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言語・コミュニケーションとネットワーキング:voiscape, オーディオ博物館, 情報通信博物館

大学の講義で活躍したエレコムのヘッドフォン用赤外線トランスミッター

会社づとめをしていますが,年に 2~4 コマほど大学で講義する機会があります. 会社で開発した技術などをネタとしてつかって講義しているので,私が開発してきた遠隔会話のためのメディア voiscape (ヴォイスケープ) も登場するのですが,voiscape をとりあげるからにはデモをしないとおもしろくありません. しかし,ヘッドフォンできいてもらう必要があるので,比較的人数がすくない (40 人程度) とはいっても容易ではありません. これは,そのためにつかったコードレス・ヘッドフォンについての話です.

人数がおおいときのデモのために,会社では Sony (ソニー) の MDR-IF140 というコードレス・ヘッドフォンを用意しています (ただし,めったにつかうことはないのですが…). voiscape をためしてもらうには,ほんとうはヘッドセットのほうがよい,つまりマイクがついている必要があるのですが,ヘッドセットを用意してもなかなかしゃべってもらえないばあいもあるので,そういうときにはヘッドフォンをつかったデモをしています. このヘッドフォンはアナログ赤外線によってトランスミッターから信号をうけます. 一方,たまたま個人的にエレコムの EHP-83RSV というコードレス・ヘッドフォンをバーゲンで買っていました. これはむしろためしに買ったのであって,つかうことはめったにありません.

MDR-IF140.jpg EHP-83RSV_02.jpg
MDR-IF140 と EHP-83RSV

この 7 月の講義でコードレス・ヘッドフォンをつかうことにきめて,MDR-IF140 用のトランスミッターをさがしたのですが,たまたまみつかりませんでした. そこで,やむなく EHP-83RSV 用のトランスミッターをつかうことにしました. このトランスミッターを MDR-IF140 とつなぐテストをしてみたところ,良好でした. エレコムのヘッドフォンは音質がわるいのですが,それはトランスミッターのせいではなかったようです.

アナログなのでノイズがはいることはさけられないのですが,とくに問題のない程度だと感じました. 音にうるさいオーディオ屋さんであれば,けっしてアナログ赤外線ヘッドフォンをデモにつかうことはないでしょう. デジタル赤外線ヘッドフォンのほうがずっと音がいいことはわかっているのですが,高価なので安価なアナログ赤外線ヘッドフォンを買っていました. 私はオーディオ屋ではないので,それでもよいとおもっています.

そこで,MDR-IF140 とエレコムのトランスミッターというくみあわせでデモをおこないました. MDR-IF140 は 6 個しかないので,交代できいてもらう必要がありました. てぎわはあまりよくなかったのですが,なんとかデモをこなすことができました. デジタル赤外線ヘッドフォンだったら,こうはいかなかったでしょう. つまり,アナログだからこそトランスミッターに他社のヘッドフォンをつないでならせるのでしょう.

キーワード: デモンストレーション, 赤外線ヘッドホン, コードレスヘッドホン, IRヘッドフォン

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