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情報通信博物館:コンピュータ館

カラープリンタ HL-L3230CDW の「とりかえて」病

ブラザーの HL-L3230CDW というプリンタをつかっているのだが,本体に付属していた黄色のトナーが空になったので交換した. ところが,ふたたびおなじトナー・カートリッジの交換がもとめられる. もちろんトナーはフルにはいっているはずなのだが,なかなかこの状態からぬけだせなかった. これは病気 (ファームウェアの不具合) といってよいだろう.

印刷がとまるまえ,3 色のトナーがほぼ均等につかわれていることがわかっていた. そして,表示されたメッセージでは,なくなったのがどの色だかわからなかった. そこで MacBook でプリンタの状態をしらべると黄色が最初になくなっているらしいことがわかった. そのため,黄色をリサイクル・トナーに交換した. そしてふたをしめると,今度ははっきり黄色のトナー・カートリッジの交換がもとめられる.

これはカートリッジに問題があるのではないかとかんがえた. カートリッジには電話番号が書いてあるので,そこに電話することもかんがえたが,きょうは日曜日なのですぐには電話できない. さいわいもうひとつ,つかいかけの黄色のトナー・カートリッジ (こちらはリサイクルでない互換品) があったので,そちらに交換してみた. ところが,表示されるメッセージはかわらない. カートリッジが 2 つともおかしいとはおもえないので,プリンタ本体の問題をうたがった. メッセージはプリンタのふたをしめるとまもなく表示されるから,ちゃんと状態をセンスしていないようにみえる.

プリンタの問題なら,ブラザーのサイトに解決策があるだろう. そこで「トナー交換のメッセージが表示されました」というページをみると,純正品でないトナーを使用するとこのようなメッセージが表示されることがあるので,純正品に交換することをすすめている. しかし,その手にはのらない.

黄色のトナー・カートリッジは 2 個しかないが,ほかの色ならある. まずは,本来は黒専用のドラム・ユニットにとりつけるはずの黒のカートリッジを色物用のドラム・ユニットにとりつけたものを,黄色のかわりにとりつけてみることにした. さいわい,これで黄色の交換をもとめる状態からはぬけだして,もうすぐシアンの交換が必要になるというメッセージが表示された. 問題がないはずの黄色のカートリッジには文句をつけて,ドラムユニットとのくみあわせがおかしい黒のカートリッジは文句をいわないのは妙だが,ともかく状態がかわればしめたものだ. 黒のカートリッジを黄色にもどしてみた. 今度はしばらく時間がかかったので,プリンタは黄色のトナーの状態をちゃんとしらべているようにみえる. その結果,印刷可能な状態になった. つまり,問題は解決した.

黄色のトナーだけが不足しているのなら,たぶんこのような状態にはならなかったのだろう. 他の 2 色もほぼ同時に不足した状態で黄色を交換すると問題がおこりうるということだとおもわれる. ファームウェアがこのような「まれな」状態にはきちんと対応していないのではないだろうか? ブラザーのサイトでは純正品に交換することをすすめているが,純正品ならなぜこの状態からぬけだせるのか,あるいはぬけだせないのかはわからない. いずれにしても通常のユーザならブラザーに連絡する必要があるが,純正品でなければサポートをうけることができないということかもしれない. ともかく,おなじことが再度おこりうるので,ここに記録しておくことにした. もしかしたら,ほかのひとにもやくにたつかもしれない.

2022-5-9 追記:
きょうトナーのメーカーに確認したところ,マゼンタのトナーは無償交換することになった. 色物のかわりに新品の黒のトナー・カートリッジをいれれば問題が解決することはあるが,そのトナー・カートリッジをふたたび空になった黒のトナー・カートリッジのかわりにいれてもつかえない場合があるということだった. したがって,もしこの方法をためす場合には,捨てても惜しくないできるだけ安価な新品のトナー・カートリッジをつかうのがよいだろう.

キーワード: トナーカートリッジ, Brother, カラーレーザープリンター, トナーカートリッジ, ドラムユニット, リサイクルトナー, 非純正トナー, 純正品

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