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フライト中にみたアジアの映画 2 本

最近は映画をみるよりほかのことに時間をつかいたいので,フライト中にもあまり映画をみて いなかったが,今回,ひととおり仕事がおわったところで映画を 2 本みることにした. タイトルの意味もよくわからないが,ひとつは Cinta Paling Agung という,マレーシアとインドネシアにまたがる話,もうひとつは Schandaal という Bolliwood らしい映画だ. いずれも日本ではあまり目にしないので,こういう機会にみることにした. どちらも日本語字幕がついている.

Cinta Paling Agung は結婚式のシーンからはじまるが,すぐに 9 年後の倦怠した 関係の夫婦の会話になる. 夫婦ともムスリムであり,夫は 4 人まで妻をもつことが ゆるされる. 妻への愛情がなくなった夫は 2 人めの妻をむかえたいと妻にきりだす. 婚約者にも妻がいることは話している. その夫としては真摯にできるだけのことをしているが,妻はたえられず,離婚をいいだす. 婚約者の父は夫がきちんとイスラム法にしたがうことをもとめ, また,婚約者は自分が原因で家庭がこわれそうになっていることになやむ. 結局,これまで <スカーフ> をしていなかった妻子がより経験なムスリムになり, こわれそうになっていた家庭を回復するところで話はおわる.

みながイスラムに忠実になることで問題を解決するというストーリーになっているが, イスラム法ではゆるされている一夫多妻が実現されず,ムスリムでなくてもそうしたであろう やりかたで解決している. 婚約者の父はイスラム法にしたがうことをもとめているが,夫となるものは家族をよい方向に みちびくべきだという,ムスリムでない私がみても妥当なことをいっている. 東南アジアでもムスリムもいればそうでないひともいて,映画を成功させるには,そのおおくを 納得させる必要があるのだろう. 現代アジアのムスリムの生活を理解することにもなり,日本人がみてもよい映画ではないかとおもう.

CINTAPALINGAGUNG.jpg Shaandaar-Official-Poster-2.jpg

Shandaal のほうは,王子の戴冠式の直前に王子が弟たちの陰謀によって馬車からがけに 転落して死にかける. 王子の婚約者にあこがれる貧乏劇団の役者が王子にそっくりであり,こまっていた家来によって 王宮につれてこられて,かえだまを演じることになる. その役者が王家にあった 2 つのいさかいを解決したところでほんとうの王子にもどすのだが, 最後は婚約者や王子の家族がその役者のところにもどってくるというところで話はおわっている.

コメディであり,Bolliwood 映画でよくある,しばしばおおくの役者とダンサーがおどりまくる ミュージカルになっているが,シリアスな問題をうまく解決して happy end にしている. 実際にはとてもできることではないが,真摯に問題にたちむかう態度の重要さが強調されている.

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