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DIY (日曜大工) とものづくり・実験

日本ものづくりワールド 2015 の視察

6 月 24 〜 26 日にひらかれた「日本ものづくりワールド 2015」にいってきた. ここには 3D 印刷やそれに関連する展示があり,自分がやっている 3D 印刷の応用先をさがすことがおもな目的だ. すぐに書かなかったのでわすれてしまったこともあるが,すこし書いておくことにしたい.

3D 印刷が興味の中心だが,これは 3D 印刷の展示会ではないので,「3D」といってもスキャナ,AR,グラフィクス,地図など,いろいろな分野がある. 3D ディスプレイもいろいろ展示されているが,眼鏡をかけずに効果がえられるものが注目されていた. オカムラは「動物眼科向け電子カルテシステム」というのを展示していたが,こういうニッチなところにしぼりこんでいるところがおもしろい. アプリケーションとしてはここにくるほとんどのひとに関係はないとおもわれるが…

3D のコーナーではないが,5 軸の 3D プリンタの試作品を展示している会社 (榎本工業) もあった. 自由な方向からフィラメントをはきだすことができる. ヘッドの方向がきまったプリンタでは印刷できないものが印刷できる. しかし,販売するためにはソフトウェアをどうするかが問題になるのだろう.

プラスティックの整形というとまず射出整形そしてつぎが 3D 印刷とおもってしまうが,この展示会にはプラスティックの切削加工をおこなっている会社が多数展示していた. 試作品をつくるときは射出整形よりそのほうが適しているし,3D 印刷とくらべると精度や強度においてすぐれているのだろう.

プラスティックだけでなく,金属加工などでも出展社のおおくが試作品の生産を得意としている. もちろんコストをかけても精密な試作品が必要とされることはあるにちがいないが,かたちやだいたいの性質がわかればよいときは 3D 印刷のほうがよいから,今後ますますきびしくなるのではないだろうか.

会社ではコンピュータ・ビジョンを専門にしているので,画像認識をつかうアプリケーションも気になる. ここでもときどき画像認識のアプリがあるのだが,ものづくりがテーマの展示会なので,おおくはマシン・ビジョンつまり機械加工時の精度や傷などの測定・検出をあつかっている. そこまで,ふかいりしようとはおもわない.

スパコン「京」も出展している. 使用者を募集している. しばらく見ていたら「興味がありますか」と声をかけられた. 興味はあるがいまのところ必要なのは GPU による計算なので,そうこたえた.

日本の各地から,また中国などの海外から,地域ごとにまとまって出展している中小企業が多数ある. なかには,写真だけ,1 種類の資料だけというところもある. 1 社単独での出展をしているところでも,資料だけのところがある. しかし,そういうなかにも商談中で不在というところもあった.

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