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国内でもそのまま利用できるし,そうするべきブラウン管テレビ

テレビのアナログ放送が終了した. もう,東日本大震災で被災した東北地方をのぞいては,アンテナでアナログ放送を受信することはもはやできない. しかし,わが家でテレビのリモコンの 「アナログ」 を選択すれば,いまも以前と同様の放送画面をうつすことができる. これは,回収されつつあるブラウン管テレビをまだいかすみちがあることをしめしている.

ブラウン管テレビのおおくはアナログ放送に最適化されている. デジタル放送をその解像度がいかせるこまかさでうつせるブラウン管テレビは存在しないだろう. しかし,デジタル放送をアナログに変換してブラウン管テレビにうつすことはできる. わが家でアナログがうつるのは,フレッツテレビがデジタル-アナログ変換をしているからだ. ケーブルテレビ局のおおくでも,おなじような変換をしているだろう.

すでに回収されたブラウン管テレビの一部は,それがそのままテレビ放送受信に利用できる,アジアや中南米のくにぐにに輸出される. のこりの大半はリサイクルにまわされるということだ. リサイクルというと格好はいいが,実のところ利用できるのはほんの一部であり,再生するためにおおきな手間とエネルギーが必要だ. リサイクルするよりは,できることならそのまま利用するほうがずっとよい. そして,それは可能だ.

いまや液晶テレビも売り上げも価格も低迷しているという. そこに中古ブラウン管テレビの市場ができれば,さらに価格はさがるだろう. しかし,つかえるブラウン管テレビをリサイクルにまわすのはむだだ. リサイクルするはずの家電を再利用するために回収業者が売ったことが問題にされる事件があったが,それはむしろのぞましいことだろう. ケーブルテレビなどをつかってアナログテレビをつかいつづけられるようにして,こわれかかったアナログテレビはつかえるものでおきかえればよい. アナログテレビがうまく再利用できるしかけをつくることは可能だろう. 再利用できるものをこわしてリサイクルするのは,ばかげている.

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