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石巻の個人宅でのボランティア

ボランティアなどのため石巻にきている. 石巻の災害ボランティアセンターは,市や個人からの依頼にもとづいてボランティアを派遣している. きのうは市からの依頼にもとづいて小型バスででかけて道路側溝を浚渫したが,きょうは個人からの依頼にもとづいて,ほかのボランティアのくるまに同乗して出動した.

5 人乗りのくるまできた 2 人と,手をあげた 3 人がくみとなって,市内の個人宅にそのくるまでいった. くるまの 2 人と私は会社員,あとの 2 人は学生とこのあいだまで学生だったひと. その学生は石巻出身で,実家にもどってきてボランティアしているという. 地元のひとなので裏道や目印などをよく知っている.

依頼された家は海岸から数 100 m の位置にあり,すこし海にちかづくとガレキしかのこっていないという. その家は床上浸水したが,2 階までは水は達しなかったという. すこし道路からおくまったところにあり,その間の道にガレキやヘドロがあって,くるまがいれられないという. くるまがはいるようにすること,ガレキをかたづけることが目標だ.

くるまがいれられるようにするには,まずこわれた塀,建材や,ながれついたガレキなどをとりのぞき,重油が層をなしているヘドロもとりのぞいて土嚢袋にいれる. 土嚢袋もこわれたブロック塀もおもい. きのうよりも重労働だ.

きのう,すこし腰をひねった私は,午前はおもいものをはこぶのをひかえていた. そのかわり,土嚢袋をひらいてヘドロをいれやすくしたり,土嚢袋にシャベルでヘドロをいれたりした. しかし,午後にはかなり改善したので,一輪車の荷物はこびで土嚢袋をはこびもした.

きょうは休憩時間ごとにさしいれをもらった. リンゴジュース,お茶,みそ汁など. そして,震災時などの話をきいた.

その家には高齢者夫婦が住んでいる. それだけではとてもかたづけなどできないので,甥 (?) がたすけにきているという. きょうも叔父・甥の 2 人がともにはたらき,さしいれや話をしてくれた. ボランティアにきてもらえなければ容易にかたづけられなかったということで,感謝してもらった.

ちかくのひとはだいたい逃げられたようだが,あぶなかったひともいるという. その家は 2 方向から津波がやってきて床上浸水したという.

もうすこしはなれた場所についての話としては,小学校の体育館に避難していたひとたち,とくに高齢者が,はいってきた津波がうずをまくなかで,なくなったという. そのとき,とおくからきていたひとがこどもひとりをたすけたという.

災害時にたよりになるのはラジオだけだといっていた. ラジオをつけっぱなしていたが,電池がよくもったという. そのときも地震や楽天のニュースをやっていた. 私自身も災害時にはすくなくとも Web よりは放送 (ワンセグ) がほしいとおもった. iPhone ではワンセグをみることができない.

だいぶハードだったが,午後 4 時まえにはだいたい依頼された仕事をおえることができた. まだこまかいガラスや陶磁器などの破片をとりのぞく必要があるかもしれないが,だいたい整地して,くるまがとおれるようにした. また,庭のガレキもほぼかたづけた. 雨もふってきたので,それで終了となった. きょうは「観光」はしないことにしたので,これで終了して古川にもどる.

2011-5-22 追記: この日に一輪車やヘルメットなどの機材を借りたのが石巻専修大学のなかにある倉庫だ. この倉庫の様子がビースボートのブログ 「ボランティアの活動 「ストアー」編」 にえがかれている.

関連項目 (2012-9-9 追記):

キーワード: 東日本大震災, 東北地方太平洋沖地震

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