には「バッション」が重要というのが話題になっていました.

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