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書評:言語・コミュニケーションとネットワーキング, 言語・コミュニケーションとネットワーキング

3 つの論理がすべてといいきる,単純で実用的な読解トレーニングの本 ― 中井 浩一 著, 「正しく読み、深く考える 日本語論理トレーニング」

「論理」 といえばまず 3 段論法をおもいだすが,この本では 「対」,「言い換え」,「媒介」 の 3 つがすべてである. 3 段論法があつかわれていないわけではなくて,それは 「媒介」 の一種としてあつかわれている. つまり,ふだんの日本語でつかわれる論理としては 「対」,「言い換え」 という 2 つのものの関係 (2 項関係) のほうがもっと重要であり,3 段論法は 3 つのものの関係 (3 項関係) である 「媒介」 のなかのひとつ (にすぎない) ということだろう.

この本のなかには 「類書はすでに多数あります」 と書いてあるが,こういう方針が単純で実用的な読解の本は比較的すくなくて,価値のある本だとおもう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 日本語論理トレーニング@ [bk1]日本語論理トレーニング@Amazon.co.jp

注記: BK1書評Amazon.co.jp書評 に投稿しています.

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