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インテリア・家具・機器の博物館:カメラ (写真機,ビデオカメラ)

3D デザインランプの写真のためにまた買ったカメラ X100

Yahoo! shopping の店におく 3D デザインランプなどの商品写真をとるためにいろいろためしてきたが,最近いきついた結論を実現するためにフジフィルムの X100 というカメラを買った. その結論とは,特殊なことをしなくてもある程度のダイナミック・レンジを確保できるようにするべきだということだ. そのために必要なのはおおきな撮像素子をそなえているということであり,APS-C サイズの素子をもつなかで比較的やすいカメラということで,X100 の中古品を買った.

最近までしばらくのあいだ,デイシンの店のためにカシオの EX-ZR3100 というカメラをつかってきた. しかし,LED 電球など,つよい光をだすものの写真をとるにはダイナミック・レンジをひろげることが必要だとわかり, そのためにはむしろスマホのカメラと HDR 写真用アプリをくみあわせるのがよいとかんがえて,ためしてきた. しかし,もともと撮像素子がちいさくてダイナミック・レンジがせまいスマホのカメラのダイナミック・レンジをひろげてみても,ブレたりして,あまりうまくいかない. 三脚をたててゆっくり撮影してもみたが,スマホは軽すぎて,三脚で安定しない.

X100-1908.jpgそういうわけで,撮像素子がおおきくてやすいカメラをさがすことにした. 撮像素子がおおきければ,特殊なことをしなくてもひろいダイナミック・レンジが確保できるからだ. その結果フジフィルムの 2 種のカメラが浮上し,そのうちの X100 を買うことにした. 「一眼」でないカメラのなかで APS-C サイズの撮像素子をもつものは比較的すくないが,これらのカメラはそこに属している. 前回買った EX-ZR3100 は 1 万円くらいだったが,近年カメラに 1 万円かけたのはこのときだけだ. ところが,今回は 3 万円ほどかけた. X100 には後継機があるが,それだと中古でも 10 万円ちかくする.

X100 をためしてみると,印刷したり通常のディスプレイで表示したりするには十分なダイナミック・レンジが確保できる. HDR でさらにひろげても,これらの環境ではいかされないだろう. ただし,第 1 に LED 電球などの写真をとるにはくふうが必要であり,第 2 にダイナミック・レンジをひろげてとった写真をダイナミック・レンジのせまいメディアできれいにみせるためにはその圧縮加工が必要だ.

第 1 に,写真のとりかたとしては,ISO を 3200〜12800 (このカメラの最大) にし,絞りは F16 つまりもっとも絞った状態にする. ISO をおおきくするのはダイナミック・レンジをひろげるためであり,絞るのはできるだけ商品全体にピントがあうようにするためだ. 手ブレをさけるためにシャッター速度は 60〜125 にする. こうやってとった写真は一見するとかなり暗くみえる.

photoEditor.jpg第 2 に,こうやってとった写真を加工するのだが,暗い部分がディスプレイではみえにくいので,いささか苦労する. X100 はズームがないこともあり,商品はややちいさめにうつる. そこで,最初に商品の部分だけきりだしているが,さきにあかるさを調整してからのほうがよいかもしれない. あかるさの調整は単純にやるとせっかくダイナミック・レンジをひろげた意味がなくなるので,非線形変換が必要だ. Macintosh でこれをかんたんにやる方法は「写真」アプリの編集機能をつかうことだ. 直線の一部をポインティング・デバイスでつまみあげて曲線にするだけで非線形変換することができる.

どのような非線形変換にするかは写真によってかえる. 通常は上記の直線上の 1〜2 箇所をもちあげるが,非常にあかるい部分と非常に暗い部分とがあって中間があまりないときは,N 字にちかい極端な変換をつかうこともある.中間の部分はコントラストが逆転しておかしなことになるが,それがほとんどなければ全体が不自然にならずにすむ.

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