演習・レポートの最近のブログ記事

工学院大学で担当している遠隔授業で,ふだんの授業内の小演習やアンケートには Google form を使用している. しかし,Google form は学生がこたえた内容を集計するには便利だが,いろいろ制約がある. そのため,試験には Google spreadsheet をつかうことにした.

オンラインの遠隔講義で 2 回のレポートを課した. 提出は PDF などのファイルにしたのだが,ファイルのまま採点するとファイル上に書いたコメントや採点結果などがみえにくいので,結局,これまでと同様に紙にだして得点などを書きこんでいる. ペーパーレスにはなかなかできない.

今年あたらしくはじめたことのひとつは,講義のなかばでおこなう小演習だ. 第 2 部の講義は 1 回 90 分だったが,第 1 部は 105 分だ. 105 分しゃべりつづけるのはたいへんだし,学生の集中力がそんなにつづくわけがない. 大学でも一方的な講義にならないように,教師が工夫することをもとめている. 机がうごかせない教室なのでグループ学習には適さないから,ひとりずつで小演習をしてもらうようにした.

TCP のアプリケーションとして講義で Web をとりあげ,そのなかに HTML の話もいれている. そのため,演習のレポートを HTML で書いてもらうことをおもいついた. 演習の結果をそこにながしこんで,コメントを書いてもらって Web ブラウザで表示すると レポートが整形されるとかんがえた. しかし,実際にはそんなにうまくいかずに,結局私が HTML をそのまま読むはめになった.

最初の演習がうまくいかなかったので,イーサネットを中心とする演習をもう 1 回やった. そのとき,イーサネット・シミュレータとともにつくりかけの IP シミュレータも用意した. あまり使用はすすめられないと学生にいっておいたのだが,それをつかったひとも何人かいる. イーサネットと IP とをいっしょに提示したことが,一部の学生に混乱をひきおこしたようだ. こういうことはするべきでなかったとおもう. さらに,もう 1 回,かんたんな TCP, UDP の実習をこころみた. ほんとうはさらに TCP 上のサービスつまり FTP, telnet, ssh などの実習もしようとかんがえていたが, 準備が不十分でできなくなった.

ことしはイーサネットの講義 (2 回) の後半を演習室つまり学生ひとりに 1 台ずつコンピュータがある環境でやってみた. それでもいろいろハードルがあってうまくいかなかったが,その経験をもとにして シミュレータを改訂したので, ここにあたらしい版をのせる (5 月 10 日改訂).

しばらくここに書きこみをしてこなかったが,そのあいだに講義は終了した. 今年は休講もたびかさなったためか,試験の成績はあまりよくなかった. 予定どおりイーサネットのシミュレータをつかったが,これまあまりうまくいかなかった. 準備不足もあったが,予測できない部分もあった.

ネットワークは耳学問でなくて,なにかしら,さわってみるのがよいとかんがえている. そのために昨年,イーサネット・シミュレータをつくった (最新版, 2014-4-27 版, 2014-4-19 版, 昨年度版). 昨年はもともとの計画が失敗してドロナワ的につくったものなので,うまくつかってもらうことができなかった. しかし,今年はうまくつかってもらえるようにしたい.

学生がレポートのかきかたを知らないということを 「2 回のレポート」 に書いた. 今年度はもう 「感想」 としてつたえるくらいしかできないが,来年度は課題をだす際に要領をかんたんに説明するようにしたい.

すでに TCP, UDP まで講義したが,そのまえの 6 月 9 日に Ethernet と IP に関する理解を確認するために,無記名で選択問題をやってもらった. まえには ○× 式の問題をやってもらっだ,選択式のほうがもうすこし情報がえられるだろう. それでも,この程度の問題なら 10 分くらいでやってもらうことができる.

期待していたよりは正答率のひくい問題がおおかったが,ぬきうちテストなのでやむをえないともいえるだろう.

シラバスに書いたように,この講義では 2 回のレポートを課した. 1 回めは 5 月の連休をはさんで書いてもらったが,ちょうど 2 回めを出題したところだ.