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2011-08 アーカイブ

2011-08-01

書評:思想・哲学・宗教, 思想・哲学・宗教

この本は戦後の思想をささえた大江健三郎,吉本隆明そしてとくに丸山真男の批判を通じて,戦前の思想史における 「近代の超克」 にせまろうとしている. しかし,「近代の超克」 がおもなテーマになっているにもかかわらず,それを正面から論じていないところにこの本のわかりにくさがある. とはいえ,「近代の超克」 というおおきなテーマを新書 1 冊で論じつくせるものではないから,そのなかの 1 冊とかんがえれば,これでよいのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 戦後思想は日本を読みそこねてきた@ [bk1] 戦後思想は日本を読みそこねてきた@Amazon.co.jp

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生活:食品・料理と嗜好

毎週みずから,ちかくの川島商店街で買いものをしている. 夕食用にやきそばにする麺を買う注文をうけたが,ソースがついている必要はないので,できればソースがついていないものにしたい.

たまたま安売り店で 2 個いり 105 円の冷やし中華があった. 生麺で比較的おいしそうにみえたので,それを買うことにした. そのときは気をとめていなかったが,それは喜多方産であり,風評で売り上げがおちているから,やすうりしているのだろうということに,あとで気づいた.

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メディア・アート・イベント・エンターテイメント:建築・都市計画

廃墟趣味には多少,興味があった. St. Maarten (セント・マーティン) にいったときも,ホテルのちかくの廃墟をあるきまわった. このブログではまちの中心が廃墟となったデトロイトや,Mitch Epstein による廃墟的な写真ゃ,小林 伸一郎 の 「廃墟遊戯」 という本や,鬼怒川の廃墟と化した温泉旅館もとりあげた. しかし,東日本大震災のあとは,津波によって廃墟とした広大な地域の写真をみたり,実際にそこにいってみて,すくなくとも当面は,さらに廃墟をみたいとはおもわなくなった. しかし,NHK でみたところによると,軍艦島にいくひとは,あいかわらずおおいという.

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2011-08-02

Web とインターネット:クラウドコンピューティング

この本に書かれた携帯電話などに関する状況は,いまではもうすっかりかわっている. しかし,クラウド・コンピューティングが登場するまでの歴史的背景などの記述はよく整理されていて,これからも読む価値があるだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: クラウド・コンピューティング@ [bk1] クラウド・コンピューティング@Amazon.co.jp

書評:科学・技術・自然, 科学・技術・自然

このシリーズの他の 2 冊,つまり生物と物理と同様に,各ページの 9 割以上の部分が図でしめられていて,図にものをいわせている. ほとんどの図は説明がついているが,一部,文章による説明がまったくない図がある. 科学にはやはり論理が必要なので,まったく説明がないと 「わかった気に」 はなるかもしれないが,ほんとうに理解することはできないだろう. 物理図録のように適度に文章がくわえられるとよい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 化学図録@ [bk1] 化学図録@Amazon.co.jp

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書評:科学・技術・自然, 科学・技術・自然

このシリーズの他の 2 冊,つまり生物と物理と同様に,各ページの 9 割以上の部分が図でしめられていて,図にものをいわせている. ほとんどの図は説明がついているが,一部,文章による説明がまったくない図がある. 科学にはやはり論理が必要なので,まったく説明がないと 「わかった気に」 はなるかもしれないが,ほんとうに理解することはできないだろう. 物理図録のように適度に文章がくわえられるとよい. (この 「改訂版」 ではなくて 「最新版」 をみてのレビューだが,「改訂版」 の内容見本をみると 「最新版」 との差はそれほどないようなので,あたっているだろう.)

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 化学図録@ [bk1] 化学図録@Amazon.co.jp

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科学・技術・自然:物理, 書評:科学・技術・自然

各ページの 7 割以上の部分が図でしめられていて,図にものをいわせている. その点ではこのシリーズの化学や生物と同様だが,化学図録とくらべるとやや文字が多い. 物理のほうがより論理が重要なためだろうが,化学図録のように必要なはずの説明がぬけているようなことがないので,適切だとおもえる.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 物理図録@ [bk1] 物理図録@Amazon.co.jp

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2011-08-04

書評:環境・エネルギー, 環境・エネルギー

この本のタイトルだけみると,従来のウランによる原発を改良するだけのようにもみえるが,内容はそれとはまったくことなるトリウム熔融塩炉についての本だ. 従来の原発とはまったくちがって安全であり,核兵器への転用が困難かつプルトニウムの処理にもつかえるという. 著者の主張がただしいかどうか検証が必要だが,トリウム熔融塩炉に関する本はほかに 1 冊しかないようであり,検証のための情報もかぎられている. 福島などとおなじ 「原発」 ということばがつかわれるからといって,ふたをしてしまうと,道をあやまることになるかもしれない. もっと議論のまないたにのせるべきだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 原発安全革命@ [bk1] 原発安全革命@Amazon.co.jp

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思想・哲学・宗教

著者は勝間和代のように 「やればできる」 という自己啓発論者に反発する. 「高度化した資本主義社会では,論理・数学的知能や言語的知能など特殊な能力が発達したひとだけが成功できる. こうした知能は遺伝的で,意識的に "開発" することはできない」 という. それをみとめて 「バザールに向かえ」,つまりグローバル化した世界のなかでは 「ロングテール」 のなかになら特別な能力がなくても自分の好きな仕事をみつけられるだろうという. いろいろ刺激にみちた本だが,肝心の最後の部分には説得力が欠けている.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法@ [bk1] 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法@Amazon.co.jp

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社会・経済:災害・地震, 書評:社会・経済

著者はスコットランド出身で日本にながく住んだあと,カナダで震災のニュースをきいてふたたび日本にきたという. そして,被災地でボランティアや講演をしてきたという. 避難所のひとをアフリカでなにもないところから創造力と楽観主義でビジネスをおこすひととくらべて,なにもしないで意気消沈しているのはよくないという. 日本人にはいいづらいこういう話を書くのは外国人ならではかもしれない.

原発に関しては,ホルミシスという,低レベルの放射線をあびるとかえって元気になるという研究の話をとりあげている. あやしい話ではあるが,原発といえばマイナスの話ばかりのなかで,こういう話をきけば福島の被曝者のなかには元気がでるひともいるのではないだろうか.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 外国人が見た東日本大震災@ [bk1] 外国人が見た東日本大震災@Amazon.co.jp

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2011-08-08

社会・経済:災害・地震, 書評:社会・経済

放射線ホルミシスつまり低量の放射線をあびるとかえって健康になるという研究についての本をさがしていて,この本にぶつかった. この本は東日本大震災後に出版されていて,低量放射線に恐怖を感じているひとに,前半では低量放射線はそれほど危険ではないこと,後半ではもしかしたら年間 20 ミリシーベルト程度の放射線をあびるとかえって健康になるかもしれないことを (つまりホルミシスについて) 書いている.

著者は放射線の専門家であり,本の内容をできるだけはっきりした根拠によってうらづけようとしている. 証明されていないことはそのように書いてある. 用語の説明がないなど,一般のひとにはわかりにくい部分もあるが,120 ページほどで文字数もすくないし対話形式なので,よみやすいだろう. こういう本を読んで,福島やその周辺のひとたちが,もっとこころおだやかにくらしてもらいたいものだ.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 低量放射線は怖くない@ [bk1] 低量放射線は怖くない@Amazon.co.jp

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書評:思想・哲学・宗教, 思想・哲学・宗教

著者は大企業や国・自治体などを映画館にたとえて,映画館にはいれたひとは努力せずに高給がえられるが,それによって映画館はちぢんでいくので出口付近のひとはおしだされるし,外で待つひとは中にはいれないと書いている. そういう映画館にはいれないひとはフリーエージェントになることをすすめている. そして,フリーエージェントにとっては 「マイクロ法人」 がやくにたつこと,どうすればそれをいかすことができるかを,くわしく書いている.

しかし,この本はマイクロ法人を運用する技術についての本であって,フリーエージェントになってなにをするべきかをおしえてくれる本ではない. やりたいことがきまったら,そこから最大の利益をえて,やりたいことを継続していくための技術だ. ウマい話がいろいろ書いてあるが,やりたいことがないひとには,なんの役にもたたない.

評価: ★★★★★

関連リンク: 貧乏はお金持ち@ [bk1] 貧乏はお金持ち@Amazon.co.jp

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社会・経済:災害・地震, 書評:社会・経済

福島第一原発事故でもれた放射性物質の量はチェルノブイリに匹敵する. だから,チェルノブイリからまなぶべきことはすくなくないだろう. この本は著者が何回か現地をおとずれて,事故からそれほど時をおかずに書かれている. だから,まだわかっていなかったこともあるだろうが,よりなまなましい内容になっている.

どこにどういう危険があったのかも知るべきことだが,汚染された地域でたくましく生きるひとびとのすがたもまた,この本からまなぶべきことなのではないだろうか.

評価: ★★★★☆

関連リンク: チェルノブイリ報告@ [bk1] チェルノブイリ報告@Amazon.co.jp

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生活:健康・医療・医薬, 書評:生活

放射線ホルミシスつまり低量の放射線をあびるとかえって健康になるという研究についての本のなかのひとつだ. 放射線ホルミシスの本はあやしげな出版社 (失礼!) からしか出版されていないが,その効果をみとめる科学的な研究がおこなわれている. この本はその効果についてやや断定的ではあるものの,ていねいに議論しようとしている. けっしていかがわしい内容ではなく,学会などで報告された結果を客観的につたえようとしている.

ところが,ほかの本でもあるのだが,わずか 100 ページくらいのこの本の後半はマイナスイオンの話だ. なぜこのようないかがわしい話題をあわせて本にする必要があるのか,しかも本の案内や帯などにはまったく書いてない内容を書く必要があるのか,まったく理解できない. したがって,この本の前半は★★★★だが,後半は★なので,平均すると★★★の評価しかできない. 残念だ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 放射線ホルミシスの話@ [bk1] 放射線ホルミシスの話@Amazon.co.jp

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生活:健康・医療・医薬, 書評:生活

放射線ホルミシスつまり低量の放射線をあびるとかえって健康になるという研究についての本のなかのひとつだ. 前半は放射性のあるラドン温泉や放射線ホルミシスの専門家への取材などにもとづいて書かれているので,放射線ホルミシスについて知ることができる. しかし,ことの真偽にあまり気にして書かれてはいない.

3 章からは 「ホルミシス寝具」 やマイナスイオンについて書かれていて,放射線ホルミシスとは関係がないし,前半に書いてあることよりずっとあやしい. エセ健康法のひとつといってよいだろう.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: 放射線ホルミシスが体にいい!@ [bk1] 放射線ホルミシスが体にいい!@Amazon.co.jp

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社会・経済:災害・地震, 書評:社会・経済, 社会・経済

日本のジャーナリストにありがちなことは,予断をもって取材にのぞみ,相手がなにを言ってもおかまいなしに予断に合っている部分だけを記事にしてしまうことだ. そういう態度が典型的にあらわれているのがこの本だろう. 著者は記者が記事に自分の主観をいれてよいと書いているが,「デマ野郎」 とよばれているという著者は,もしかしたらジャーナリストが 「主観」 だけでなくハナシを勝手につくってもよいとかんがえているのではないだろうか. それでいて,ツイッターやソーシャルメディアの一部の利用者が物事をきめつけるのに疲れたといっている.

記者クラブに問題があるのはたしかだし,それに対抗して著者らがつくった自由報道協会 (この本の 2 章でとりあげられている) はしかるべきやくわりをはたしているとおもう. しかし,すくなくともこの本では,マスコミ,官邸,東電,評論家など,この本でヤリダマにあげられているひとたちは,著者のいろめがねの被害者だ. 読者には,こういう著者のいうことをそのまま信じないで,自分のあたまでかんがえてもらいたいものだ.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 報道災害@ [bk1] 報道災害@Amazon.co.jp

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2011-08-09

書評:環境・エネルギー, 環境・エネルギー

30 年前に書かれた本だが,現在のプルトニウムや高速増殖炉,原子炉一般,そして再生可能エネルギーやエネルギー浪費型の文明についても,その大半の問題がすでに指摘されている. もちろん,まず書かれているのはプルトニウムのあつかいにくさ (発火しやすいことなど) やアルファ線をだすことによる強毒性についてである. しかし,そこから,原発がつくったプルトニウムを何 10 万年にもわたって環境にでないように管理する必要があること,それがあやまりをみとめない厳しい管理社会や監視社会につながっていくこと,それをさけるには再生可能なエネルギーや,エネルギー浪費をやめることが必要だということにつながっていく. 著者自身は浪費をやめる方向にかたむいている. これは,まさに福島第一原発事故以後のこれから,おおきな議論につなげるべき内容だ.

評価: ★★★★☆

関連リンク: プルトニウムの恐怖@ [bk1] プルトニウムの恐怖@Amazon.co.jp

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2011-08-10

書評:仕事と起業, 仕事と起業

ひとことでいえば, 著者は大企業のサラリーマンが会社につとめつづけるにしても会社から自立すること,会社もそれをみとめることをもとめている. この本には会社の立場にたっている章とサラリーマンの立場にたっている章とがあるが,後者では自立したサラリーマンの身になって議論しているようにみえる. しかし,その議論はきわめて抽象的だ.

著者は個々のサラリーマンが自分の理念をもてという. しかし,サラリーマンにとっては理念よりも自分が具体的にどういう仕事をするかがおおきな問題だろう. 会社のなかでどういう仕事をするか,会社をやめたときにやりたい仕事ができるのか. その裏に理念があるとしても,行動をきめるのは理念よりはもっと具体的なもの,つまり知識やスキルなどだろう. 理念だけ議論してみても,行動につなげることはできないだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 大企業サラリーマン@ [bk1] 大企業サラリーマン@Amazon.co.jp

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環境・エネルギー, 科学・技術・自然:計測

家庭の電力消費は何時がもっとも多いのか,実はよくわかっていないということだ. 東京電力管内では 15% の節電がもとめられているが,消費がおおいのが夜だとすれば,工場などもふくめた全体のピークからははずれているので,それほど節電しなくてもよいことになる. さいわい,わが家では太陽光発電設備があるおかげで電力消費量が記録されている. この設備をつかって電力消費をはかってみたかぎりは,特別に夜のほうがおおきいということはないが,けっこうバランスしている.

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2011-08-12

社会・経済:災害・地震

4 月末にボランティアがてら,石巻と気仙沼のようすをみてきたが,おなじことをしているひとは非常にすくなかった. 気仙沼では,あるきまわっているカップルを 2 組くらいと,カメラをもちあるいている男性ひとりくらいだった. だが,いまダイヤモンド・オンラインに 「この夏は東北へ行こう! 百聞は一見に如かず。 「被災地を自分の目で確かめる」本当の意味」 という記事を書いているひとがいる.

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政治・法律・憲法:政治家, 言語・コミュニケーションとネットワーキング:新聞・マスコミ・ジャーナリズム, 政治・法律・憲法:菅直人内閣

菅首相がやることをマスコミはただ批判するばかり,世論を反映してそうなのか,そういうマスコミに影響されて国民も菅首相をただただバッシングしているのか,いずれにしても,彼がなにをかんがえているのかさえ理解しようとしないままであるようにみえる. 私自身は彼や妻やそのほかのひとが書いた本などを読んで,理解しようとした. そして,きょう (2011-8-12) の朝日新聞朝刊に 「菅首相を哲学する」 という記事をみた.

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2011-08-15

書評:環境・エネルギー, 環境・エネルギー, 書評:科学・技術・自然, 科学・技術・自然

人体への放射線や放射性物質の影響について,くわしく書いている. 現在の版はチェルノブイリの事故のあとでかきかえられたものであり,とくに,放射線は微量でも有害だという仮説を否定して,微量放射線は無害であり,ガンにかかりにくくなることもあることが書かれている. 最近よくきくシーベルトという単位の定義にも,不適切ではないかと疑問をなげかけている.

福島第一原発事故で放射線や放射性物質恐怖を感じているひとは,この本を読めば安心できるのではないかとおもう. とくに,自然にある放射性カリウムが体内にも 3000 ベクレル相当あるのに対して,もれた放射性物質による放射線はずっとすくないという. しかし,内容は比較的専門的だから,よみやすいとはいえないだろう. この原発事故程度の放射線に危険はないという根拠をよく知りたいひとにはよいだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 人は放射線になぜ弱いか@ [bk1] 人は放射線になぜ弱いか@Amazon.co.jp

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セキュリティ・安全・安心と秘密・プライバシー保護:災害・混合汚染・公害と不安感, 書評:環境・エネルギー, 環境・エネルギー

第 1 章では福島第一原発事故を検証している. 政府や東電の発表からわからない部分は 「わるいほうに」 推定している. そのため,不安をあおっている面があることは否定できない. だが,「チェルノブイリの教訓からより多くのことを学んでいく必要がある」 という指摘はそのとおりだろう.

第 3 章では放射線の人体への影響とそれをさけることについて書かれている. 著者はわずかな放射線でも人体には悪影響があるという立場にたっている. これは世界的にみとめられてきた仮説だが,現在は疑問や凡例もあげられているが,著者はそれについては (まったくではないが) わずかしかふれていない. これも公平な態度だとはいえないだろう.

著者は原発の危険性をできるだけ客観的に書こうとしているのだろうが,すくなくとも必要以上に不安をあおっている部分はあり,読者はそれにのせられないようにする必要があるとおもう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 原発のウソ@ [bk1] 原発のウソ@Amazon.co.jp

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2011-08-16

書評:数学・計算・情報学・プログラミング, 数学・計算・情報学・プログラミング

ベイズの定理にもとづく予測法のさまざまな応用について書いている. ベイズの定理そのものや,さまざまな理論については他の本を読む必要があるだろう. この本の内容はその応用に関するヒントといってよいだろう.

ビジネスなどにやくだてられている例も,もちろんとりあげられている. しかし,異性の行動分析とか家庭での利用とかいう,むしろ,あたまの体操的な話もとりあげられている. ベイズの応用に関する軽いよみものという雰囲気であり,他にはない貴重な本だといえるだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: ベイズな予測@ [bk1] ベイズな予測@Amazon.co.jp

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2011-08-21

生活:住宅・設備, 環境・エネルギー

1 週間ほどまえ,夜ねるまえに自宅の太陽光発電の状況をみようとして,ディスプレイのボタンをおした. 2 日ほどまえの午前に急に発電がとまっているようにみえた. だいたい毎日,状況をチェックするようにしているのだが,このときはそれが 2 日ほどぬけていた. そのあいだに停止していたのだ. あわててシャープに連絡をとって,修理をたのんだ.

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書評:環境・エネルギー, 環境・エネルギー

著者は,石油はもうすぐなくなるが石炭はもうしばらくもつ,太陽光や他の再生可能エネルギーは日本のせまい国土では拡大できないなど,エネルギーに関するさまざまな 「ウソ」 をあばいていく. 原子力に関しては日本の原子炉が地震によわいことをのぞいて 「軽水炉は安全」 といっているが,これはこの本が出版されたのが 2009 年だからであり,いまならおなじことは書けないだろう. しかし,それ以外は現在もあまりかわっていない. 原子力のかわりに 「再生可能エネルギー」 にたよれないならどうしたらよいかをかんがえるうえで,参考になるだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 偽善エネルギー@ [bk1] 偽善エネルギー@Amazon.co.jp

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書評:思想・哲学・宗教, 思想・哲学・宗教, 社会・経済:災害・地震, 書評:社会・経済

現代思想 2011 年 5 月号の東日本大震災特集でも感じたことだが,この本を読んで,東日本大震災に関して哲学あるいは哲学者が無力であることをあらためて感じる. 佐々木 中 は震災に関して発言すべき 「知識人の責任」 があるかのようにいう圧力に反発しているが,これはこの本の企画への批判ともいえるだろう. 加藤 典洋 は,吉本 隆明 に影響をうけてきたが,いまは 池田 清彦 など,理系のひとの発言により,ひかれているという. これらはみずから無力をみとめているようなものだろう. なかには世間のトンデモ発言にまどわされているひともいて,ひとさまざまだが,いずれもあまり読むに値するとはおもえない.

評価: ★☆☆☆☆

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社会・経済:災害・地震, 書評:社会・経済

現代思想の臨時増刊の 「震災以後を生きるための 50 冊」 のなかで,すくなくとも 4 人がレベッカ・ソルニットの 「災害ユートピア ― なぜそのとき特別な共同体が立ち上るのか」 をとりあげている. この本の内容と東日本大震災とはかならずしもかさねあわせられているわけではないが,それでもこの本をとりあげているのはそれだけの内容があるとこの臨時増刊の著者がかんがえたからだろう.

2011-08-25

社会・経済:日本の再生と針路, 書評:社会・経済

ダメなのは日本ではなくてまちがった政策をとりつづける日銀やマスコミ,政府などであり,それらにまどわされずに自分のあたまでかんがえることをすすめている. 現代のことだけでなく,1929 年の世界恐慌の原因や日本ではいつそこから脱却したかなど,過去の経済事象に関してもあやまった 「常識」 をかんがえなおさせてくれる. 政治・経済などに関して選択をあやまらないことが重要ないま,ぜひ読むべき本だといってよいだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 「日本ダメ論」のウソ@ [bk1] 「日本ダメ論」のウソ@Amazon.co.jp

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2011-08-29

観光・旅行・出張:国内旅行・出張

8 月なかばに計画して 29 日から 31 日まで,菅平高原にやどをとり,上田,真田,菅平に,高齢の母をふくむ 4 人で旅行してきた. 震災後は宿がはやくからうまらないようになったという. しかし,それでも計画したのが 8 月なかばなので,やすい宿はかなりうまってしまっていた. のこっていた菅平の宿を予約した. 問題点はいろいろあったが,比較的うまくいったようにおもう.

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2011-08-31

情報通信博物館:コンピュータ館, 書評, 社会・経済

もとは 「マイコン少年さわやか漂流記」 というタイトルだったのを文庫化するときに現在のタイトルにしたという. たしかに秋葉原の話も登場するが,基本的には著者が PC ゲームを追求し,ゲームを借りてはコピーしまくり,ついには自分でもつくったり香港の店を買収したりする過程で,秋葉原の店にもかかわったということであり,アキバが中心というわけではない. アキバの店としては,マヤ電機,ソフマップ,マハーポーシャ,トライサルなど (のなつかしい名前が) 登場するが,池袋や池袋などの店も登場する. とくにこれといった内容があるわけではないが,ゲームヲタクでなくても著者のあやしい生活やビジネス体験をたのしむことができる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 怪しいアキバ漂流記@ [bk1] 怪しいアキバ漂流記@Amazon.co.jp

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社会・経済:災害・地震, 書評:社会・経済, 書評:科学・技術・自然, 科学・技術・自然

寺田寅彦の随筆は東日本大震災以来しばしば話題になる. 気になっているところに,まとめなおされて文庫として出版されたので,読んでみた. 内容は津波などの天災とくに関東大震災や国防,流言蜚語,日本人の自然観などに関する随筆集だ. そこではたしかに,著者の科学的知識と日本文化への理解とが調和している. しかし,自分の体験をそのまま書いたり,とくに調査したりせずに記憶にしたがって書いていることが,現代において特に有用なわけではない. どれもみじかい随筆なので,それほど深く追求しているわけでもない. かるいきもちで,過去のひとりの科学者のかんがえかたをなぞり,震災のひとつの記録を読めば,それなりにえるところがあるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 天災と日本人@ [bk1] 天災と日本人@Amazon.co.jp

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社会・経済:災害・地震, 書評:社会・経済

東日本大震災時にツイッターやフェイスブックなどのうえでなにがおこったかを分析している. 具体的なエピソードとしては,東京都の猪瀬副知事がツイッターをみておこした 2 つの行動,ユーストリームによる NHK 放送の再配信などがとりあげられている. デマ (流言蜚語) の問題にも 50 ページくらいをついやしている. すでに読んだことがある話題が大半であり,分析の内容にもそれほど新鮮さはないが,分析の努力には敬意を表したい.

評価: ★★★☆☆

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書評:Web とインターネット, Web とインターネット

日本の企業は古典的な 「ものづくり」 からぬけだせないでいる. 出版業界には倒産しているべき会社がいきのこっている. ネットバブルの時代にはネットビジネスが従来とはすっかりちがう,あたらしいビジネスのやりかたをもたらすようにみえたが,いまいきのこっているネット企業は従来的な経営で成功した企業であり,革新的なところはひとつもないと著者はいう. ネットは情報をタダにしたが,その結果,新聞社はたちゆかなくなっている.

著者はこういう問題点をつぎつぎにあげているが,それに対する解決策をしめしているわけではない. 不確定な社会のなかで各人がみずからかんがえて行動する,そこからうまれる多様性が社会を活性化し,そのなかから解決策がみえてくることを期待しているということだろう.

評価: ★★★☆☆

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2011-08 について

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