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知的生産とリテラシー, 社会・経済

ひさしぶりの神田書店街 ― 三省堂は退屈だった

最近,本を買うときはたいてい Web をつかっている. 以前はしばしば神田にいっていたが,ほとんどいくことはなくなっていた. 学士会館で同窓会があったついでに 1 時間強,書店をぶらついてみたが,あまりめぼしい発見のないままにおわってしまった.

Sanseido-Kanda.jpg よく神田にいっていたころは,いけば何冊かおもしろい本を発見して,買ってかえってきていた. 最近は Web で本をみているので,書店にいっても以前よりあたらしい情報がすくないのはやむをえない. しかし,そうはいっても Amazon や BK1 ではみつけにくい本もあるはずだ. それを期待して神田をあるいてみた.

とはいっても,時間はかぎられているので,三省堂だけをみた (写真は 「鴨東記: 街の想い出(9) 神田・御茶ノ水界隈その2 三省堂書店神田本店」 から借用しました). まず 1 階で雑誌をみた. 最近は雑誌も Amazon でみてはいるが,最新のものはまだみていない. しかし,雑誌に関してもとくに買いたいものはみつからなかった.

それから,科学・工学書がある 5 階にエレベータであがった. かなり閑散としていて,活気は感じられない. 棚はひととおりみたが,あまりおもしろい本はみつからなかった. とくにがっかりしたのは,コンピュータ関係の専門書のしなぞろえが期待していたよりわるいことである. プログラミング言語についてみると,C, C++, Java というような人気のたかい言語の本はおおいが,マイナーな言語についての本はわずかしかおいていない. 他の分野についても同様である. 私にとっておもしろい本はすくない. 洋書についても同様だ. ここで洋書を買うひとがすくないからだろうが,あまりに棚がせまい.

4 階以下におりていくと,人出はもうすこしおおい. しかし,買いたい本があまりないことは同様である. すこし目をひいたのは若手による哲学書のコーナーがあり,東 浩紀 をはじめとする著者の本がならべられていたことである. ここでは,もっと時間があれば,じっくり手にとってみたいとおもった.

単に三省堂をえらんだことがまちがいだっただけなのだろうか? それとも,Amazon で推薦される本をたどっていくのにくらべると,書店で本をさがすことじたいが魅力のない行為になってしまったのだろうか? そうだとすると,今後,和書についても Google などで内容をみることができるようになると,書店にくる意味はますます,うすれてしまう. いずれにしても,不毛だった.

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