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DIY (日曜大工) とものづくり・実験:3 次元印刷 (3D printing)・CAD

「シングルトン連続生産」ということば

螺旋 3D 印刷と乱数を使用したジェネラティブ・デザインによって,1 個ずつかたちや模様がちがうものをデザインしなおすことなしにつくることができる. このようなものづくりにすでになまえがついているのだろうか? こういうものづくりの方法をかんがえたのは私が最初ではないだろうが,それにつけられたなまえをみつけることができない. そこで,すこし,あれこれしらべた結果,「シングルトン連続生産」ということばはどうかとおもった.(最初は「シングルトン多量生産」と名づけたが,その後「シングルトン連続生産」にあらためた.)

ものづくりの方法としては古典的な「少品種多量生産」や「多品種少量生産」ということばがあるが,1 個ずつちがうものをたくさんつくるのはまず「多量生産」または「中量生産」であるはずだ. 多量生産というためには本来は月産 1 万個くらい生産できる必要があるだろうが,3D 印刷でそれを実現するのはむずかしい. 月産 1000 個程度だと中量生産になるのではないかとおもうが,それでは意図がわからなくなるので,やはりことばとしては多量生産のほうがよいだろう.

より問題になるのは 1 個ずつちがうものをつくることをなんとよぶかだが,これをみじかいことばで表現するのはむずかしい. ようやくかんがえついたのが「シングルトン」だ. ほんとうはこれを日本語らしく訳したいところだが,適当な訳語がみつからない. そこで,とりあえず「シングルトン多量生産」ということばをつくった (が,その後「シングルトン連続生産」にあらためた). このことばによって,再設計することなく 1 個ずつかたちや模様がちがうものをたくさん (中量) つくること (技術) を表現しようというわけだ. 多色の 3D プリンタを用意すれば色も 1 個ずつかえることができる.

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