CoursePower は行きたいところになかなか行けない...

CoursePower への文句をいうのがこのブログの目的にそったものとはいえないが,もうすこしだけ書いておきたい.

オンライン授業での CoursePower の問題点など」で CoursePower のインタフェースにいろいろ問題があることを書いたが,それをもうすこし,つづけておきたい. CoursePower は工学院大学だけでなく,あちこちの大学でつかわれているようだが,検索しても問題点に関する記述はあまりでてこない. 書くべきでない理由はいろいろあるだろうが,やはり問題があることは指摘しておきたい.

私が CoursePower をつかおうとおもったのはレポートを返却するのに便利だろうとかんがえたからだが,実際にはそれは容易でなかった. 学生といろいろやりとりして,それでもなかなか返却したはずのレポートがとどかなかった. それについては上記の記事に書いたのでここではくりかえさない.

ここに書こうとおもったのはレポートのように教師と学生のあいだでやりとりする情報のみえかたについてだ.

レポートを出題するときには「授業作成」というメニュー項目のもとで作業する. しかし,出題したあとは,そこでいろいろさがしても学生からの応答はみつからない. 提出されたレポートをみたり,それに対する採点や添削結果を書きこんだりするには,「授業作成」ではなくて「授業の状況・評価」というメニュー項目をみなければならない. 上位のメニューがちがうことはよいが,それをアクセスするのにメニューをえらびなおさなければならないというところに問題があるとおもう. 下位でつながっていてもよいはずだ. そうでなければ,行きたいところになかなか行けない. 慣れの問題はあるだろうが,上位のメニュー選択をやりなおさなければならないということに,なかなか気づかない. レポートというオブジェクトを中心にかんがえている (オブジェクト指向でかんがえている) のに,そうでない思考を強要されるということだ.

さらに,「授業の状況・評価」を選択しても,そこで「評価」というボタンをおさずに下位のページにいってしまうと,もう採点や添削結果をかきこむことはできず,すでにかきこんだ結果をみることしかできない. さきほどと同様に上位 (この場合は「評価」ボタンがあるページ) にもどらなければかきこみはできない. ここも下位でつながっていれば (つまりオブジェクトでつながっていれば),すぐに行きたいところに行けて,まごつかずにすむはずだ.

このように,CoursePower はいたるところでフラストレーションがたまるようにできている. なれればまごつくことはなくなるかもしれないが,直観に反していることはいつまでたってもかわらない.

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