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デンマークからまなぶべきことはたくさんあるが,日本にはべつのみちがあるはず ― 千葉 忠夫 著 「格差と貧困のないデンマーク ― 世界一幸福な国の人づくり」

読んでいて,著者はデンマークびいきがすぎるのではないかとおもった. だが,「おわりに」 をみて,理由がわかった. 「デンマークのよいところだけをつたえたい」 と書いてあるからだ. 著者もけっしてデンマークのすべてが日本よりよいとかんがえているわけではないのだろう.

しかし,それでもデンマークでは中学をでると職業を選択しなければならない,そのさきは専門教育を うけることになるが,それがよいとかんがえているようだ. 日本では高校で一般教養的な内容を学習するが,それがよいことだとはかんがえていないようだ.

もしかするとそのとおりなのかもしれない。 日本でもかつての教養主義は死んでしまった. しかし,私もふくめて,それだからといって高校の教育まですっかり専門化してしまうのがよいとは信じていないひとがおおいのではないだろうか? 著者は料理人になるひとが一般教養をまなぶのはむだだと書いているが,そうでないというのが日本のこたえであったはずだ.

もちろんデンマークからまなぶべきことはたくさんある。 しかし,日本は日本のみちをいけばよい部分もまた、たくさんあるのだとおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 格差と貧困のないデンマーク@Amazon.co.jp

注記: Amazon.co.jp書評 に投稿しています.

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