小演習の実施とその効果

今年あたらしくはじめたことのひとつは,講義のなかばでおこなう小演習だ. 第 2 部の講義は 1 回 90 分だったが,第 1 部は 105 分だ. 105 分しゃべりつづけるのはたいへんだし,学生の集中力がそんなにつづくわけがない. 大学でも一方的な講義にならないように,教師が工夫することをもとめている. 机がうごかせない教室なのでグループ学習には適さないから,ひとりずつで小演習をしてもらうようにした.

小演習のやりかたとその採点・フィードバックのやりかたは,つぎのようにした. 講義時間のなかほどで,課題をあたえて答案を書いてもらう. ただし,受講者は 60 人ちかくいるので,毎回採点して返却するようなことはとてもできない. そこで,提出してもらった答案をみてわかったことを次回の講義で全員にむかってフィードバックするようにした. これなら,フィードバックするための資料 (PowerPoint) 以外はそんなに時間がかからずにすむ. 答案はかならずしも全部みてはいない.

小演習をやるのは一方通行の講義にせず長い講義時間の途中でリフレッシュするためだというくらいのことは学生につたわったとおもうが,それ以上の目的はいわないままにしてしまった. あるいは,はっきりしていない部分があった. 点数に関係ない演習をどうしてやるのかときいてくる学生もいた. それに対しては,私の記憶によれば,講義が理解できたかどうかを私がたしかめるためにやるというこたえをした.

はじめるまえにはかならずしも目的がはっきりしていなかったが,やってみるとたしかに効果があった. 講義がどれだけ理解できたか,どこが理解できなかったか,あるいはそもそも学生がどういうスキルをもっているか,あるいはもっていないかということもある程度わかった. 講義ではなしたことをまとめさせようとしても,おもったようにできなかった. 表にまとめることを指示したのだが,表にしていない学生が多かった. その一番の理由は,表の形式はなにも指定しなかったから,どのような表にすればよいかがわからなかったのではないかとおもう. 表にかぎらず,こたえをガイドせずに自由に書かせると,うまく書けない学生が多いようだ. これは採点するレポートについても同様だ. ただ,私はそういうことを理解してそれを学生全員につたえることもできるが,個別の指導はできないのであまり効果的だとはいえない.

ネットワーク仮想化や VLAN の話をそれなりに時間をかけてしたにもかかわらず,小演習をしてみるとほとんど理解されていなくてがっかりした. 時間をかけたといっても,パケット・フォーマットからネットワークの構造の話まではいっていて,それらがちゃんとつながらないままになってしまったのかとおもう. どうすればよいかはまだわからないが,講義の内容に改善が必要なことはあきらかだ. 小演習をしなければわからないままになったことだ.

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このページは、Yasusi Kanadaが2018年12月22日 16:39に書いたブログ記事です。

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