CoursePower では個別に情報を配布するのがむずかしい (追記-訂正つき)

遠隔で試験をするとき Google Classroom をつかえば比較的容易にできるのだろうが,それがつかえないので Google Spreadsheet の答案用紙を 1 人ずつつくって配布する際に,そのリンクを CoursePower をつかって知らせようとした. ところが,CoursePower にはそのためにうまくつかえるしかけがないようだ.

別項に書いたように遠隔で試験の答案用紙を配布する必要が生じた. そのために G Suite ではたぶんメールしか方法がないので,もっと一覧性があるやりかたにするため CoursePower をつかうことにした. CoursePower でこのようなことをするための方法としておもいついたのはつぎの 2 つだ.

第 1 はひとつの教材をつくって,それに学生ひとりひとり個別の情報をつけて配布する方法だ. 教材の種類としては「レポート」を選択するのが比較的単純だとおもえる. レポート課題は全員におなじものしか配布できないから,課題は事実上 空にして,評価コメントとして答案用紙へのリンクを書いて配布した. 課題のところに試験問題をいれなかったのは,さきに答案用紙をわたすと課題がかきかえられない (つまりあとから課題をあたえることができない) からだ. 「レポート」が学生にどのようにみえているかわからないまま配布したので,わかりにくかったとおもう. それでも,この方法でなんとか個別のリンクを配布できた.

(2022-1-19,21 追記-訂正:) 昨年は「レポート」をつかって情報を配布したが,「フィードバック」をつかうほうがすなおなようだ.今年度 (2021 年度) はそれをつかってみた. これが CoursePower に用意された個別配布の方法なのだろうが,「フィードバック」ということばにまどわされて,昨年は気づかなかった.

第 2 は,選択しなかった方法だが,ひとりひとり,べつの教材 (「レポート」) をつくる方法だ. この方法ではレポート課題としてリンクをわたせばよいから,そこはすなおだ. しかし,いちいち教材をつくる手間もかかるし,配布先の選択にも手間がかかるので,適当な方法ではないとかんがえた. 第 1 の方法とくらべてこちらのほうが手間がかかるおもな理由は,ひとを指定してからわたすべき情報 (リンク) を指定するのでなくて,わたすべき情報 (レポート) をさきに指定しなければならないことだ. 指定のしかたにもっと柔軟性があれば,こちらのほうが楽にできるかもしれない.

どちらの方法も CoursePower で想定されていないつかいかたであり,もっとすなおな方法でリンクを配布したほうがほんとうはよいのだろうとおもう. すなおな方法のひとつはメールを学生ひとりひとりにだす方法だが,これも配布先を一括管理できないなどの問題があるので採用しなかった. ただし,個別にメールできいてきた学生にはメールでこたえた.

CoursePower で想定されていないつかいかただからこのように手間がかかるし,わかりにくいわけだが,ツールはもうすこし汎用性があるべきだとおもう. Google Classroom ならもっと汎用性があるだろうが,つかっていないので,Google Spreadsheet で問題・答案用紙をつくったときにほんとうにうまくいくのかどうかはわからない.

2021-1-9 追記:
答案用紙を学生がコピーしてつかうのであれば,もっとかんたんにできるだろう. それについては別項に書いた.

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