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社会・経済:産業・ビジネス, 書評:社会・経済

ものづくりと 2 種類の付加価値

日本はもはや,ものづくりだけではやっていけないといわれている. サービス産業を強化することはもちろん必要だろうが,同時にものづくりの付加価値をたかめることも必要だろう. たとえば,Apple という会社がヒントにはなるだろう. この会社はたしかに iTunes というサービスで差別化をはかっているということができるが,基本はものづくりでやっている会社だ.

日本のメーカーも 1970 年代くらいまでは,基本のものづくりだけでやってこれた. コストをさげ品質をあげるだけで市場を獲得できた. しかし,1980 年代には品質があたまうちになり,他社とちがう付加価値をつけることが必要になってきた.

しかし,それ以来,日本ではおかしな付加価値がひろがってきたのではないだろうか. 電気製品であれば AI とかニューロとかがうりことばになってきた. 最近ではマイナスイオンというようなことばもある. これらはいわゆるガラパゴス化につながっている. これらの 「技術」 が商品の価値をほんとうにたかめているのかどうかは,うたがわしい. 顧客が商品をつかうときに,これらがやくにたっている,あるいは満足につながっているといえるだろうか?

付加価値のない製品は熾烈なコスト競争にさらされる. 日本の企業はこの競争に勝てる可能性がひくい. しかし,ガラパゴス的な付加価値では国際競争には勝てない. 世界で製品を売っていくためには,地域にあわせる必要もあるだろうが,もっと本質的な価値をつける必要があるだろう.

ダイソンの掃除機や扇風機が売れているというが,それは,とってつけたのでない付加価値によって実現されたことだといえるのではないだろうか. 日本の企業はとってつけたような付加価値も追求してきたが,こういう,もっと本質的な価値も追求してきたはずだ. それをさらにのばすべきときなのではないだろうか.

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