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書評:セキュリティ・安全・安心と秘密・プライバシー保護, セキュリティ・安全・安心と秘密・プライバシー保護

太平洋戦争への歴史をおもいおこさせる暴力の回帰 ― 芹沢 一也 著, 「暴走するセキュリティ」

ニューヨークより日本全体のほうが殺人事件はすくない. また 1980 年代にくらべると殺害されるこどもの数も半分以下にへっている. それにもかかわらず,ひとびとの安全への不安はかきたてられている. 少年犯罪への刑罰は強化され,精神障害者にも刑罰を課すようになり,「被害者」 によって特定された 「痴漢」 がほとんど証拠もなしに有罪になっている. そこには,社会の関心が犯罪者から被害者にうつったことも反映されているという. 殺人事件においては被害者遺族のために加害者を死刑にするべきだという論理が台頭しているという.

国民の意志が権力を暴力にむかわせているという点においては,日中戦争から太平洋戦争にむかった歴史をおもいおこさせる.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 暴走するセキュリティ@ [bk1]暴走するセキュリティ@Amazon.co.jp

注記: BK1書評Amazon.co.jp書評 に投稿しています.

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