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DIY (日曜大工) とものづくり・実験:3 次元印刷 (3D printing)・CAD

コラボレーションがうまくいかないのはアジャイル型ものづくりにならないから ?!

日立を退職して以来,いろいろなひとや組織とのコラボレーションをこころみてきた. しかし,まだひとつも成功していない. その理由はいろいろあるとはおもうのだが,とくに従来型のものづくりを想定している相手とのコラボレーションがうまくいかない理由は,こちらがアジャイルなものづくりをしようとしているのに,相手はウォーターフォール的なものづくりを想定しているからではないかとおもえてきた.

3 年くらいまえからデザイナとのコラボレーションを何度もこころみてきたが,うまくいかない. そのひとつの理由は相手が私を従来型のものづくりにとりこもうとすることにあるようにおもえる. デザイナは通常は螺旋 3D 印刷部分のデザインに直接かかわろうとはしないが,それとくみあわせる部分 (部品) をデザインして外注しようとする. つまり,そこは従来型のウォーターフォール的なものづくりをしようとする. デザイナはその部分のウェイトをたかくして,自分の仕事の価値をたかめようとする. したがって,螺旋 3D 印刷をつかっていても,全体的には従来型のものづくりになってしまう.

3D 印刷だけでそんなにカッコいいものはなかなかつくれないが,3D 印刷でつくれない部分をウォーターフォール的にすることで螺旋 3D 印刷がいきなくなってしまう. たしかに金属部品など,他社に特注した部品とくみあわせることで魅力的にみせることができるだろう. デザイナの主張するところでは,3D 印刷以外の部分をカッコよくすることで売れるようになるという. しかし,外注するにはきちんと仕様をきめて発注する必要があるし,かなりの待ち時間が発生する. しかも,デザイナ中心につくった部分はアジャイルに変更をくわえることができない. だから,そういう部分があることによってアジャイルなものづくりは不可能になり,螺旋 3D 印刷の重要な特徴をだめにしてしまう. これまではこのように分析的にかんがえていたわけではないが,特徴をいかそうとした結果,コラボレーションがなりたたなくなってきたのだとおもう.

螺旋 3D 印刷の特徴をいかしたアジャイルなものづくりをするには,コラボレーションをあきらめなければならないのかもしれない.

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