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DIY (日曜大工) とものづくり・実験:3 次元印刷 (3D printing)・CAD

AnyCubic Kossel での印刷物冷却法

AnyCubic Kossel のくみたてから調整までがだいたいおわって,どうすればうまく印刷できるかが焦点になってきた. 中空球体がまだ安定的に印刷できない. PLA だけでなく,ポリカーボネートでうまく印刷できないかもためしてみた. どうやら,だいたいの結論がでた.

PLA での印刷は一度,だいたいうまくできるようになったが,その後またうまくいかなくなった. その間にポリカーボネートをためしたので,それがノズル付近にのこっているのが原因ではないかとおもったが,そうではなくておもな原因は印刷直後の冷却の方法にあったようだ.

IMG_2247part.jpg最初はほぼ水平に 「象型ファン」 で風をあてていたが,その後すこしうえからあてるようにかえてみた. それがうまくなかったようだ. Kossel のプリント・ヘッドには 2 個のファンがあらかじめついている. そのうち 1 個はすべてが金属でできたヘッドの上部を冷却するためのものだが,もう 1 個は印刷後のプラスティックを冷却するためのものだ. しかし,この 2 番めのファンはきわめてよわい. 印刷速度をあげると,これではとても冷却できない. そこで象型ファンの登場が登場するわけだが,風のあてかたによっては,反対側まで風がとおらない. やや下から風をあてるほうがうまく冷却できるようだ. ファンの位置を下にすることで,PLA での印刷はほぼうまくいくようになった.

Rostock MAX ではプリント・ヘッドで PTFE (テフロン) パイプをつかっているために,260℃ 以上の温度にすることができなかった. Rostock MAX のマニュアルには 245℃ 以上にするなと書いてある. しかし,Kossel のプリント・ヘッドはすべて金属でできているので,300℃ 以上の高温にもたえることができる. そこで,270℃ 以上の温度を必要とするポリカーボネートをためしてみた.

設定温度を何度にすればノズルの温度が 270℃ になるかがよくわかっていないのだが,たぶん 290℃ 以上にすることは必須だろう. 290℃ に設定しても,サーミスタの測定温はなかなか 270℃ をこえない. 測定温度が 270℃ でもノズルの温度は 250℃ 以下である可能性がたかい. まだ完全なものはつくれていないが,設定温度 300℃ くらいで印刷してみると,もとは透明な ポリカーボネートがかなり白くなってしまう. もうすこし透明度をあげることができなければ,あまり魅力的ではない.

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