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情報源の選択 ― “ひと” の選択を中心として

あふれる情報のなかから,ほしいもの,必要なものをどうやって選択するかということは,情報化がすすんだ現代におけるおおきな課題です. 情報の選択のしかたとして情報源を単位として選択するやりかたがあります. 情報源というのは,特定のひと,特定の新聞・雑誌・放送局などです. ここでは情報源としての “ひと” に焦点をおいて,情報源の選択についてかんがえてみます.

現代の世界にはさまざまな情報があふれています. “情報化” がすすむまえにくらべてどれだけの情報があふれているかについては,(もう,すこしふるい本になってしまいましたが) リチャード・ワーマンの 「それは 「情報」 ではない」 (MdN Corp., 2001) にいろいろな数値がならべられています. (この本と重複している部分はおおく,またさらにふるいのですが,ワーマンの本のなかで 「情報選択の時代」 (日本実業出版社) もおもしろい本でした.)

あふれる情報のなかから,ほしいもの,必要なものをどうやって選択するかということがおおきな課題です. 情報をこまかくわけてバラバラにし,そのなかから検索するのが Google などの検索エンジンのやりかたです. しかし,このやりかたでは情報の構造がこわされてしまうため,ほしい情報がどこにあるのかがわかりにくくなってしまいます. 情報をいったんバラバラにしたうえであたらしい構造をあたえる方法として私がこころみてきた軸づけ検索がありますが,それはここでのテーマではありません. 情報がもともともっている構造をいかすひとつの方法は,情報を情報源ごとにまとめてあつかう方法です. 情報源をまとめてあつかうときには,情報源をどうやって選択するかが課題になります.

“ひと” という情報源のネットワークをあつかうためのしくみのひとつとして SNS (ソーシャル・ネットワーキング・サイトまたはソーシャル・ネットワーキング・サービス) があります. SNS においてはほしい情報を “ひと” を単位としてアクセスします. すでに Web 上にある情報だけをアクセスする検索エンジンとはちがって,SNS においてはすでにある情報をもとにして “ひと” をみつけだし,そのひとからまだ書かれていない情報までききだすことができます. 「人力検索はてな」 におけるような人手による検索も,“ひと” からまだ書かれていない情報までききだせるしかけだということができます. ただし,おおくのばあいは Web へのリンクがあたえられるだけですが…

情報源が雑誌や本であれば,書店にいって棚を検索することになります. また,情報源が放送局であれば,テレビやラジオで 「選局」 という操作をする必要があります. この選局という操作については 「空間内に配置した情報源からの選択とナビゲーション」 において,あらためてかんがえてみたいとおもいます.

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