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社会・経済:マネー・電子マネーと景気循環, 社会・経済

土地と商品の売買 ― 交渉における値段の幅

ながらく借地に住んできましたが,現在は自分で土地を所有しています. そういうわけで 2 回ほど売買交渉の当事者となったのですが,土地という商品の値段の幅のおおきさにおどろかされました.

わたしたちはふだんは値札どおりの金額をはらってモノを買っています. すっかりこういう生活になれきっていますが,世界的にみればこういうやりかたが常識というわけではからなずしもありません.

私自身もかつて秋葉原で万単位の買いものをするときはかならず値切って買っていました. 秋葉原以外の電気屋でも値引きをこころみて,どなられたことがあります. 東急ハンズでも値引きをこころみて,「まかりませんッ!」 といわれました. とはいっても,いずれもこころみた値引きの幅はせいぜい 2 割です. しかし,いまは秋葉原にいっても基本的に値引き交渉をすることはありません. 石丸電気や Laox などでもかつてはある程度の値引きに応じましたが,その後秋葉原のそとから進出してきた店で値切るのはむずかしいし,秋葉原の客層もかわって,ほかの地域と差がなくなったのだとおもいます.

中国や東南アジアなどでも大型店の進出にともなって値切りにくくなっているのではないかとおもいますが,シンガポールでスーツケースを値切って買った話は 「シンガポールでこわれたスーツケースを買いかえた話」 に書きました. これも値引き幅は 1 割強です. それに対して,中東などではまだ,値切らずに買うととんでもなく損をするようです.

ちょっと日本からはずれましたが,もう一度,話を日本の土地にもどします. 土地は高価なのでなるべく適正な (というか,やすい) 値段で買いたいとおもいます. また,地方自治体にとってはおおきな収入源なので,課税のための適正な価値の把握につとめているわけです. したがって土地の値づけの幅はちいさくなっていそうなものですが,実は全然そうなっていません.

私がかかわった 2 回の交渉では,最初に提示した値段には売り手と買い手とのあいだで 2 倍から 4 倍のひらきがありました. こういう交渉になれていない私には,どうやってそのギャップをうめればよいのか,手さぐりでのぞむしかありませんでした. そのうち 1 回は仲介業者がはいっていたのですが,その話でも,土地の値段は取引ごとにバラバラだといっていました (ただし,具体的な値段の範囲まではききませんでしたが).

いろいろな材料をしめしながら,その 2~4 倍のひらきをうめていくわけですが,いまおもうと,やはり相手のほうがうわてで,やや高いところできまってしまったようにおもいます. 買い手の最初の提示価格を b, 売り手の最初の提示価格を s とするとき,交渉していくと相加平均 ((b + s) / 2) くらいのところにおちつきそうにおもえます. 実際,私が関与した交渉ではそれにちかいところにおちつきました. しかし,よくかんがえると,相乗平均 (√bs) のほうが妥当なようにおもえます. b と s とにそれほど差がなければ,相加平均と相乗平均の差はわずかです. しかし,b と s とに差があると,相加平均のほうが,だいぶたかくなってしまいます. b = 1000 万,s = 4000 万 であれば,相加平均は 2500 万,相乗平均は 2000 万 になります.

いずれにしても,もうすこし,しろうとが買いやすいマーケットになってほしいものです.

キーワード: 土地取引

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