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DIY (日曜大工) とものづくり・実験:3 次元印刷 (3D printing)・CAD, インテリア・家具・機器の博物館:照明器具・ライティング

「螺旋走査線 3D 印刷技術」をつかった照明器具デザイナーとのコラボレーションの可能性

Yahoo! shopping の Dasyn で販売している「かる〜い地球儀」や「USB スタンド兼ペンダント」は,独自の 3D 印刷技術「螺旋走査線 3D 印刷」(ここではじめてつかう用語) による,射出成型ではつくることができない,とてもうすくて光を美しく拡散する透明プラスティックをつかった照明器具の例だ.しかし,この技術は照明 (器具) デザイナーとの密なコラボレーションによって,もっといかされるはずだとかんがえている.

この螺旋走査線 3D 印刷技術をつかえば,第 1 に従来のガラスやプラスティックのシェードでは実現できないいくつかの性質をもったシェードをつくることができる.また,第 2 に従来はとうてい実現できなかった 1 日に数回サイクルをまわすことができる超スパイラル開発 (超ラピッド・プロトタイピング) が実現できる.これらの点について以下,説明する.

第 1 に,螺旋走査線 3D 印刷技術は,透明なフィラメントを螺旋状に一巻き積みかさねるだけで,中空でうすいわりに強度があり表面にこまかい凹凸や厚みの変化による模様がある従来にないシェードを実現する.厚みを変化させることによって,表面にテレビの走査線のように (ただし透明なままで) こまかい絵や文字やテクスチャをえがくことができる.この特徴をいかして地球儀 (下記の写真およびリンク先を参照) などをつくっている.この地球儀は直径 10 cm で 30 グラム弱,従来の 3D 印刷法では実現できない中空の閉じた球体であり,底から LED で照明することによって全体がひかる.硬い床におとすとこわれることがあるが,手で強くにぎっても容易にこわれない程度の強度がある.

また,螺旋走査線 3D 印刷技術は一度に一様な構造のブラスティックをつくる射出成型とはちがって,フィラメントを一巻き積みかさねて造形する.そのため,光をほぼそのまま通過させるガラスや射出成型の透明プラスティックとはちがって,光を美しく拡散するとともに,透明でありながら美しい陰をつくるシェードをつくることができる.USB スタンド兼ペンダント (下記の写真およびリンク先を参照) においては,凹凸をつくったり,フィラメントを上下にくねらせることによって,水平面 (台など) や垂直面 (壁) にさまざまな陰をつくっている.

第 2 に,3D 印刷はもともとラピッド・プロトタイピングに使用されているが,螺旋走査線 3D 印刷技術はさらにみじかいサイクルでの超ラピッド・プロトタイピングを実現する.すなわち,小型のシェードなら 1 時間以下で印刷できるため,シェードのデザインの際にその改良と造形 (3D 印刷) のサイクルを 1 日に数回まわすことが可能になる.すなわち,超スパイラル開発が実現できる (下図).そのため,技術者とデザイナーが密にコラボレーションすれば,短時間でシェードのデザインを洗練することができる.従来より短時間で印刷できる理由は,少量のプラスティックによって比較的つよいシェードをつくることができることと,印刷時の冷却をくふうすることによって高速な印刷ができることとである.

superSpiral.png

螺旋走査線 3D 印刷技術をつかえば,上記のように従来のガラスやプラスティックのシェードにはない性質をもったシェードをつくることができるとともに超スパイラル開発が実現できるため,技術者と照明 (器具) デザイナーとのコラボレーションによって,従来にない機能とデザインをもった照明が実現できるはずだとかんがえている.なお,これまではこのようなコラボレーションをしてこなかったが,単独で製作した照明器具等は Yahoo! shopping (Dasyn) にて販売している.

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方向指定 3D デザイン・印刷技術を使用してつくったこのような作品を デイシン Yahoo! Japan ショップで売っています.

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