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仮想化機能をもつネットワークをつないだ論文で最優秀賞をもらった

カンボジアのシェムリアップ (Siem Reap) でひらかれた ICOIN 2015 という学会で 2 件の発表をした. そのうちの 1 件,NICT (情報通信研究機構) の委託研究成果に関する論文が最優秀論文賞 (best paper award) を受賞した. ふだんはここには論文や学会の内容をあまり書かないのだが,今回はちょっと書こうとおもう.

論文のタイトルは “Federation-less Federation of ProtoGENI and VNode Platforms” だ. 最近は「ネットワーク仮想化」ということばがよくきかれるが,東大の 中尾 彰宏 教授をリーダーとする VNode 研究プロジェクトでは世界にさきがけて,それをすでに 5 年以上にわたって研究してきた. このプロジェクトでは “VNode” とよばれる仮想化基盤 (仮想化機能をもつネットワーク) を構築してきた.

仮想化基盤はアプリケーション・サービス・プロバイダ (このプロジェクトの用語ではデベロッパ (開発者)) ごとに仮想のネットワークをつくることができるしかけだ. 同様の仮想化基盤は欧米でも研究されているが,そのなかのひとつ ProtoGENI と VNode とにまたがる仮想ネットワークを容易につくれるようにしようというのがこの論文のもとになった研究の目的だ.

そういう研究の重要性と成果とがみとめられて受賞につながったのだろうとおもう. 事情があって著者は 2 人,1 社だけになっているが,仮想化基盤をつなぐことはプロジェクト全体の主要な目標として推進されてきている.

発表のときはホテルのインターネット接続をうながすポップアップのために 2 回プレゼンテーションを中断する必要がでたことなどでよけいな時間をつかい,質問をうける時間がなくなってしまった. そのためにすこしがっかりしていたのだが,発表の日の夜にあったバンケットの際に想定していなかった賞をもらうことができた.

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関連項目:

キーワード: ネットワーク仮想化, VNode, ネットワーク仮想化ノード, フェデレーション, ProtoGENI

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