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Web とインターネット

インターネットにおける変化しにくいものと変化しやすいもの

めまぐるしく変化しているインターネット上のサービスのなかで,本にとってかわろうとしている電子書籍は,グーテンベルク以来のメディアとしての本と同様に変わりにくいものであるはずだ. 同様に,Web もその本質的な部分については変わりにくいものだといえるだろう. 変化しやすいものと変化しにくいものとが共存しているなかで,それぞれをうまくあつかっていくことが必要だ.

インターネット上のサービスをあつかうアプリケーションは,変化しにくい部分と変化しやすい部分とをうまく分離してあつかう必要がある. そうしないと,変化しやすい部分が変化するたびに,全体をつくりかえなければならなくなる. 変化した部分についてはデータもプログラムもかえていかなければならないが,変化していない部分はデータもプログラムも保存されるべきだろう.

本にかわるものとしての電子書籍は,本がそうであったように,リファレンスとして,ずっとうけついでいく必要がある. データ形式も保存し,できればアプリケーションも互換性をたもつべきだ. Web についても同様だ. おおくの Web ページはうつりかわっていくが,リファレンスとしてのこしていくべきページもあるだろう. そういうページは,ふるい Web ブラウザでも参照できるようにしておくべきだ.

それに対して,すでにきえていった SNS のように,かわりやすいものもある. Twitter のメッセージはどんどん,うつりかわっていくものであり,Twitter そのものも数年後にいまのまま存在することはないだろう.

ブログについては,電子書籍ほどではないが,もとのメッセージは比較的ながく保存されていく場合があるだろう. しかし,コメントやトラックバックは,もとのメッセージとおなじページにあるにもかかわらず,変化していくものだとかんがえられる. Movable Type のようなアプリケーションはそれらを同等にあつかっているが,これはあまり適切なやりかただとはいえないだろう. もっと適切なあつかいかたをくふうするべきだろう.

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