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DIY (日曜大工) とものづくり・実験:3 次元印刷 (3D printing)・CAD

3D プリンタ 「Printrbot Plus」 のくみたて その 2

DIY の 3D プリンタを買って 3 週め,先週のくみたてのようすは 「3D プリンタ 「Printrbot Plus」 のくみたて その 1」 に書いたが,そのつづきを書く. ようやく,ほぼくみたておわったが,まだ問題がのこっているので,テストは来週にもちこすことにした. 今週は 1 日半くらいかけたので,くみたてに,すでにあわせて 2 日以上かかっていることになる. なれていればもうすこしはやくできるだろうし,自己流でやるひとは 5 時間でくみたてられたと書いているが,あとでなやむのもいやなので,慎重にかまえている.

DSCF2479.jpg 先週くみたてをつづけられなくなったのは,ひとつは夜になってしまったこと,もうひとつは結束バンドがたりなくなったことだ. そのため,まずきのう (土曜日) の朝,結束バンドを買いにいった. ホームセンター (島忠中野店) には Printrbot に付属していたものよりはふとい結束バンドしかないようだった. ながさ 150 mm,幅 3.6 mm のものを買った. これで z 軸のためのベアリングを合板に結束する.

0180120000062.jpg結束バンドだけでなく,あわせてスパイラル・チューブも買ってきた. ながすぎる電線,多数の電線をたばねるのに,キットで想定しているのは結束バンドをつかうことだが,これはかならずしもうまくいかない. それにかわる方法としてスパイラル・チューブをつかってみた. 内径 5 mm のものと 8.5 mm のものを買ってきたが,前者のほうがつかいやすかった. x 軸のモータやセンサからの線をひとまとめにし,extruder (押出機) からの線をひとまとめにするのには,ほそいチューブのほうがよい. 巻くのがけっこうめんどうだったので,もっと楽な方法をかんがえたほうがよかったかもしれないが,ともかく,これで線をまとめることができた.

まずは買ってきた結束バンドでベアリングを固定し,x 軸のためのモータのとりつけにかかる. ところが,書いてあるとおりにくみたてると,ギアが結束バンドにぶつかってしまう. やむなく,すこしギアをうかせるために木の部品にちいさな木片を接着することにした. 3 か所に木片をはさむのだが,あつさをそろえるために,部品をはずしたあとの合板にたくさんのこっている十字架を 3 つつかうことにした. ただし,1 か所は十字架をそのままつかうことができたが,あとの 2 か所ではじゃまになるので,十字の部分はきりおとした. こんなことをやっているうちに,時間がどんどん,たってしまう (下の写真は左が Printrbot のサイトにある本来のとりつけかたの写真である. 右が今回のものであり,十字架がひとつ,うつっている).

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つぎは x 軸のためのベルトはりだ. これはとくに問題なくできたが,調整にすこし時間をかけた. はじめたのが午後だったので,ここで土曜日につかえる時間はほぼおわってしまった (以下の写真はみな Printrbot のサイトから).

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きょう (日曜日) は extruder という部品のくみたてからはじまった. まだつかっていなかった合板から部品をはずして,くみたてる. ここに 1 個モータがつくはずなのだが,そのモータがどこにあるかがわからなかった. まちがえて台座につけてしまっているのがわかったので,それをはずして,つけなおす. ところが,ギアがネジ頭にぶつかって,調整するのにすこし時間がかかった. きょうもきのうにつづいてゲタをはかせることで解決をはかる. ただし,きのうとはちがってワッシャをゲタとしてつかう. (12/16 追記: このやりかたはうまくいかないことがあとでわかった. それについては 「その 3」 を参照.)

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3D 印刷されたギアをモータにとりつけて,そのギアとかみあうようにした (右上の写真を参照). ギアがゆがんでいるので,抵抗なく回転するように,かつからまわりしないように調整するのは,かならずしも容易でない. しかも,extruder をその台座にとりつけるために,いったんモータをはずす必要があった. 台座につけるためのネジが,モータがついた状態ではつけられないし,しめられないからだ. こんなところで,また時間をとられてしまう.

Extruder (押出機) のくみたてかたは Printrbot Plus のくみたて手順書 (“Printrbot Plus”, help.printrbot.com) のなかには書いてない. べつに手順書 (“How to Assemble the Beta-Version Wooden Extruder”) があることに最初は気づいていなかったので,自己流にやりはじめた.

DSCF2484.jpg例によってビスを多用するのだが,それをとおすためのあながちいさい. これではうまくくみたてられないので,ドリルであなをひろげる (写真参照). ただし,反対側にネジをだしてナットでとめるとギアなどとぶつかったり,ナットをとめるスペースがなかったりする. ナットがつけられないのでネジじたいをつけないままになっているところもある.

さらに,みないままくみたてたので,一部,くみたてかたがまちがっているところがあった. Extruder の手順書をみつけてくみたてなおすのに,また時間がかかった. しかし,それをみて,いままでどこにつかうのかわからなかった部品がちゃんとおさまることがわかった. どこでつかうのかわからなかったベアリングのうちの 1 個はここでつかうことがわかった. それでも,まだ未使用のベアリングが 3 個ある. どうなっているのだろう?

Extruder のくみたてかたをしらべるためにネットをあさっているうちに,Printrbot Wiki に “Printrbot LC+ Assembly” という一連のページがあることがわかった. 先週このページを知っていれば,もうすこし安心してくみたてられただろう. いまとなっては,もうだいたいクリアされていることが多い. また,まだ途中までしか書いてない.

最後は電気配線だ. まずコネクタを接続する. 接続のしかたも手順書には書いてないので,ネットでほかのドキュメントをさがす. 完全ではないが “Printrbot Wired up and ready to go” というページに結線についての説明があって,すこしやくにたった. しかし,“E-stop” というコネクタにつなぐものがないのが,気になっていた. べつの Web ページ (Q & A) に “E-stop” につなぐものはないと明記されていたので,すこし安心した.

Printrbot のページには電源のつなぎかたについて書いたページもある. Printrbot の電源コネクタは Pentium 4 以来の ATX 電源にある 4 端子の 12 V 電源コネクタなのだが,それを単純につないでいない. やや不可解な接続法が書かれていて,たしかにそのための線が Printrbot Plus には付属している. しかし,なぜこんなつなぎかたをするのかがわからないときもちがわるい.

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ところが,Renaissance EngineerPrintrbot LC+ First Impressions というページは Printrbot Plus にだいぶ批判的なのだが,そこには電源がオーバロードしておちると書いてある. このひとは 5 時間でくみたてたというので,たぶん 12 V の電源をふつうにつないだのだろう. オーバーロードにならないように 2 つの 12 V 電源をあわせてつなぐようにしてあるのだとかんがえられる.

これで配線はほぼ完了したのだが,キャリブレーションをはじめ,まだやっかいな問題がのこっているとかんがえられる. きょうはここまでにすることにした.

関連ページ (2013-6-9 改訂):

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