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生活:住宅・設備, インテリア・家具・機器の博物館:照明器具・ライティング

なぜ LED 電球にそんなにさわぐのか?

最近,LED 電球が以前よりやすくなったというので,話題になっている. やすくなったといっても 3000 円くらいするし,実は電球型蛍光管とくらべてそれほど性能がよいわけでもない. 電球型蛍光管との性質のちがいをいかせばつかいみちはあるだろうが,白熱電球のかわりとしてはまだ電球型蛍光管のほうがよい. 私は電球型蛍光管を 20 年以上つかってきたが,まだこのさきもつかいつづけるつもりだ.

照明で重要なのはあかるさや省エネ性能だけではない. それとならんで重要なのが演色性だ. ひかりをあてたときに,どんな色のものでも色がただしくみえる必要がある. この点でまだ LED 電球 (写真左) には弱点があるようだ.

電球色の LED 電球は演色性がたかいというが,実はこれは青い光をフィルタしているからだという (「低消費電力&長寿命だが 「理想の万能電球」 ではない」). そのため,電球色のものは効率がわるく,電球型蛍光管 (写真右) とあまり差がない. 電球型蛍光管とくらべると寿命は 7 倍くらいあるが,価格も (7 倍まではしないが) ずっとたかい.

LEDlight.jpg FluLamp.jpg

電球型蛍光管も 20 年まえにはいろいろ問題があった. 安定器が内蔵されているために,おもくておおきかった. そのため,器具によってはつかえなかったし,つかえるばあいでも,白熱電球をつかったのとはまったく雰囲気がかわってしまっていた. それが,いまでは東芝のものなどおおきさも光の雰囲気も白熱電球にそっくりになった. LED 電球もしだいにこういうみちをたどっていくのだろうが,いまは先行した電球型蛍光管をおきかえられるところまで到達していない. エネルギー性能がそれほどかわらないのだから,当分は電球型蛍光管をつかいつづけることにしようとおもう.

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