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ナレーションなしで複雑な心理や政治をえがく 「篤姫」

ベタベタにナレーションをいれる大河ドラマがおおいなかで,「篤姫」 はナレーションなしで複雑な心理描写や政治的なうごきを表現しようとしています. そのため,視聴者にわかりやすいセリフにたすけられているばあいもありますが,ときにはセリフすらなしでそれらを表現しなければならなくなっています. 役者とくに篤姫役の 宮崎 あおい にはむずかしい演技がもとめられています. その一方で,解釈にも幅が生じていて,このドラマをより表現上ふかいものにしています.

Atsuhime-Iesada.JPG ナレーションをいれないことにしたのがなぜなのかは,きいていません. しかし,このドラマのひとつの焦点が家定と篤姫との夫婦関係にあり,こどももみている大河ドラマにおいてそれをナレーションが解説するのは不適切だという事情があるものとおもいます. (写真は篤姫の表情がおもしろいのでコピーしてきました.)

ナレーションをいれないことで,演技にもとめられるものがおおくなり,かつ解釈に幅が生じていることは,たとえば 7 月 6 日の放送のつぎの場面からもみることができます. 篤姫は父である 島津 斉彬 からの書状をうけとりますが,あえてそれを読まないまま,江戸城のおもてにでむき,一橋派である父ではなく家定にしたがうという決意を家定につたえます. なぜ書状をよまないのか,なぜ禁をやぶっておもてにでむいて家定に面会したのか,それはすべて篤姫の演技にゆだねられています. しかも,書状をまえに苦悩する篤姫にセリフはありません.

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