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DIY (日曜大工) とものづくり・実験:3 次元印刷 (3D printing)・CAD

ポスターがうけたが先駆者がいることがわかった SFF Symposium 2013 の 2 日め

きょうは SFF Symposium で自分のポスターを発表する日だ. 聴講した発表にはそれほどおもしろいものがなかったが,自分の発表はけっこううけた. しかし,その一方で先駆者がいることもわかった. まだ論文をみていないからわからないが,すくなくとも「自然な方向」にそって 3D 印刷するというアイデアは私のものではないということだ.

発表の内容はことことでいえば 「自然な方向の 3D 印刷」,つまり「自然な方向」がある物体を FDM で 3D 印刷するときに,従来の方法では自然な方向にさからって印刷されるのでうまく表現できないが,第 1 にモデルに自然な方向をいれこみ,第 2 にそれにしたがうツールパスを生成し (「スライスする」という表現をつかったが,適切でなかったとおもう),第 3 に水平以外の方向に印刷できる 3D プリンタをつかうことによって,「自然な方向」にしたがった印刷を可能にするということだ. まだほとんどはアイデア段階であり,試作品があるだけだ.

この話につよい印象をもってくれたひとがすくなくとも 2 人,ほかにも興味をもって話をきいてくれたひとが数人いた. ソフトウェアはいつできるのかという質問までうけたが,パートタイムの仕事だからすぐにはできないといわざるをえなかった. 時間があればもっと話をききたかったひとはいたようだし,もうすこし私がうまく話をできれば,もっとおおくのひとにわかってもらえただろう. しかし,この分野でかけだしの者としては成功したといってよいだろう.

ところが,一方で University of South California の Yong Chen らはよく似た研究をすでにかなりすすめていて,あす発表するという. 私の発表にあった 5 軸の 3D プリンタはもうつくっているらしい. この件では特許まで出願したのだが,むだだったかもしれない.

ポスターの写真

私のポスターに関してコンタクトしてきたひとのなかには,医療器具のプロトタイピングのために私が開発しようとしている技術が必要だというひとがいた. また,Kinect をつかって私がつくろうとしているのにちかいツールをつくろうとしているひともいた. しかし,かれらはいずれもパートタイマーの私よりははやく,さきにいくことになるのだろう.

ポスターは学会行事であるクルーズの直前だったが,きょうの講演などについてすこし書いておく. 午前のテーマは "Qualification, Verification and Validation" だった. きのうから印刷物の品質に関する発表がめだっていたが,それを制御・管理する方法などがあつかわれた. TQM の話もあったし,それ以外もかなり組織だって,費用をかけて品質管理する話だ. ハイエンドの 3D 印刷には欠かせない話題だとおもうが,ローエンドをかんがえている私にとってはあまり関係がない話だとおもえる.

ローエンドにおいても品質が問題であることはこれまでの私の経験からもあきらかだが,ローエンドではもっとかんたんに高品質を実現する方法が必要だろう. 3D 印刷の方法としてもインクジェットがあるが,いまは個人に普及しているインクジェット・プリンタも,普及の初期にはほこりによわくて品質を維持するのが困難だった. いま普及しようとしている FDM による 3D 印刷もそれと同様の状況なのではないかとおもえる. インクジェット・プリンタはさまざまな自動制御をくみこむことなどによってそれを克服している. そういうことが得意なのは日本のメーカーだ. 3D 印刷においても,温度制御,位置の制御など,こまかいくふうをつみかさねてしろうとがつかえる品質向上がはかれるのは日本のメーカーかもしれない.

品質がテーマの日であるからか,午後の発表にもきのう以上に microstructure などについての話がおおかったようにおもう. あいかわらず粉体法の話題がおおく,FDM はかぞえるほどしかない. FDM の品質に関する研究はみあたらない.

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