教室での試験にもつかえる (?!) Google spreadsheet での答案提出

工学院大学での遠隔での試験の答案用紙を Google spreadsheet でつくった. スプレッドシートをつかうことにはいくつかの利点があった. 来年度は紙での試験にもどる可能性がたかいが,教室での試験にもスプレッドシートがつかえれば利点があるとかんがえられる.

遠隔試験で Google spreadsheet を採用した最大の理由は,学生がなにをしているかほとんどわからない環境のなかではそれをつかうことである程度,学生の様子を知ることができるということだ. 学生が答案の一部を書くと,すぐにそれが教員につたわる. それをいちいち把握する必要はないが,ときどきみれば学生の様子がわかる. ただし,実際には試験中に答案をひらいてみることはなかった.

試験中に学生から質問をうけることがあるが,その際にも答案がみられることが利点になるだろう. ただし,それも今回は必要なかった. そもそも質問をタイムリーに把握し,こたえることが先決だが,それがあまりうまくいっていなかった. 質問は Google hangout でうけたが,質問されたことを把握するまで,またこたえるまでにだいぶ時間がかかってしまった. Google hangout にかぎらずチャットで質問を受けると質問者の答案を特定するのにも時間がかかるから,それにアクセスする必要が生じてもあまりうまくはいかないだろう. 質問がすぐに把握できるようになり答案とうまく連携できれば,答案がリアルタイムでみられる利点がいかせるだろう.

スプレッドシート上で採点すれば採点結果の集計も容易になるが,よりおおきな利点はスプレッドシート上で添削するとコメントをかえすのが楽になるということだ. 同様のコメントを複数人にかえす場合,手書きするのは苦痛だが,スプレッドシートならコピペすればずっと楽になる. 最初はそれをかんがえずに採点していたので,すでに書いたことをコピーしようとしても,コピー元がみつけられなかった. コピペがやくにたつことを認識してからは,別紙 (Word) にコメントをコピーしておいて,そこから他の答案にコピーするようにした. コピペできることは教室で試験をする場合にも利点になる. 来年度は教室の試験でこの方法がつかえないものかとかんがえている.

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