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知的生産とリテラシー:印刷・フォントとレイアウト

IPA フォントをつかってみた

IPA (情報処理推進機構) が未踏ソフトウェア創造事業によって開発された IPA フォントの OpenType 版を公開した (IPA フォントのダウンロード). このフォントを PC にダウンロードして,MS P 明朝,MS P ゴシックという 2 つのフォントをそれぞれ IPA P 明朝,IPA P ゴシックでおきかえてみた. いくつかの長所と短所がみえてきた.

MS P 明朝と MS P ゴシックをつかって書いていた論文のフォントを置換してみた. これらの Microsoft のフォントをつかうと全角のピリオドのうしろが中途半端にあくので,6 ポイントの (つまり通常よりややせまい) 空白文字をいれるなどしていた. コンマについては,やや空白がせまくなるが,空白文字はいれていなかった.

これに対して IPA フォントのばあいは英字フォントと同様にコンマ,ピリオドのうしろには空白があかない. したがって,通常の空白をいれる必要がある. これでレイアウトはほぼ維持される. 論文のページ数が増減するようなことはなかった. スペーシングが半角のコンマとおなじなので,すべて半角で統一すればよいともいえる. Microsoft のソフトウェアは英字のレイアウトを中心につくられているので,このほうがスペーシングはうまく調整される.

MS P 明朝や MS P ゴシックの半角文字は Times New Roman や Arial などの欧文フォントにくらべると,とくに画面上では,みばえがしない. そのため,MS P 明朝には Times New Roman,MS P ゴシックには Arial をくみあわせてつかっていた. これらのフォントのほうがおなじポイント数でもややちいさいので,多少バランスがくずれることはある. しかし,ベースラインをあわせると,だいたいはバランスする. これらの点は IPA フォントにかえてもほぼおなじである. もっとカッコいい英字が表示されることを期待したが,そうではなかった.

印刷してみると 10 ポイント以上のところは問題ないが,9 ポイントのところは漢字の一部がかすれるようになった (下図参照). MS フォントではこういうことはない. そういうわけで,9 ポイントの文字をつかうときはやや問題があるが,それをほとんどつかわないばあいは MS P フォントのかわりにつかっても特に問題はない. ふだんつかうぶんにはよいが,論文のカメラレディにつかうには,多少の問題があるということだ.

IPAfontPrint.png

論文を書くときなどに MS フォントをつかうことにとくに問題があるわけではないが,IPA フォントをつかうことで Microsoft に牛耳られずにすむことは利点だということができる.

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