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DIY (日曜大工) とものづくり・実験:3 次元印刷 (3D printing)・CAD

高温多湿環境で吸水した PLA のを eBOX で乾燥させた

3D プリンタ用のフィラメント乾燥器 eBOX をもっているのだが,ながらく,つかっていなかった.しかし最近,いそいで PLA フィラメントを乾燥させる必要が生じたので,eBOX を登場させることにした. PLA の吸水率は 0.35% くらいときいていたが,この方法で乾燥させると 2.5% 以上,軽くなった. なぜそんなに軽くなるのかわかっていないが,ともかく,これで透明に印刷できるようになった.

最近,台風がちかづいた際に高温多湿になり,PLA フィラメントが異常に吸水して,透明に印刷することが困難になった. ノズルの温度をさげれば症状は軽減されるが,それでも満足な品質のものはつくれない. 最初は乾燥剤だけでなくとかしようとしたが,乾燥剤をいれてもゆっくりとしか水をはきださない. この方法で乾燥させるには 1 週間以上かかるだろう. そこで,eBOX を登場させることにした.

eBOX では常にフィラメントの重量がはかれるようになっているが,30 分乾燥させるだけで重量は 2.5% 前後,かるくなった. eBOX には乾燥剤をいれるスペースがあるが,乾燥剤は使用していない. 具体的な測定結果は 270 g から 263 g, 568 g から 555 g などだ. 後者はよく乾燥した状態から数時間だけ 3D プリンタで使用しただけなのだが,そのあいだに吸水したのだとかんがえられる. PLA の吸水率は 0.35% くらいときいていたので,それより多く吸水しているか,または揮発性の物質がふくまれているかのいずれかだろう. リールが吸水しているという可能性もある.

乾燥させるまえのフィラメントで印刷した 3D デザインシェードには一部 (またはほとんど) の場所にこまかい泡があったが,乾燥させると泡のないきれいなシェードがえられた.

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