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社会・経済:災害・地震

震災後の住宅地は高台か,低地への中層建築や人工地盤か?

東日本大震災では,防潮堤があったにもかかわらず低地にたてた家のおおくが津波で流出したり破壊されたりした. あらたに家をたてる場所としては高台が有力視されているが,頑丈な中層建築をたてて津波の際には上階に逃げる方法や,広大な人工地盤をつくってそのうえに家をたてる方法が提案されている. しかし,おそらく技術的に確立された方法は高台にたてる方法しかないだろう.

政府や宮城県の震災復興会議でも,技術革新にもとづく復興がとりあげられている. 津波にたえる中層建築やコンクリートの人工地盤をつくるには技術革新が必要だろう. 瓦礫を利用した堤防も提案されているが,それも技術革新のひとつだろう. これまでの技術では津波にたえられるかどうかわからない.

しかし,そこで問題になるのは,あたらしい技術にはリスクがともなうということだ. 原発がそうだったように,技術というものはまずそれが使用される状況を想定して,その範囲で問題がないように開発されるものだ. 未曾有の事態によって想定がくずれれば,どうなるかわからない. はたして,あたらしい技術にもとづく中層建築や人工地盤が安全・安心への要求をみたすことができるだろうか.

私も研究者・技術者のひとりとして,技術革新による解決をのぞみたいところだが,おおくのひとの生命やくらしをささえる基盤として,あたらしい技術を大規模に採用することはリスクがおおきすぎるのではないかとおもう.

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