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研究用のプログラムもフリーのほうがつかいやすい

研究上,数値や数式の計算やシミュレーションのためのプログラムをつかうことがあります. たとえば,voiscape におけるような音に関する計算をするとき,MATLAB がよくつかわれます. また,ネットワークに関するシミュレーションにはよく OPNET がつかわれます. しかし,これらは有料であり,使用するにはライセンスが必要です. そこから発生する問題のためにつかいにくくなっているので,どうしても必要なとき以外はフリーのもの (オープン・ソースのもの) のほうがつかいやすいと私はかんがえています.

matlab.jpg 会社では MATLAB がだれでもつかえる環境が用意されています. あたらしい版がでるとまもなく,担当部署がそれに対応しています. これは,よくつかうひとにとっては福音でしょう. しかし,それが私にとってはつかいにくさの原因になっています. つまり,版がかわると使用法もかわります. そのため,たまにしかつかわない私には,すぐにはつかえなくなってしまうのです. せっかくつかいかたをおぼえたのに自宅ではライセンスがないためにつかえないというのも,つかいにくさのひとつです.

こういうつかいにくさのために,私は MATLAB をつかうのをあきらめてしまいました. MATLAB が有料化されるまえのプログラムが現在では GNU Octave というなまえで,でまわっています. 機能的には MATLAB よりかなりひくいので,どんな目的でも MATLAB のかわりにつかえるというわけにはいきませんが,ある程度の範囲ならこれでもつかえます. このほうが会社でも自分で管理できるし自宅でもつかえるので,ふるい版をのこしておけば,ふるいプログラムをもとのままの環境でつかうことができます. たまにしかつかわない私にとっては,このほうがずっと便利です.

OPNET に関していえば,MATLAB ほどひろくつかわれるプログラムではないので,だれでもつかえるというわけにはいきません. こちらは MATLAB とちがってまだ私はつかったことがありませんが,MATLAB 以上にアクセスしにくいので,ns-2 というフリーのネットワーク・シミュレータでまにあうものなら,そのほうがよいとかんがえています. 最近,ネットワーク・シミュレータの使用を検討して,結局どちらもつかわないことにしましたが,その過程では ns-2 にかたむいていました.

キーワード: ソフトウェア

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