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大胆なタイトルだが,ほころびがみえる ― 坪田 知己 著, 「2030 年 メディアのかたち」

この本の内容は 2002 年にはだいたいできていたというが,出版されたのは 2009 年だ. 最近の変化はとりいれられていない. 30 年前をかんがえてみれば,30 年後のメディアのかたちを予測するのがどれだけ困難かがわかるが,著者はあえてタイトルに 「2030 年」 をいれている.

著者がとらえているのはおもに,大型コンピュータからパソコンへというような,「集中」 から 「自律・分散」 へのながれだ. グーグルやアマゾンにはふれているが,それらがもたらした,ある意味での分散から集中への逆行にはふれていない. 著者にとっては 1 人 1 人にとって最適なサービスが提供される (つまり,マス・カスタマイゼーション) ことであり,サービス提供者が寡占的かどうかが問題ではないのだろう. しかし,それならもうすこし説明をくわえてもらわないと,うまく理解することができない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 2030年 メディアのかたち@ [bk1]2030年 メディアのかたち@Amazon.co.jp

注記: BK1書評Amazon.co.jp書評 に投稿しています.

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