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DIY (日曜大工) とものづくり・実験:3 次元印刷 (3D printing)・CAD, 数学・計算・情報学・プログラミング:人工知能・複雑系と人工生命

Pritrbot によるセル・オートマトン風パターン

Rostock MAX のホットエンドの修理に失敗して,とりあえずつかえなくなった. かわりに Printrbot Plus をつかってセル・オートマトン風のパターンの印刷をこころみた. 材質として ABS でなく PLA をつかったのでだいぶちがうものになったが,2D のパターンはつかえそうだ.

Printrbot Plus では最初は ABS をつかって問題が多発した. 一番たえられないのは臭気だ. Rostock MAX ではつかえない 3 mm の ABS フィラメントがまだだいぶあるのだが,もはや Printrbot で ABS をつかう気はしない. セル・オートマトンも PLA でためしてみた. PLA でもできることがたしかめられれば研究的価値があがる.

ABS よりはパターンがこまかくなり,より糸をひきやすくなる. しかし,シミュレーションでえられたののと同様なパターンが印刷される. ABS よりは規則的だ (下の写真). ここではパターンがうえにいくにつれてせまくなっているのがわかる. 境界のない円形に印刷しているにもかかわらず,対称性がやぶれてしまう.

RIMG2229.jpg RIMG2236.jpg

1 D CA のパターンは不安定だ. そのため,円全体にきれいなパターンをつくることができない. 印刷物や印刷しているところを Makers Faire でみせる予定だが,みせるのは 2D のパターンのほうがよさそうだ. このほうが安定している. ABS よりは密に印刷しなければならないのと,Printrbot は最高速度がおさえられるようなので印刷に時間がかかるが,ともかく 2D のパターンをあれこれ印刷してみた.

RIMG2233.jpg RIMG2240.jpg

左上の写真はパラメタ選択がまだあまりうまくいっていない. 一応パターンはできているが,パターンをつないでいる糸がふとすぎるのと,同心円の間隔がひろすぎて,そのあいだの関係が疎だ. これは同心円の間隔が 0.5 mm だが,さらにひろげると同心円のあいだの関係がきれて,パターンがこわれやすくなる. 右上の写真はうまくいった例だ. 同心円の間隔は 0.4 mm にしている. このくらいちかづけると,うまくカップリングする. ABS のときのように,同心円間でカップリングしたパターンがはっきりみてとれる.

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