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DIY (日曜大工) とものづくり・実験:3 次元印刷 (3D printing)・CAD

Rostock MAX のプーリの交換と印刷

Monotaro に発注していたプーリがとどいた. つかうためにはいろいろ加工が必要だったが,なんとかつかえるようにした. これで印刷がずれることはなくなった. しかし,まだうまく印刷できるようになるまでには,いろいろな問題を解決しなければならないようだ.

TimingPulleyMXL20.jpg発注したプーリはぴったりなものではないが,ほかにはすぐに注文できる適当なものがなかった. プーリにさす軸の直径は 5 mm のはずだったが,とどいたものをみてみると 2.5 mm のあながあいている. 5 mm 以上にひろげなければ,モータにはめることができない. しかたがないので,万力をとりだし,それにとりつけたプーリにドリルで 5.2 mm のあなをあける. 電動だがハンドドリルしかないので,精度よくあけることはできない. 片側からあなをひろげていると,しだいにずれてしまった. 反対側にドリルをあてて,精度をできるだけあげるようにする. あながおおきくずれるのは,さけられた.

もうひとつこまるのは,プーリをモータの軸に固定するためのネジをはめるあながないことだ. これが最大の難関だった. 2 mm のネジをつかうが,2 mm のドリル歯がなかった. 1.5 mm くらいのあなをあけ,それをひろげていく. ひろげたあなにタッピングなしでねじこむのは非常に困難だった. なにしろ,材質がジュラルミンなのだ. 6 角スパナでねじこんでいくが,そのスパナがまがってしまう. それでも,なんとかねじをきることができた.

さらに,このプーリの両側につけるフランジが付属しているが,これはどうやって固定するものなのか… 最初は瞬間接着剤をつかってみたが,うまく接着しない. しかたがないのでエポキシ系接着剤で接着した. 下の写真は完成したプーリだ.

RIMG1782.jpg RIMG1786.jpg

接着剤がかたまってからモータにはめてみた. うまくはまった (左下の写真). はずしたプーリをみてみると,すこしくろずんでいる (右下の写真). やはり,ときどきスリップしていたのだ. 深夜になったのでテストは翌日にした.

RIMG1794.jpg RIMG1788.jpg

テストしてみると,ずれることなく印刷することができた. ところが,まだいろいろ問題がある. 第 1 の問題は z = 0 の位置がずれていることだ. 再度キャリブレーションをすると,ヘッドが中央にあるときに,0.5 mm くらい下にさがることがわかった. つまり,原点がプリント・ベッドより 0.5 mm くらい下になっている. ファームウェアをつくりかえる必要があるかもしれない. このままで印刷すると,最初の 2 層くらいがうすくなってしまう. それだけならまだよいが,それらの層が上からおしつけられるので,端がベッドからはがれてしまう. しばらく印刷しているうちに,全体がはがれることもある. 層がうすくならないように調整する必要がある.

第 2 の問題は印刷物がひえるのがおそいことだ. 気温が 30℃ ちかいこともあって,ファンでひやすことが必須のようだ. てもとのファンをとりつけてみたが,まわらない. 配線がちがっているのか,スイッチがきれているのか,まだ原因はわかっていないが,原因を把握してなおさなければならない.

第 3 の問題は印刷中に Repetier HOST が異常終了することがあるということだ. まだスクリーン・セーバーや電源設定も変更していないから,まずはそれを最適に調整する必要がある. しかし,異常終了する原因はほかにある可能性がたかい. それをつきとめなければならない.

第 4 の問題は,Printrbot でなやまされた,エクストルーダがフィラメントをけずって,フィラメントがおくられなくなるということだ. いまそれが発生する原因は,温度がひくくても印刷開始する設定になっていることだ. 印刷がおわると,あるいは中断すると,ヒータがきれてしまう. きれたことをわすれて印刷しようとすると,フィラメントをけずってしまう. 温度があがるまで印刷しないようにすればよいが,いまは,すぐに印刷開始するように,それを意図的にとめてある. それを復活させる必要があるようだ.

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