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セキュリティ・安全・安心と秘密・プライバシー保護, 書評:社会・経済, 社会・経済

「規律訓練」 アプローチにまだのぞみはあるか ?! ― 山岸 俊男 著, 「日本の 「安心」 はなぜ、消えたのか ― 社会心理学から見た現代日本の問題点」

個々の日本人はすっかり個人主義的になってしまって,もはや従来の 「安心社会」 をとりもどすことはできない. そういうなかで,著者は日本に適したやりかたをめざしつつも,個人主義の歴史がふるい欧米的な社会の実現をめざしているようだ. 「囚人のジレンマ」 など,ゲーム理論を武器にしつつ,合理的なゲームではなく不合理な人間がゲームでどうふるまうかを実験し,そこから結論をみちびこうとしている.

しかし,著者も書いているようにこの本では論理性よりわかりやすさを重視しているためか,飛躍する論理をうめることができず,納得できる議論にはなっていない. だが,東 浩紀 らのようにもはや 「規律訓練」 の時代ではなく,監視カメラのように 「環境管理」 によって安全・安心をまもる必要があるというような議論とくらべると,もしかするとまだ 「規律訓練」 的なやりかたにものぞみをつなぐことができるのではないかとおもえてくる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 日本の「安心」はなぜ、消えたのか@ [bk1] 日本の「安心」はなぜ、消えたのか@Amazon.co.jp

注記: BK1書評Amazon.co.jp書評 に投稿しています.

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