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DIY (日曜大工) とものづくり・実験:3 次元印刷 (3D printing)・CAD, 科学・技術・自然:計測

かんがえていたよりはるかにむずかしい ABS 樹脂による 3D 印刷の温度設定

Web などでみるかぎり,3D 印刷の際の hotend (プリントヘッド) の温度設定に関しては,たいてい,220 〜 260 ℃ くらいのあいだでうまく選択すればよいくらいのことしか書いてない. しかし,温度設定をすこしずつかえながら Pronterface で extrude してみると,2 度温度をかえるだけで,フィラメントの状態が劇的にかわることがわかる. 温度がきちんと管理できるしくみをつくる必要があるようだ.

Printrbot+ のセンサーはいいかげんなので,真の温度が何度なのかはわからない. トリマーをつけたので,それをすこしうごかして,表示温度がどれだけ変化するかをためしてみる. トリマーをほとんど最低限うごかしただけでも 5 度あるいは 10 度,表示温度が変化する.

トリマーをそれらしい位置に設定した状態で温度をあげてみる. 温度をあげすぎると,hotend からでた樹脂がもろくなっているのがわかる. これでは温度がたかすぎるのはあきらかだ.

すこしさげて 232 ℃ にしてみたが,これでは樹脂がやわらかくなりすぎるようだ. Extruder を動作させなくても樹脂が hotend から,もれでてくる. しかも,extruder でフィラメントをおくっても,おくったぶんが正確にでてこない. おくってからフィラメントがでるまでに時間がかかる. つまり,もれでた樹脂がおぎなわれるまでは,そとにでてこないということだ. これをさけるためには,樹脂が自然に hotend からもれない粘度になるまで温度をさげなければならないということだ.

230 ℃ にすると樹脂がもれでることはなくなる. これがたぶん,extruder の負荷をさげる意味では最適な状態なのだろう. しかし,実際は何度になっているかわからない. 計測するためには 300 ℃ くらいまではかれる赤外線温度計が必要だ. それなしでは,なにをしているのか,よくわからない. 赤外線温度計をつかって Pronterface で正確な温度が表示されるように校正し,温度をちゃんと管理できるようにする必要があるだろう.

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