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書評:Web とインターネット, Web とインターネット:プロトコルとネットワーク

Peterson & Davie のコンピュータ・ネットワーク教科書

ネットワーク教科書の 「層」 からの距離 ― 層にとらわれていない Peterson & Davie の教科書」 に書いたように,Peterson & Davie の Computer Networks, 5th edition は,これまで金科玉条のごとく (?!) あつかわれていた 「層」 にとらわれないネットワークの教科書だ. それでは,まえの版ではどうなっていたのかが気になって,4th edition を買ってみた. そこではたしかに L2 switching と L3 routing とのあいだでの線引きがあるが,すでに現在の版の思想があらわれている.

4th edition では 2 章は Direct Link Networks,3 章は Packet Switching,4 章は Internetworking というタイトルになっていて,明確な意図がわかる. 4 章でルーティングがあつかわれているのは明白であり,3 章と 4 章は層でわけられているというよりは,ネットワークをつなぐ 2 つの方法を対比しているとうけとることができる. その点では 5th edition とそれほどおおきなちがいはないようにみえる.

この構成では repeater がどこに位置づけられるのかがよくわからない. 実際,repeater は なんと! 3 章のなかでちいさくあつかわれている. 5th edition では 2 章が Getting Connected というタイトルになり,ややぼやけた印象をあたえるが,そのかわり repeater はここにおちついている.

5th edition では 3 章が Internetworking というタイトルになり,ここでルーティングとスイッチングがあわせてあつかわれている. ルーティングについてはさらに 4 章 (Advanced Internetworking) でもあつかわれている. 3 章と 4 章の境界はあまり明確でない.

いずれにしても,ネットワークの理論と現実のプロトコルとのあいだにはギャップがあり,教科書としては両方をあつかわなければならないから,矛盾をさけることはできない.

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