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脇役としての情報通信技術

すくなくとも最近まで,情報通信技術は最先端技術であり,主役でした. すくなくとも情報通信技術者たちは,そうおもっていたでしょう. しかし,ユビキタスの時代,つまりコンピュータがみえなくなる時代 (「ユビキタス・コンピューティングとエージェント指向コンピューティング」 参照) には,もはやコンピュータは主役ではなくなる,つまり情報通信技術は主役である 「みえる技術」 をささえる脇役になるのだとおもいます. 主役はむしろ農林水産業や鉱業などなのではないかともおもいます.

情報はこれからも,むしろ以前にまして世界をかけめぐるでしょう. しかし,エネルギー・コストがあがり,CO2 排出がおさえられるとき,物流はおさえる必要がでてきます.

世界の急速な変化と日本人のすすむべき道」 という項目に書いたように,いま世界ではおおきな変化がおこっています. それによって,食糧や資源を大量に輸入することは困難になってきます. 食糧の国内生産をたかめる必要があり,また国内生産がコスト的にひきあうようになります. それは農業だけでなく林業や鉱業についてもいえることです. 鉱業については,陸地でとれる資源の量はかぎられているので,経済水域内の海底からとりだす必要がでてきます. それは従来の鉱業とはまったくちがうものになるかもしれませんが,資源をほりだすという点ではおなじです.

情報通信技術はこうした産業をささえるために重要なやくわりをはたすはずです. 農業をとってみても,これまでは大規模であるため比較的ゆるい制御でなりたっていたものが,小規模な農地・農園を最大限いかすために,きめこまかい制御が必要になり,それはセンサーを使用した情報通信技術をつかって実現されることになるでしょう. 他の産業をとってみても同様です. 脇役であることを意識することによって,情報通信技術と他の産業とのよりよい協調が実現されるものとおもいます.

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